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ドコモ口座の不正利用に学ぶ自分の銀行口座の「正しい守り方」

  • 2020.9.23
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先日からキャッシュレス業界が悪い意味で賑わっています。ドコモ口座で不正利用が判明したと言う内容です。2020年9月22日時点での被害額は2776万円です。

「ドコモ口座って何?」「そもそもドコモ利用者じゃないし」と言うような人でも関係してきますので、しっかり確認して自分の財産を守りましょう。

通帳、印鑑、キャッシュカードが手元にあっても被害に

ドコモ口座とは、オンラインで送金や買物に利用できるアカウントのことです。

口座と言っても銀行口座ではなく、一般的な銀行口座を連携しての振替、セブン銀行ATM、コンビニ、ペイジーなどから入金することができます。

入金した残高は、ドコモ口座同士で送金したり、オンラインショッピングで利用したりする事ができます。しかし、本物の銀行口座ではないため、キャッシュカードや通帳などはなく、ATMで出金したり(条件次第では可能)、他行宛に振り込んだりすることはできません。

ドコモ口座という名称ですが、ドコモ利用者以外でも利用できます。以前は、ドコモ利用者のみに限定していたサービスですが、この誰でも使えるように変更したことで大きな問題が起きたわけです。

ドコモ口座の不正利用事件とは、犯罪者は何らかの方法で入手した銀行口座をドコモ口座に登録し、その入金残高が利用されたと言う事件です。「だからよくわからないサービスは使わない方が良いんだよ」「キャッシュレスは怖いから全て現金払いが安全」という事ではなく、ドコモ口座を保有していなくても、ドコモの利用者じゃなくても、銀行口座を保有しているだけで被害に遭う可能性があるのです。

銀行口座情報が盗まれた理由はわかりませんが、通帳、印鑑、キャッシュカードが手元にあったとしても被害に遭う可能性があります。従って、全ての人がしばらくの間は保有している銀行口座残高を定期的に行う必要があるのです。

不正利用防止のためにできること

今回、犯罪者が狙ったのは新しいサービスです。ドコモ口座の不正利用発覚後、他社サービスでも被害が報告されています。LINE Payやメルペイ、Kyashなどでも不正送金問題が発覚しました。

このコラムでも○○PayやKyashなどはお得なサービスとして取り上げましたが、これらのサービスが悪用され、他人が勝手に自分の口座を連携し、そこから振替による入金が利用されたのです。

一度振替設定を行うと、あとはアプリの操作だけでチャージできてしまい、口座残高がどんどん減っていきます。自分の知らないところで口座残高が使われているため、通帳記帳するまで気がつきません。

毎日記帳するのは大変です。そんなときに便利なのがオンラインバンキングです。ログインIDとパスワードでログインすると、残高確認だけでなく明細や振込なども可能です。最近は銀行アプリも増えているため、アプリをインストールして不正利用がないかを定期的に確認するのが最も被害を早く確認できます。

しかし、オンラインバンキングも上手に使わなければ被害に遭います。2019年9月以降、オンラインバンキングの不正送金が急増しているのです。

多くの場合はフィッシングによるもので、銀行のセキュリティホールが狙われたと言うわけではなく、メールやSMS、SNSのURLをクリックして口座情報を盗まれたのがほとんどでしょう。

アプリを利用することで、不正送金被害に気がつきやすくなるだけでなく、銀行からと思われるメールやSMSなどのURLをクリックしなくても、銀行口座に簡単にアクセスできるようになります。重要な内容はアプリ内での「通知」や「お知らせ」などのメニューがありますので、そちらから確認するようにしましょう。

以前は「こんにちは菊地」と呼び捨てにする銀行から(?)のメールや英語による「100万ドルを預かって欲しい」と言うようなすぐに怪しいとわかるメールが多かったですが、最近のフィッシングメールは非常に巧妙です。内容だけではわかりません。オンラインバンキング+アプリを活用して自分の資産を守りましょう。

次回は、クレジットカードやネットショッピングの不正利用対策を紹介します。

菊地崇仁

ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。

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