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ウエンツ瑛士「そういうのもすごく好き」思わずしてしまう意外な習慣

  • 2020.10.1
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夏が終わるとどこか寂しいものですが、そんな気持ちを一気に吹き飛ばしてくれること間違いなしの話題作『トロールズ ミュージックパワー』がまもなく公開を迎えます。そこで、本作の見どころなどについて、こちらの方にお話をうかがいました。

写真・大内香織(ウエンツ瑛士)

日本語吹き替えを務めたウエンツ瑛士さん!

【映画、ときどき私】 vol. 325

ウエンツさんが演じたのは、トロール王国のポップ村に暮らす女王のポピーに密かに想いを寄せる親友のブランチ。楽天的で猪突猛進のポピーと対照的に、内気で生真面目なブランチを見事に表現しています。今回は、本作の魅力や自身の経験から学んだことなどについて、語っていただきました。

―まずは、ブランチというキャラクターを演じるうえで、どのようなことを意識されましたか?

ウエンツさん オリジナルの声を演じているジャスティン・ティンバーレイクさんと僕とでは、もともと声質も声の響き方も違うので、真似しようというのはありませんでした。それよりも、すでに吹き替えが終わっていたポピー役の上白石萌音ちゃんの声との掛け合いのほうを重視して演じようという気持ちが強かったです。

―突っ走ってしまうタイプのポピーと慎重派なブランチですが、ご自身に近いのはどちらですか?

ウエンツさん ブランチのほうが近いかなと思います。ポピーみたいに思い立ったらすぐにするとかはあまりなくて、どちらかというと各所にご迷惑をかけないように…という感じですね(笑)。

ただ、あまりにも周りを優先しなきゃと思い込んでしまうと、自分のなかにわだかまりが生まれたり、「本当に自分が幸せを感じられているのか?」と考えてしまったりするので、そこはバランスが大事ですし、つねに自分自身を分析しながら行動するようにしています。そのせいか、自分にはないような部分を持っている人には憧れますね。

人と話していくなかで気づかされることが多くなった

―ということは、ポピーのような真逆の女性のほうが気になりますか?

ウエンツさん そこまで意識したことはないですが、そういう女性を見ると、「僕はわかっているからいいけど、知らない人から見ると自分勝手に見える場合もあるから、周りから誤解されなければいいな」と余計なお世話で勝手に心配してしまう感じですね(笑)。

―意外と心配性なんですね。

ウエンツさん そうなんですよ。性格上、最悪なことを最初に考えてしまうところはありますね。とはいえ、ずっと心配事ばかりを考えているのはキツイですし、いまはそこを突き破れるようになってきているんじゃないかなとは思っています。

―ロンドンから帰国されて半年ほどが経ちましたが、留学前と後で自分が変わったと感じる部分はありますか?

ウエンツさん 帰ってきてすぐは人と話していても、自分が意図した通りに受け取ってもらえなかったり、そんなつもりはなくてもネガティブにとらえられてしまったりすることはありました。でも、人と話していくなかで新たに気づかされることも多いので、どこが変わったかとかどう成長したのかとか、自分ではわからないですけど、いまはそれをひとつずつ情報として自分のなかに入れているような感じですね。

理解できないことも相手を好きな気持ちで包み込みたい

―本作では、他者との違いを受け入れることや多様性の大切さも描かれていますが、海外生活のなかでそういったことを実感することも多かったのではないでしょうか?

ウエンツさん ありましたね。たとえば、「自分の知らないことに出会ったときに怖がらない」というのはすごく大事だなと思いました。特に、イギリスでは文化も宗教も知らないことだらけでしたし、初めて出会うような方々も多かったですから。

自分が理解できないことはなかなか受け入れられなかったりしがちですが、そこで怖がったり拒否したりしないだけでも物事が回っていくことはたくさんあるんだなというのを知りました。たとえば、大好きな人だとしても理解できないところってありますよね? でも、それも相手を好きだという気持ちで包み込むことができるようになれたらいいなと思っています。

―実際に、文化などの違いに驚かされたことがあれば、教えてください。

ウエンツさん 友達とご飯を食べに行くだけでも、そのなかにどういう宗教の人がいるかによって、食べれるものと食べられないものを細かく注意しないといけないですが、日本にいるときはアレルギーのことくらいは頭にあってもそこまで考えることはなかったですよね。そういったことにも驚きましたが、同時にイギリスにはそれに対する選択肢がたくさんあるので、そういうところもすごいなと感じました。

―さまざまな経験を通して、それぞれの国の良いところも悪いところも見えてきたのではないでしょうか?

