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【京都朝食めぐり】日本を代表する伝説の朝食『朝がゆ』☆ミシュラン三ツ星の京料理老舗「瓢亭」

  • 2020.10.2
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おおきに~豆はなどす☆今回は左京区岡崎にある京都、いや日本を代表する京料理老舗。中でも、朝食で提供される名物『朝粥』はお店の看板料理。

一度は食べておきたい伝説の朝食『瓢亭の朝がゆ』

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左京区岡崎エリア。この日は朝活観光の後、いつもとは違うとびきりの朝食を食べようと、予約してこちらへ。

京料理界、いえ日本料理界を代表する老舗料亭。ミシュランガイドでもたびたび三ツ星を獲得。

もとは南禅寺境内の茶屋として始まり、江戸時代創業で400年ほど。グルメ漫画「美味しんぼ」で全国的にも紹介され、グルメ雑誌や京都旅グルメでも必ず登場するお店。

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お店の周辺は凛とした雰囲気が漂い、老舗ならではの風格とも言えます。そして、数奇屋造りの風流な佇まい。数奇屋造りとは、日本の建築様式の一つで、茶室を取り入れた住宅様式。語源となる「数寄」(数奇)とは和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことであり茶室を意味します。そんな流れから、お料理は茶懐石の影響を強く受けています。

今回は、わりとリーズナブルに食べられる別館で名物朝食の朝がゆを求めて。朝は8時、9時、10時スタートの予約となり、定刻には店前に予約客が集まります。

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別館は落ち着いた和の雰囲気ながら、テーブル席でいただけ比較的カジュアル。わりと若い観光客らしき方も来られてました。

中央には中庭があり、それを囲むようにテーブル席を配置した部屋が2つほどあり、その奥の部屋に。この時全部で10組くらいの客が来られてました。結構人気です。

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かつて南禅寺境内の茶屋だったこともあり、お店には南禅寺三門の模型も飾られていたり。かなり精巧に造られていました。

以前はこの辺りも南禅寺寺域で、瓢亭前の通りをさらに西へ進むと、かつての総門があり、その広大さに驚かされます。

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まずはウェルカムドリンク的に梅昆布茶。ちょうど朝も冷えるような季節になり、これでほっこり。

この後、予約でお願いしていた朝がゆ4000円(税サ別)スタート。

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しばらくすると、ひょうたん型のお盆に、お料理がセッティングされます。

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八寸的に季節の品々が盛り込まれたお皿。
名物瓢亭玉子を筆頭に鰆の幽庵焼き、枝豆つきみ娘、丹波栗の蜜煮、銀杏、鯛の龍飛巻き。

朝からお酒を注文する方も。完全にお酒のアテにもなるラインナップ(笑)

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そして、名物のひょうたん型の器は三段重になっていて、展開するとこんな様子の全体像。

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一番下の段、炊き合わせ。まだ青もみじ麩ですね。とうがん柚子味噌、揚げ生麩、いんげん、木の芽。

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中段にはさわらの酢の物。もずくが添えられ、おろし仕立てに。

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上段には三つ葉でしたかね。菊花、松茸などのお浸し。何せ、中居さんが大忙しすぎて、呼び止めないと料理説明もスルーされるような状態でしたので(汗)

で、全体画像を撮りたかったので、おかゆはまだかとたずねると、生米から炊き上げるため20分要し、後から追っかけで登場します。そういえばいつもそうでした(笑)

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どのお料理も味付けが繊細。極力素材の味がより楽しめるよう配慮された引き算の美学。松茸の歯ざわりと香りが最高。素材のクオリティの高さが少量でもわかります。

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さすが、丹波栗。味が濃い!

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途中から登場のおすまし。お豆腐とバラ海苔、そして上品なお出汁が張られています。

瓢亭では、今の15代目若主人に代替わりして以降、出汁にマグロ節を採用。以前のかつお節使用の時よりも上品な味わいに。

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そして、こちらも朝がゆと同様看板メニューの瓢亭玉子。
今では調理科学的に黄身白身の凝固温度も解明されてますが、当時としては画期的だったんでしょうね。白身はしっかり、黄身はトロンと。少し出汁醤油が黄身に入っていて、こぼれ落ちないよう口の中へ。ねっとり部分の多い食感は、まさに看板料理にふさわしい美味しさ。

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たっぷり出汁を含んだとうがんに柚子味噌が上品。

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そして、別盆におかゆが登場。

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フタを開けると、お米一つ一つがふっくらと型崩れすることなく炊き上げられた艶やかなおかゆさん。

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香の物には白瓜のおつけもん、ちりめん山椒、昆布の炊いたん。

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まずはそのままで。お米の粒を一つ一つ感じられる固形感。そして、お米本来の優しい甘み。

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添えられた餡をかけて、出汁の旨味もプラス。
もともと、その昔祇園界隈で夜遊びしていた旦那衆が朝帰りに芸妓さんと連れだって寝ている主人を起こして作らせたのが、この朝がゆのはじまりだそうです。飲んだ後でも身体に優しく染み入る朝がゆ。

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こちらは以前食べた時の様子になりますが、12月~3月15日の期間はこのうずら粥に。細かく刻まれたうずら肉と三つ葉。うっすら出汁が効いた粥。うずらの滋味あふれるお出汁が身体に染み渡り、寒い朝には身体を温めてくれます。

これから秋の味覚が多彩になるシーズンにピッタリの朝食。自分へのご褒美。たまの贅沢として、こんな朝食はいかがでしょうか。特に今年は新型コロナウイルスの影響で、例年より静かに紅葉観光できそうな気配。いつもより早起きしたり、片泊りにして、観光の合間に絶品の朝がゆをいただきたいですね。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:瓢亭
住所:京都府京都市左京区南禅寺草川町35
電話番号:075-771-4116
営業時間[4月~11月]8:00~11:00 12:00~16:00
[12月~3月]9:00~11:00 12:00~17:00
定休日:<本店>第2第4火曜日 <別館>毎週木曜日
関連URL:http://hyotei.co.jp/

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