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成功する家計簿のつけ方 注意点はこの3つだけ

  • 2020.9.15
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「今年こそお金を貯める」という目標を掲げている方も多いのではないでしょうか。
お金を貯めるためには、「収入を増やす」か「支出を減らす」、またはその両方を行う必要があります。とはいっても、収入を増やすのは簡単なことではありません。けれども、工夫次第では、効果的に支出を減らすことができます。
今回は、「支出を減らす」ことを目的とした、効果的な家計簿のつけ方についてお話しします。

成功するためには、継続して家計簿をつける

お金が貯まりにくい人の特徴として、「毎月何にいくらお金を使っているか把握していない」ことが挙げられます。
支出の内容と金額を把握していないので、その月の支出が収入を超えてしまう場合も多く、いわゆる赤字の状態になり、お金が貯まらないような仕組みとなってしまっています。

支出管理の方法としてまず取り組むべきなのが家計簿です。家計簿をつけることで、自分が毎月何にお金を使っているかを把握できるとともに、無駄遣いを見直すきっかけにもなります。
しかし、家計簿をつけることがお金を貯めるために有効な方法と分かっていても、日常的に家計簿をつけ続けられる人は多くありません。筆者の知っている限りでも、多くの方が少なくとも一度は家計簿に挑戦し、そして数か月で家計簿をつけるのをやめてしまっています。
では、どのように工夫すれば、継続して家計簿をつけることができるのでしょうか?

家計簿をつけるために、注意すべき3つのポイント
(1)細かいことにこだわらない

家計簿を継続するうえで最も重要なポイントは、「良い意味で適当にやる」ことです。家計簿を始める多くの方が、最初から家計簿を完璧に仕上げようとしてしまいます。
たとえば、細かい費目にこだわりすぎたり、数十円単位の支出も記録したりすることなどが挙げられます。このように家計簿をつけていると、いずれ細かい作業が億劫になり、結局は続けられず、家計簿をやめてしまう原因となります。
家計簿をつけることが目的ではなく、支出をざっくり管理することが目的ですので、あまり細かいことにこだわらず、良い意味で適当に家計簿をつけることから始めてみましょう。

(2)「家計簿=手書き」の先入観を捨てる

家計簿といえば、昔はノートに手書きするタイプが主流でしたが、そのような先入観は捨てましょう。今はスマホアプリを利用するべきです。
スマホアプリであれば、レシートを撮影するだけで自動的に記帳してくれますし、過去のデータを簡単に確認することができます。

また、後述するクレジットカードなどの連携機能を使えば、手作業でマニュアル入力をしなくても、自動で家計簿が出来上がっていきます。

(3)上手に手抜きをする

現金で何かを購入した場合、レシートをもとに家計簿をつける必要がありますね。けれども、家計簿が続かない人の財布には、レシートが財布にたまりっぱなしになっていて、後から何の支出だか分からなくなってしまったり、逆にレシートをもらい忘れたりして、家計簿をつけられなくなることが頻繁に発生します。

こういった事態を避けるため、購入履歴が残るクレジットカードや電子マネーを積極的に活用しましょう。
家計簿アプリにクレジットカードや電子マネーを登録しておけば、アプリがカードの支出内容を読み取って、自動的に家計簿が作成できるという利点もあります。
手間をかけない方法なら家計簿も続けやすいもの。上手に手抜きをして、時間も有効に使いましょう。

クレジットカードや電子マネーに対する否定的な意見として「お金を使った感覚がないから、使い過ぎそうで怖い」というものがありますが、こういう人ほど、自身の支出を把握できていない傾向にあります。政府もクレジットカード等の利用を促進していることからも分かりますが、今後、キャッシュレス化はさらに加速すると考えられます。
支払いは取引履歴が残るクレジットカードや電子マネーを基本とし、家計簿を続けられるという観点からも、極力現金を使う習慣を減らしていきましょう。

家計簿をつけて無駄をなくそう

家計簿をつけることで、無駄な支出を確実に減らすことができます。多くの方がその効力を理解しているものの、家計簿をつけることが面倒という理由でなかなか取り組むことができていないのが現状です。
今回紹介したポイントを意識することで、家計簿をつけることへの精神的負担を減らせますので、まずは継続して家計簿をつけることができる「仕組み作り」から取り組んでみましょう。

執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP)小野みゆき

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