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リンガーハットの原価率は?あの野菜の多さを飲食店オーナーと考えてみた

  • 2020.9.25
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全国および海外で700店舗以上展開する「Ringer Hut(リンガーハット)」は、多くの人に親しまれている長崎ちゃんぽん専門店です。あの野菜の量でお手頃な価格、そしてどの店舗でも同じ味で美味しく食べられると評判です。そこで、リンガーハットの原価率や成功の秘密に迫ります。

■直近原価率は32.5%!

2020年2月期のリンガーハットの決算説明会によると、2019年3月から2020年2月期の売上原価率は32.5%でした。前期の決算では32.1%だったため、若干売上原価率が上昇していることがわかります。

■使用している野菜は国産100%

食生活の欧米化によって男女問わず野菜不足が指摘され、野菜てんこ盛りの飲食店に興味を持つ人も増えているようです。そういった層に人気があるのもリンガーハットの特徴といえます。この人気を支えるのが、野菜や麺・餃子の小麦粉の100%国産化です。

日本の農業再生や自給率の向上を目指し、2012年より契約農家を持ち、安心安全の食材を供給できるように取り組んできました。

■お客様の声とフードコート出店で成功

リンガーハットが人気の理由のひとつに、さまざまな層の顧客に好まれるような戦略が挙げられます。麺や店舗によっては野菜の増減ができ、減塩やキッズメニューなど幅広いメニュー開発がされているのです。

ショッピングモールのフードコートに出店することで、ファミリー層の獲得もできています。100%国産の食材、主力商品における保存料や合成着色料の不使用で、さらに支持されているのです。

リンガーハットでは、サービスのさらなる向上を求めて顧客からのアンケートに積極的なのも特徴です。会計後のレシートにアンケートのQRコードが表示され、回答するとクーポンがもらえたり食事券が当たったりします。

そうすることで、顧客の声を吸い上げやすくし、顧客が求めているものをいち早く知ることができているのでしょう。

■リンガーハットはこだわりによって人気を集めている

幅広い層で人気となるためには、食材や調理などさまざまな面でこだわりを見せないと実現できません。厳選された契約農家からの食材で、安心してリンガーハットのメニューを味わえるのはうれしいですよね。顧客からの声を吸い上げて反映させていくことで、顧客に寄り添う店舗運営ができ、それが成功につながっているのでしょう。

文・山村望愛

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