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ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」…○○のせいで、消滅の危機⁉︎

  • 2015.5.12
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私は結婚3年目ですが、初めて彼の家にお泊まりをした朝に、冷蔵庫の余りもので味噌汁を作った私にいたく感動し、彼は結婚を決めたそうです。味噌汁なんて3分で作れるとも知らずに……。というわけで我が家の朝食は、基本和食が中心です。

そんな我が家のみならず、日本人のソウルフードである「和食」ですが、2013年末にユネスコ無形文化遺産に登録されたのをご存じでしたか?

「世界的にもすっかり有名だもんね」くらいに思っていましたが、現在発売中の『和楽』6月号によると、この登録、実は「放っておいたら消えてしまう固有の文化の保護と継承を図る」のが真の目的だそう。

和食が消える危機にある」って、一体どういうことなんでしょうか!?

そもそも「和食」とは、伝統的な一汁三菜をベースにしています。

一汁三菜とは以下のとおり。

・主菜……肉や魚の本来の味を重んじた、シンプルな味付けの調理。
・副菜……おひたしや和え物、酢の物など、野菜主体の小鉢。
・汁……味噌ベースのため、大豆のタンパク質を長期的に摂取できる。
・漬けもの……乳酸菌もビタミンも豊富で、免疫力や代謝機能をアップ。

もともとは主食であるご飯をおいしく食べるための工夫だったこの食の様式。はからずも、日々、大豆や乳酸菌を摂り、主菜で良質なたんぱく質、小鉢でたっぷりの野菜と、完璧なバランスの健康食になっていたなんて、驚きですよね。

また、和食はだしの味を生かすため、必要以上の動物性脂肪を摂らなくてもおいしく味わえる、というところも、少量でも満足感を得られる理由のひとつだったようです。

そんな和食がなぜいま、消える危機を迎えようとしているのでしょうか。

本来、恵まれた自然の恵みを活かし、季節の味を楽しみ、生活に基づいた年中行事と関わりをもっていた「和食」。ですが、ライフスタイルの欧米化や個食化がすすみ、和食を本来のかたちで日常的に取り入れる習慣が減ってきています。それにより、現代人の脂肪摂取過多が進んでいるのが現状。

毎日一汁三菜を、というのは正直なかなかハードルが高いですが、朝お湯を沸かして、味噌とわかめと豆腐を入れるだけなら、3分もかからずにできるはず。ヘルシーで、実はけっこうお財布にもやさしい和食生活、この機会にちょっとはじめてみるのもおすすめです。 (小島尚子)

『和楽』2015年6月号(小学館)