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【中央区】いつまでもそこに在って欲しい老舗手芸店

  • 2020.9.30
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今年の札幌は、9月に入っても、例年にない高温続きでしたが、ふと気づくと日が暮れるのがずいぶん早くなっていて、やはり季節は確実に秋なんだなぁと感じます。 秋の夜長は、家でじっくり趣味に没頭するのに最適ですが、特に今年は、「おうち時間」(誰が言い出したのか、この言葉はすっかり定着しましたね。)が増えたことで、自宅でできる趣味に取り組む人々が続出した模様。手芸もそのひとつで、手作りマスクブームも相まって、手芸店に足を運ぶ人が増えたようです。とはいえ、札幌にかつてあった多くの手芸店は、殆ど姿を消してしまいました。皮肉にも、私は久々に手芸の趣味を再開したことで、改めてそのことを知らされました。 そんな中、現在も営業を続けている数少ない手芸店のひとつ、マリヤ手芸店を今回はご紹介したいと思います。

時計台の鐘が響く場所

誰もが知る札幌の観光名所「時計台」の、その前の道路一本隔てた所にある「時計台前仲通り」という通り沿いに、マリヤ手芸店はあります。ビル壁面をびっしり覆っている蔦の葉が見事な外観です。地下1階・1階が売り場で、3階に「マリヤギャラリー」と手工芸教室があります。時計台のすぐ側なので、定刻になると鐘の音が響く、とても良い雰囲気の場所です。

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出典:リビング札幌Web

マリヤ手芸店は、大正15年(1926)に、手芸好きだった本間テイ(1898〜1977)さんが、札幌駅前通りで印刷業を営んでいた生家(北海石版所)で開店しました。店名「マリヤ」の由来は、色とりどりの残糸で作る日本の伝統工芸、毬(まり)からきています。現在の社長は4代目です。 現在の場所にある店舗は、昭和58年(1983)に本間テイさんの自宅兼店舗として新築されたものです。

紡ぎ車と手織り機

入り口を入るとすぐに地下に続く階段があります。階段の脇に、糸を紡ぐ「紡ぎ車」が置かれているのが印象的です。このように何台も置かれている光景というのはなかなか見る機会がないと思われます。

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出典:リビング札幌Web

階段を下りた所には、手織り機が。ニュージーランド製で、ここ以外では入手困難な品だそうです。ちなみに、3階の手工芸教室では、「手織り」が開講されています。

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出典:リビング札幌Web

紡ぎ車と手織り機は、インテリアとしてもかわいい!と思うのは私だけ?

手芸愛好者の強い味方

地下1階の売り場です。手工芸品の材料が所狭しと陳列されていて圧倒される程です。しかも、マリヤ手芸店の場合、手芸初心者は勿論のこと、プロ向けの、他では取り扱っていない本格的な品を多く取り揃えているのが特徴的です。4代目社長の松村さんがお店について心がけているのは、「他の手芸店には無いものを率先して置く。」事だそう。たしかに、他の店で見つからずに困った品でも、ここに来れば解決!という気になれる、店内の様子です。通信販売も行っていて、好評とのことでした。

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出典:リビング札幌Web

染色・革工芸・七宝焼・アクセサリー金具のコーナー

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出典:リビング札幌Web

日本人形の材料のコーナー。珍しくてつい見入ってしまいました。

スゴイ!のひと言の1階

1階は、主に刺繍材料と、クラフト関連の書籍コーナーがあるのですが、驚くのはその書籍の多さです。 札幌市内の大型書店でも、ここまで並んでいないのでは? と思う程です。手芸愛好者には興味深い本ばかりでしょう。時間が経つのを忘れてしまいそうです。

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出典:リビング札幌Web

手芸店らしからぬ(?)圧巻の光景の書籍コーナー

オリジナル刺繍キットは必見

刺繍コーナーには、マリヤ手芸店限定オリジナル刺繍キットがあります。毎年、干支の刺繍キットを販売していて、もう来年の干支の「丑(うし)」の刺繍キットがありました。

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出典:リビング札幌Web

よく見ると、牛の体の模様は・・・!(おわかりですか?)

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出典:リビング札幌Web

刺繍糸の色数の多さにも驚き

これはもう、芸術品級です

オリジナル刺繍キットの新作、「北海道庁 赤レンガ」 です。札幌の有名観光名所がクロスステッチ刺繍で鮮やかに表現されています。マリヤ手芸店のスタッフによるデザイン・制作です。 「赤レンガとブルーの屋根の美しい色合いがでるよう苦心してデザインしました。(マリヤ手芸店HPより)」とのこと。色に深みを出す為に、別々の色の刺繍糸を1本づつミックスして作った糸で刺すという、なかなか凝った技法の箇所があるそうです。これはもう、芸術品といっても過言ではないです! 写真では、その素晴らしさをお伝えしきれません。ぜひお店に足を運んで実物を見て欲しいです。

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出典:リビング札幌Web

オリジナル刺繍キットは、刺繍針以外は全て入っています。

ギャラリーも

3階のギャラリーでは、マリヤ手工芸教室の作品展等が開催されています。 近日開催されるのは、「ハーダンガー刺繍」という珍しい刺繍の作品展が開催されます。ハーダンガー刺繍とは、ノルウェーのハルダンゲル地方の女性達の間で作り出されたものだそうで、マリヤ手芸店のスタッフによると、ハーダンガー刺繍の作品展というのは、とても珍しいものなのでお勧めとのことでした。 その「第1回ハーダンガー刺繍 石川優子教室作品展」は、10月9日(金)〜10月13日(火)開催です。 (10:00〜18:00 最終日は17:00まで) ところで、マリヤ手芸店オリジナルクロスステッチ刺繍キット「北海道庁 赤レンガ」に、すっかり私は心奪われてしまい、衝動買いしました。自分の技量で完成までこぎ着けられるのか?という不安はありましたが・・・。それはさておき、私に手芸の更なる楽しさを教えてくれた、マリヤ手芸店でした。

株式会社マリヤ手芸店(カブシキガイシャマリヤシュゲイテン) 住所 札幌市中央区北1条西3丁目 時計台前仲通 TEL 011-221-3307 営業時間 10:00〜18:00 水曜定休日 駐車場 なし URL http://www/mariya3.com ※ 2020年9月時点の情報です。

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