ウエンツさん 「ここを変えていったほうがもっと楽に生きられるんじゃないかな」みたいなことは、どちらの国に対しても思うことはありますね。これからもいろいろなことを知っていくなかで自分の考え方も広がっていくはずなので、何に対しても「これがすべてだ」と考えないようにしようとは思っています。

率先して前に進めるような自分でありたい

―なるほど。それでは、今後挑戦したいことについても教えてください。

ウエンツさん せっかく1年半という時間をかけていろいろなものを勉強することができたので、そこから繋がっていくようなお仕事をもっとさせていただきたいですね。

あと、いまは閉塞感を抱いている状況に追い込まれていて、心配から新たな一歩を踏み出せない自分がいますが、ここから解き放たれたときに率先して前に進めるような自分になりたいなとは思っています。

―大事なことですね。それとこの作品のもうひとつの見どころとしては、さまざまなジャンルの音楽ですが、最近ハマっている音楽はありますか?

ウエンツさん ほとんどミュージカルのアルバムしか聴いていないかもしれないですね。それから、最近は次の舞台のためにクラシックをけっこう聴いています。

―音楽を聴くときも、仕事に関係する曲が多いですか?

ウエンツさん そうなりますね。ただ、自分が知らない音楽と新しい出会いができる場合もあるので、仕事のためではありますが、ポジティブに楽しく捉えています。

あと、僕は散歩がすごく好きなので、最初の5分だけ曲を聴いたら、そのあとはイヤホンを外して、街の音を聴いたりしますね。街の中に溢れている音とか、木が生い茂ってる公園のなかで感じる自然の音とか、そういうのを聴くのも好きなんです。

忘れられない思い出の一曲とは?

―素敵ですね。ちなみに、忘れられない一曲があれば、教えてください。

ウエンツさん どうしても自分が歌ってる曲ばっかりが出てきちゃうんですけど、それ以外で最初に思い浮かんだのは、とんねるずさんの「ガラガラヘビがやってくる」ですね。

―この曲にはどんな思い出があるんですか?

ウエンツさん 小学校低学年のときのお遊戯会で流れていた曲なんですけど、あの曲を聴くと、そのときにやった腕相撲大会で負けた自分を俯瞰で見ている映像が頭のなかに出てきちゃうんですよ……。

相手と体格の差が如実に現れていて1ミリも勝てる感じじゃなくて、遊ばれていたんですけど、悔しかった気持ちが一気によみがえります(笑)。

―闘志が湧く一曲と言えそうですね。それでは最後に、メッセージをお願いします!

ウエンツさん オリジナルの曲も素敵ですけど、僕にとっては80年代や90年代の音楽が懐かしくて、「やっぱり超いい音楽だよなぁ」というのがあるので、ぜひみなさんもノリながら観てほしいですね。あとは、いろいろなメッセージもたくさん映画からもらえると思うので、そのあたりも含めて楽しんでいただきたいと思います。

インタビューを終えてみて……。

とっても気さくで優しさにあふれているウエンツさん。ロンドンでさまざまな経験を重ねたことによって、ますます大人の色気も出てきたように感じました。劇中での磨きのかかった歌声にも大注目です!

歌あり、ダンスあり、友情ありの三拍子!

ポップに始まり、テクノ、クラシック、カントリー、ファンク、ロックなど、バラエティに富んだ音楽の魅力が一度に味わえる本作。キュートなキャラクターたちから元気をもらい、ハッピーな気分に満たされてみては?

ストーリー

歌って踊ってハグをして、ポップ村のトロールたちは毎日ハッピーに暮らしていた。そんなある日、女王ポピーのもとに、ハードロック族の女王バーブからの手紙が届く。ポピーたちは、この世界に別の音楽を楽しむ仲間たちがいることに大興奮。個性豊かな村が集まる1つの王国だったことを知ることに。

ポピーと親友のブランチたちは期待を胸に旅に出るが、それはすべての音楽を奪い、トロール王国をロックで支配しようとするバーブのワナだった。世界中のハッピーを取り戻すため、壮大なアドベンチャーが始まろうとしていた……。

ワクワクする予告編はこちら!

作品情報

『トロールズ ミュージックパワー』
10月2日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー
配給:東宝東和、ギャガ
A UNIVERSAL PICTURE ©2020 DREAMWORKS ANIMATION LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

スタイリスト:伊達めぐみ(UM)
ヘアメイク:輝・ナディア(Three PEACE)
ジャケット ¥48,000 パンツ ¥34,000(以上EZUMI/RI Desigh 電話03-6447-1264)その他スタイリスト私物

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