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ケイト・ウィンスレットが若手女優のラブシーンをサポート

  • 2020.9.24
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映画『愛を読むひと』や『タイタニック』で知られる、オスカー女優のケイト・ウィンスレット。数々の役を演じてきた彼女が『Vanity Fair』のインタビューで、ラブシーンの撮影での周りのサポートの大切さを訴え、最近行なった行動を告白。

ケイトは近日公開予定のHBOドラマ『Mare of Easttown(原題)』で彼女の娘でレズビアン役を演じる、女優アンガーリー・ライスと共演。映画『スパイダーマン』シリーズで知られるアンガーリーは現在19歳。

アンガーリーが共演女優とのラブシーンを撮影するときに、ケイトは「守り」の姿勢に入ったという。それはアンガーリーがケイトの実の娘の1歳下で、年が近いこと、そしてそのシーンのカメラマンは男性2人で、それ以外携わる人がいない予定だったことから。

ケイトは自分が出演するシーンの撮影は朝に終わっていたものの、夜に行われる予定のラブシーンの撮影までアンガーリーのために残ることにしたそう。

「車でキスをしてイチャつくシーンだったから、振付師も必要なかった」「だけど若いと、愛について自分の部屋で話すのも難しいのに、現場だとさらに難しい。だから『あなたが言えないことは私が言うから。だから教えて』って言ったんです」

そしてケイトはこのラブシーンの撮影中、車のトランクに隠れていたと告白。カメラマンは素晴らしい人たちだったと話したものの、若い女性たちが2人の男性とだけの空間にならないように配慮したという。

「彼女は若いし、不安に感じる可能性のあるシチュエーションだったから」「彼女にそんな想いをさせたくなかったの」

ケイトがここまでするのには、自分自身の過去の経験も理由なんだそう。1994年に公開された初めて出演した映画『乙女の祈り』で、ラブシーンを経験したときのこと。映画内では女優のメラニー・リンスキーとお互いに惹かれ合う高校生を演じ、ラブシーンでは2人ともトップレスに。

「撮影準備中、私たち2人が上半身裸の状態のとき、カメラマンの男性の1人が、別のカメラマンにこう言ったのが聞こえたんです。『今日は勃起する日だね』って」
「違和感を覚えたけど、若いときってスルーすると思うんです。『失礼だったけど、何も言わない方がいいかな』って。何にも言わずにその場をやり過ごし、心の奥に埋めていたけれど、今でも明確な記憶です」
「彼の見た目や名前、それにいい人だったことも覚えてる。だけど若いと『これが男性の視点か』とナンセンスなことを思う。息するみたいにそういうことを簡単に言うってね」

このこと以外の経験は素晴らしく、役をもらえたこと自体がラッキーで、この映画は出演作の中でも思い出に残るものだと話した。ただ、人によって違いはあるものの、これまでにセクハラの経験したことがない女性には会ったことがないと話し、たとえ言葉だけでもそれは強く、いじめのようだと訴えたケイト。

そして自身が若いときに、ベテラン女優からこういったことへのサポートをしてもらえなかったと感じたことから、自分はサポートしていくと決意したそう。

最近ケイトは公開予定の映画『Ammonite(原題)』で、シアーシャ・ローナンとラブシーンの演出を自分たちで決めたことも『The Hollywood Reporter』で明かしている。それはなんと、ケイトから申し出たものだったそう。

「サンドイッチを食べるような簡単なことではもちろんない。だけどシアーシャと私は、お互いを信頼できるって思ったんです。フランシス(監督)がとても緊張していたから、彼に言ったんです。『聞いて、私たちでやってみるから』って」

セクハラなどの問題が明るみに出てきているとはいえ、まだ改善の余地があるハリウッド。自身の経験から若手女優たちの立場に寄り添ってサポートするケイトの姿勢は、業界の改革へとつながるはず。

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