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老化を早める「糖化」って? あなたの肌や体に与えるその最終結末とは!?

  • 2014.7.26
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炭水化物を摂り過ぎると、太ってしまう? 特に女性はそこを気にして極端な制限をしている方も多いかもしれません。でも炭水化物をはじめとする糖分の摂り過ぎの問題点はそれだけにとどまりません。「糖化」という現象を聞いたことはありますか。

■糖化は「焦げ老化」

「糖化」とは、私たちの体内にあるたんぱく質と、食事によって摂取した糖が結びつき、それが体温によって温められ、変性してしまうことです。

身近なものですと、ホットケーキのこんがりきつね色になった焼き色をイメージすると分かりやすいかもしれません。砂糖や小麦粉の糖質が卵(たんぱく質)と結びつき、熱であたためられて、焦げ付くのと同じ。最近お肌に透明感がないな、とか、肌のくすみが気になり始めた、という方。お肌がホットケーキと同じように、焦げ付いて老化が進んでいる可能性があります。

■糖化によるお肌の老化

肌で糖化現象が起こると、糖分子がコラーゲンと結合し、フリーラジカルが生まれて炎症反応が進んでいきます。そしてコラーゲンが傷つき、隣り合うコラーゲン同志の間にも異常な結合を作り出してしまいます。

この異常な結合をしたコラーゲンは元に戻ることも、水分を保つこともできずに脱水症状となり、肌のみずみずしさや弾力性が失われることに。その結果、肌にはシワが多く刻まれ、黒ずんだ肌となってしまいます。

■糖化がさらに進むと…

糖化が進むと、問題はお肌のトラブルだけではありません。時間の経過とともに、最終糖化産物(AGE)というものに変異し、肌も体も血管も老化させてしまいます。体のあらゆる部分にAGEがたまると、下記のようなトラブルや大きな病気を引き起こすことにもなりかねません。

・抜け毛や白髪、頭皮のトラブル、キューティクルが失われるなど

・血管がかたく、詰まりやすくなることよって、動脈硬化の原因に

・コラーゲン繊維がAGE架橋になることで、骨粗しょう症などの骨がもろくなる病気の原因に

・腰痛、膝痛など全身の関節の痛みを生む原因に

・長年の糖化が神経細胞の老化を早め、アルツハイマー認知症の原因に

・水晶体とタンパク質が糖化し、AGEがたまると、目の老化が進み、白内障などの原因に

画像:(c)miya227 - Fotolia.com

■STOP!糖化!今すぐできること

糖化を防ぐためには、できる限り血糖値を急上昇させないことが大切。糖化は、糖質の過剰摂取によって起こるため、健康的でバランスのよい食生活を心掛けることが、糖化による老化防止にも役立つのです。最後に、糖化を防ぐために今すぐできることをまとめました。

1. よく噛んでゆっくり食べる

2. 糖分(炭水化物)を食べ過ぎないようにする

3. 最初に野菜から食べる、ベジタブルファーストを心掛ける

4. 抗酸化作用の高い食材を意識する(ビタミンACEやポリフェノール類)

5. 精製されたものを避け、血糖値が上がりにくい低GI値の食品を選ぶようにする

6. 糖質の消化を促すために、適度な有酸素運動を心掛ける

7. 質のよい睡眠をとり、規則正しい生活を心掛ける

いかがでしょうか。糖化を防ぐ食生活は、太りにくく、インナービューティーを保つ生活にも繋がります。日頃から極端でアンバランスな食生活になっている方や、糖化現象がすでに進行している方は、できることから意識してみて下さいね。

(中嶌歩見)

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