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薬剤師ドラマ「アンサング・シンデレラ」を支える“名脇役女優”の存在

  • 2020.9.17
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薬剤師ドラマ「アンサング・シンデレラ」
(C)フジテレビ

【写真を見る】“ツンツン”な薬剤部主任役を好演した桜井ユキ

石原さとみ主演のドラマ、木曜劇場「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」。同枠では「グッド・ドクター」以来2年ぶりの視聴率二桁発進、初回の見逃し配信でもフジテレビ歴代1位となるなど好スタートを切った。その後視聴率としては大きく伸びることができていない本作だが、主人公の脇を固める女優、ゲスト出演の女優たちの熱演に「かっこいい」「演技力にぞくっとした」といった声が集まっている。

ストーリーを支える“名脇役女優”たち

病院内にある薬剤部で、主に患者の薬の調剤、製剤を行う“病院薬剤師”たちの知られざる舞台裏を描いた荒井ママレの漫画が原作。 “アンサング”とは「褒められない」という意味。病院薬剤師たちは、“縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘する、その女性薬剤師がヒロイン(=シンデレラ)の作品だ。

日本の連続ドラマ史上初めて病院薬剤師にスポットが当てられるということでも放送前から話題になっていた本作。主演の石原、田中圭や成田凌らイケメン俳優、新人役には「あなたの番です」で怪演を見せた西野七瀬、薬剤部部長役には毎年「理想の上司」ランキングに名を連ねる真矢ミキといった注目を集めやすい俳優が名を連ねており盤石の布陣だったのではないだろうか。

放送が進んでいくとリアリティーの有無や主人公の言動などについて視聴者には賛否両論の意見が上がっていた中、本作のストーリーを支えていた“名脇役女優”たちに心を動かされる場面が多くあった。医療ドラマのように劇的にドラマティックなストーリー展開や手術シーンがない分、心情の機微を捉えたキャラクターの魅力が軸となっていたと言える。

主人公の背中を押す“ツンツン”上司

【写真を見る】“ツンツン”な薬剤部主任役を好演した桜井ユキ
第8話より (C)フジテレビ

その筆頭に挙げたいのは、薬剤部主任役の桜井ユキ。「だから私は推しました」(2019年7月期、NHK)では地下アイドルの“女ヲタ”役で主演、「G線上のあなたと私」(2019年10月期、TBS系)ではバイオリン教室の講師を熱演した桜井は、今作では効率的に仕事をこなすクールさで少し怖い印象もある役どころ。

そんな彼女は、同僚に「むだに熱い」などズバッと言うが、無茶をしがちな主人公の背中をぶっきらぼうに押す静かな熱さを持ち、さりげなくガッツポーズ…その冷たさと熱さのギャップに惹きつけられる。

自身の役柄について撮影前に、「撮影が始まれば自然に仕上がっていくと思っているので、現時点で“こうしよう、ああしよう”とは考えていません。ただ、原作と台本で描かれている刈谷の仕事に対する一本筋の通った姿勢は自分の中で意識して演じていこうと思います」と語っていたが、実際桜井は過去作も含め芯のある役で魅了する目力があるのだ。

そしてクランクアップ時には「刈谷はツンツンしたキャラクターだったので、劇中ではほとんど笑うことがなかったのですが…(笑)」というコメントも残していたクールキャラ。石原や七瀬が患者と真摯に向き合うキャラクターでいわゆる“良い人”な役回りになった分、その脇にいる桜井の“ツンツン”でごくまれに“デレ”が出るキャラクターの魅力が際立ったという面もあった。

弱さと強さを兼ね備えた患者の底力

また、主人公と関わる患者役にも目を奪われることが多かった。

白血病患者役を演じた穂志もえか
第7話より (C)フジテレビ

白血病患者役を演じた穂志もえか。ミスiD2016グランプリという経歴を持つ彼女は、映画「愛がなんだ」やさまざまなドラマに出演してきた。今作では「苦しみや葛藤も内包しつつ、それでも様々なことを諦めず、前を向いて生きていく姿をお見せできたら」という宣言通り、病気への不安や葛藤を抱えながらも透明感があり軽やかに明るく振る舞う。特に第7話での、退院を喜んだ彼女が再び体調を崩したシーンでは涙を誘われた視聴者も続出した。

第7話に議員役で出演した渡辺真起子
(C)フジテレビ

さらに同話でゲスト出演していた、渡辺真起子演じる議員とのやり取りも熱いシーンに。渡辺はモデル出身で1988年に女優デビュー、河瀬直美や園子温といった監督らの映画に多数出演、数々のアワードでの受賞歴がある実力派女優。そんな彼女は、骨にヒビが入り入院した議員役で登場した。パワハラ疑惑報道のあった議員役だが、穂志演じる少女と気さくに会話し、主人公の仕事ぶりを認めていき、さっそうと退院する姿に「こんな議員さん素敵」「かっこいい」と称賛の声が。本人の「私が演じる古賀は、おっかないですが、どうであれ芯の強い人に感じてもらえたらうれしいです」との思いが無事見ている側に伝わったようだ。

第9話に患者役として出演した徳永えり
(C)フジテレビ

同じく患者役として第9話に出演した徳永えり。モデル出身で2004年に女優デビューし、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」「わろてんか」や映画「フラガール」などで好演した徳永。今回は薬の大量摂取がやめられない患者として登場。役柄について「人はどうしようもなく何かに頼りたくなるときがあって、彼女の場合は大量の薬でした。決して正しいことではありませんが、私は彼女が弱いからではなく、生きることに必死だったが故の選択だと感じました」とコメントしていたが、鬼気迫る涙の熱演に「演技力にぞくっとした」「今回一番泣いた」といった声が相次いだ。

病気という不安にかられる患者の弱さを裏付ける線の細さ、前向きに生きようと強さを見せ始める姿を応援したくなる儚い表情は、“名脇役女優”たちならではと言えるだろう。

キャラクターが魅せる緩急の妙

本作の脚本を担当したのは、2019年10月期に「グランメゾン東京」(TBS系)も手掛けた黒岩勉。2011年放送「謎解きはディナーのあとで」(フジテレビ系)などのミステリーやサスペンスも多く手掛けている黒沢だけに、1話ごとに込められたストーリー・キャラクターにも緩急の妙が感じられる仕上がりに。

ちなみに黒岩が脚本を務めた「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」(2018年4月期、フジテレビ系)でも、桜井は復讐心を燃やす個性的なキャラクターを演じ異彩を放っていた。

9月17日(木)放送の第10話には近藤公園と宮澤佐江、そして9月24日(木)の最終回には土村芳、朝加真由美、入山法子、伊勢志摩のゲスト出演が発表されている。最後まで“名脇役女優”の熱演と新たな名脇役の誕生に期待したい。

第10話に近藤公園と宮澤佐江が夫婦役で出演
(C)フジテレビ
最終回に土村芳、朝加真由美、入山法子、伊勢志摩が出演
(C)フジテレビ

(ザテレビジョン)

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