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小銭もお札もカードも1つのスペースに。シンプルなのに機能的なミニ財布

  • 2020.9.18
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革の財布や鞄・小物などを手掛けているレザーブランド「m.ripple」。そのアイテムの中から、今回はコンパクトな二つ折り財布をご紹介します。一枚革で仕立てられたシンプルな構造の財布には、機能性や、中身を入れた時のフォルムの美しさなど、綿密に計算されたこだわりが詰まっていますよ。

デザインから縫製までを1人で制作

台東区東上野にアトリエを構えるレザーブランド「m.ripple(エムリップル)」。デザインから縫製までのすべてを、村上裕宣(ひろのぶ)さん1人で手作業にて制作しています。

使い込むほどに魅力の増す革のアイテムたち

村上さんは、愛着を持って革製品と長い時間を共に過ごしてほしい。そして、自分自身の歴史を刻むように製品を育てていってもらいたい、という思いで制作しているそう。

長く愛用してもらうために、経年変化を楽しめる素材を厳選。革の魅力を存分に味わえるよう、それぞれの特性を活かし、適材適所に使用しています。

またデザインにおいて重きを置いているのは、中にモノを入れて使用しているときに最も美しくあること。そして、時間の経過とともにさらに美しいラインへと変化していくこと。村上さんがデザインしているのは、形そのものではなく、製品が育っていく時間と、そこで使い手が味わう感動なのです。

仕立てにおいては、ひと目ひと目がデザインであるかのような美しいステッチを意識。また、革の断面の角度、組み立てていく時の力の入れ具合、寄せ具合にも手を抜きません。指先の鋭い感覚が必要となる、これらの細かな作業一つひとつが、後の美しさを作っていくのだそう。
さらに、5年、10年の使用に耐えられるよう、ダメージに対して修理のしやすい構造になっています。

使う程に美しく、また力強く育っていく。m.rippleの革製品は長く愛用することでさらに魅力の増すアイテムたちなのです。

一枚革で仕立てられたコンパクトな二つ折り財布

数あるアイテムの中から、ご紹介するのはコンパクトな二つ折り財布。
使われているのは、フランス産の原皮をイタリアで鞣し染色した革です。すっぴんの状態に近い素材で、傷やシワなど、それぞれに個性があり、それが時間と共に新たな表情へと育っていきます。また発色が美しく、カラーバリエーションが豊富。その色が使い込むほどに変化していく様子も楽しんでくださいね。

中を開くと、小銭・お札・カードの全てが一つのポケットで完結している、シンプルかつ独創的な構造に驚きます。財布を持ち替えることなく、一連の動作で中身を確認でき、出し入れしやすいのが嬉しいですね。

小銭入れは、外側のフラップを内側に入れてかぶせるだけの仕様。ホックなどはありませんが、小銭を入れて閉じた状態で逆さにしても、簡単には小銭が飛び出すことはないそうなので、ご安心を。
そのフラップの裏側にもカードが収納できるようになっているので、交通系のICカードを入れておくと、すぐに取り出せて便利ですよ。

さらに特筆すべきポイントは、表と裏の革を張り合わるのではなく、一枚の革を折って作っているということ。
一枚革で仕立てることによって、開いたときに内側の革が自然と引っ張られてお札を入れる空間にゆとりができるので出し入れがしやすく、閉じた時には中に収納スペースがしっかりと確保されます。写真のように、中身を入れた状態と入れていない状態で、ほとんど厚みに変わりがなく、美しいフォルムはキープされたまま。
また、シルエットが美しく形成されるだけでなく、手に持ったときに縫い目が当たらないので触り心地が良く、しっくりと馴染みますよ。

【Dew-001】二つ折財布 各19,800円(税込)

長く共に過ごし、自分の分身のような存在に

商品は、公式オンラインストアの他、取扱店やポップアップイベントなどで購入することができます。ご紹介した二つ折り財布の他にも、長財布やキーケースなど気になるアイテムが多数。きっとお気に入りが見つかりますよ。

「新品の時は、もっとも未完成の状態。使う人が中身を入れた瞬間からだんだんと完成に近づいていく」という村上さんの言葉通り、長く大切に使って、自分の歴史を移すようなアイテムに育ててみてくださいね。

writer / カナ photo / m.ripple

取材協力

m.ripple(エムリップル)
https://www.mripple1976.com/

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