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「どんな色にも染まれる役者でありたい」 舞台少女・佐藤日向1st写真集発売

  • 2020.9.23
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彼女はアイドルではない。「舞台少女」だ。

テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」(TOKYO MX)鹿角理亞役や「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(TBS)星見純那役など、数多くの作品に出演し、舞台出演も精力的にこなしている声優・佐藤日向さん。

2020年9月24日、1st写真集『青』(コスミック出版)が発売される。BOOKウォッチ編集部は発売直前に本書を入手した。「色」をテーマに撮影された数々のショットには、まだあどけなさが残る少女の顔から大人びた表情まで、彼女の「今」が詰まっている。

タイトルの「青」は、佐藤さんのいちばん好きな色だという。そしてファンにとっても、佐藤さんの演じる役の多くが、「青」に似た色をイメージさせる。

たとえば、出演作の1つ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の星見純那は、水色がイメージカラーだ。同じくブシロード作品である「D4DJ」の福島ノアは、ミントブルーと白を基調にした衣装でフロアに登場する。

何より、佐藤さん自身のもつ知的なイメージや、目の前のことに真剣な姿勢が、まさに「青」のイメージにぴったりだ。

本書は、青い絵の具で大きな紙に「青」と書く、楽しそうな佐藤さんのカットから始まる。そしてページをめくっていくと、今までの元気な印象から一転、シンプルな白のワンピース姿で、どきりとするような大人っぽい表情を見せる。

さらに、赤→黄→緑→青→黒......と、それぞれの色をテーマにした、まったく印象の異なる衣装を次々に着こなしていく。どんな色でも似合う彼女の、注目したいもう1つの魅力が、その「表現力」である。

かつて、成長期限定のアイドルユニット「さくら学院」で活躍した佐藤さんは、自身がパーソナリティを務めているラジオ番組で「アイドルはもう卒業した」と話したことがある。

「演技」以外の部分が注目されることも多い声優業界ではあるが、彼女に「アイドル」という言葉はふさわしくない。かわいいだけでもきれいなだけでもなく、日々磨き続ける表現力で魅力的な「シーン」を見せてくれる彼女は、まさに「舞台少女」――舞台のために生き、舞台に生かされている存在なのだろう。

アニメ作品の枠に収まらず、舞台やミュージカル、ダンスパフォーマンスと活躍の場を広げていく彼女の「表現力」のすごさ、引き出しの多さを、これでもかと味わえるのが本書『青』だ。何より、彼女がまとう雰囲気までガラリと変わるのである。テーマの色に合わせて多彩な表情を見せてくれ、ページをめくるたびに驚かされる。

SNSも意欲的に更新している佐藤さんは、自身初の写真集について、ツイッターに以下のように投稿している。

「みんなは何色の私がお好きでしたか?(中略)どんな写真集になるのか私もドキドキする」

この写真集には「どんな色にも染まれる役者でありたい」という思いを込めたという。巻末には、直筆で読者へのメッセージがつづられているので、ぜひチェックしてほしい。

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