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大手デリバリー・テイクアウト4社「#元気いただきますプロジェクト」に賛同デリバリーで国産農産物の販売拡大

  • 2020.9.30
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「#元気いただきますプロジェクト」デリバリー・テイクアウト事業者連携 記者発表会の様子

農林水産省は、新型コロナウイルス感染症拡大による価格低下や売り上げ減少などが生じている国産農林水産物等の販売促進を目的とした「#元気いただきますプロジェクト」(以下、プロジェクト)を2020年8月に開始。本プロジェクトに賛同した大手デリバリー・テイクアウト事業者4社(Uber Eats、出前館、dデリバリー、楽天リアルタイムテイクアウト)が9月24日に記者発表を行い、独自の取り組みやキャンペーンを発表した。

この日、4社のうちdデリバリーを除く3社の代表者を招いてのオンライン発表会を実施。各社独自で予定している取り組みや、コロナ禍における今後の展望などについて発表した。

プロジェクトの周知や国産食材使用メニューのアピール

Uber Japan(東京都渋谷区)が国内運営を手掛ける「Uber Eats」は、2020年10月1日~14日に実施予定の、四半期に1度の「対象メニューを1つ頼むともう1つ無料」キャンペーンに参加するレストランの中から、国産農産物使用メニューを販売しているレストランをUber Japan公式サイトにてピックアップする。注文者へ国産品の需要拡大を訴求していく。

出前館(大阪市)が運営する「出前館」は10月上旬から、今回の国産品目を利用している出前館加盟飲食店を集約したLP(ランディングページ)を自社公式サイト内に設置し、注文完了画面にてより多くのユーザーへのプロジェクトの周知、展開を強化する。加えて、自社に加盟する飲食店にチラシを配布、プロジェクトに登録する飲食店を増やす手助けもしていく。

楽天(東京都世田谷区)が展開する「楽天リアルタイムテイクアウト」では10月中旬より、プロジェクトに参加している飲食店のテイクアウトサービスを利用すると、通常1%の「楽天ポイント」還元率が20倍となるキャンペーンを実施する。また、NTTドコモが提供する「dデリバリー」は10月15日まで、国産原料を使った対象の出前商品の注文で10%分の「dポイント」を還元する。その後も12月末まで、対象商品を変更して複数回キャンペーンを実施する予定だ。

「日本の食文化を支える第一次産業の人々を支援」

プロジェクトに参加した理由について、Uber Eats担当者は今回の農林水産省の取り組みを「レストランと、その先にいる生産者の人々を支えることが目的だと理解している」とし、「弊社の事業の方向性と一致している」ことから賛同したと話した。楽天リアルタイムテイクアウト担当者も、プロジェクトを「コロナの影響を受けた国産農林水産物を、販路の多角化を通じて支援するもの」ととらえ、同様に自社の事業目的と大きく一致する点があるとした。

また、「出前館」の担当者は、日本の食文化を「世界に誇れるものだと思う」と評価。国産食材をユーザーの自宅に届けることで「日本の食文化を支える第一次産業の人々」を支援できるのではないかと考え、プロジェクトに参加したと語った。

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