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フードプロセッサーとミキサーの違いとは?料理によって使い分けよう!

  • 2020.9.10
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フードプロセッサーとミキサーは、どちらもおなじようなものだと思ってはいませんか?たしかにおなじような部分もあるのですが、じつは違う部分のほうが多いんです。

今回は、フードプロセッサーとミキサーの違いや、用途に合った使い方の提案、おすすめの機種の紹介など、幅広くまとめています。

すでに持っている人も購入を検討中の人も、ぜひ参考にしてみてください。




■フードプロセッサーとミキサーの違い
フードプロセッサーとミキサー。どちらも食材を細かくできるという、似たような印象を持っている方もいるかもしれませんね。しかし、違うのは名前だけではありません。この2つの違いは何なのか、しっかりと解説していきます。

・フードプロセッサーとは

フードプロセッサーとは、容器の中についているブレードと呼ばれる刃が回転することにより、食材を切ったり、くだいたり、まぜたりすることができる調理家電です。

プロの現場でも使われており、おもに料理の下ごしらえに役立てられています。また最近では、家庭向けのコンパクトな機種も充実しており、人気を呼んでいます。

スイッチを押せば、ものの数秒でめんどうな調理が済んでしまうので、調理時間も短縮でき、技術がなくても簡単に使うことができるため、いそがしく過ごす現代人にピッタリの製品なんです。

・フードプロセッサーは刃の交換が可能

あらゆる調理に対応できるフードプロセッサーですが、その万能さのひみつは、付属の替え刃にあります。

機種によっても違いますが、2~3パターンほどの替え刃がついていることが多く、用途によって刃を交換して使います。

そうすることで、千切り・スライス・すりおろしなど食材を切ることのほかにも、まぜる・練るなどのバリエーションのひろい調理法にも対応することができるんです。

・ミキサーとは

ミキサーとは、固体の食材を液体にするための調理家電です。フードプロセッサーとおなじしくみで、刃の回転によって食材を細かく切りきざみます。

また、まぜることにもすぐれているので、違う食材どうしをしっかりミックスさせることができるんです。

食材は水などの液体といっしょに投入しなければなりませんが、とてもなめらかな状態に仕上がります。

■フードプロセッサーやミキサーと料理

フードプロセッサーやミキサーでどんなものを作ることができるのか、日々の料理作りにどのように活用すればいいのかを、具体的にご紹介していきます。

・フードプロセッサーで作れるもの

フードプロセッサーでは、さまざまな調理や下ごしらえができます。
・カット野菜…みじん切り、千切りなどさまざまな切り方が可能
・薬味・調味料…大根おろし、すりゴマ、マヨネーズなど
・ミンチ…かたまり肉を加工してミンチに
・すり身…肉や魚をすり身に加工
・いろんな生地…パン、クッキー、ぎょうざの皮など (一次発酵ができる機種もあり)

・フードプロセッサーに不向きな食材

万能に見えるフードプロセッサーですが、じつは不向きな食材があります。
・粘りが強い食材…空気によってふくらみ、容器からあふれるおそれあり
・硬い食材…刃の変形や破損のおそれあり
※機種によって違いがありますので、ご使用の際は取り扱い説明書をよくお読みください。

・ミキサーで作れるもの

ミキサーはなめらかな液体を作ることが得意なので、果物ジュースや野菜ジュース、スムージーやスープなどを作ることに向いています。

食材をまるごと投入することができるので、ふだんは捨ててしまいがちな果物や野菜の皮なども、無駄なく使い切ることができます。

しっかりと栄養をとることができるので、健康維持に一役買ってくれるかもしれませんね。

・ミキサーに不向きな食材

ミキサーにもやはり不向きな食材がありますので、ご注意ください。
・氷…刃が破損するリスクがあり、機種によっては氷が使えない
※氷対応の機種であっても、硬くて大きい市販の氷ではなく、ご家庭で作った氷の使用を推奨している場合もあります。
・熱い食材…蒸気の圧力によるミキサーの破損、やけどなどのケガのおそれあり
※機種によって耐熱温度が違いますので、ご使用前に取り扱い説明書で確認しておくと安心です。

・離乳食を作るにはどっち?

ちいさなお子さんと過ごすママにとって、離乳食作りは大仕事です。日ごろから育児でヘトヘトな上に、何を作るかを考え調理し、さらに食べさせなければいけません。

また、調理中にお子さんが泣いてしまうこともあるため、作り終えるだけでも一苦労かもしれませんね。そんな離乳食作りに向いているのは、フードプロセッサーです。

離乳食の基本は、加熱したものをすりつぶしたり、細かく切ったりすることなので、フードプロセッサーがピッタリなんです。

フードプロセッサーで多めに作っておいて、一食分ずつ冷凍しておけば、気持ちに少し余裕が持てるかもしれませんね。




■フードプロセッサーでミキサーの代用できる?
フードプロセッサーをミキサーの代用にすることはできるのか、また、ミキサー以外の調理家電だとどうなのかを、注意点といっしょに解説していきます。

・ミキサーの代わりにもなる

フードプロセッサーはミキサーの代用として使うことができます。どちらも、刃が回転して食材を細かくするというしくみでできているからです。

ただ、代用できるとはいっても、まるっきりミキサーとおなじことができるわけではありません。ミキサーにしかできないこと、逆に、フードプロセッサーにしかできないことがあります。

・ミキサーほど食材を細かくできない

フードプロセッサーはミキサーの代用になりますが、注意するポイントがあります。

たとえばジュースを作るとき、ミキサーでジュースを作るとなめらかに仕上がりますが、フードプロセッサーで作ると食材の食感が多少のこったジュースになります。フードプロセッサーの刃では、ミキサーほど食材を細かくできないためです。

ですので、個人の好みや作りたいジュースに合わせて、どちらで作るのかを選ぶことをおすすめします。

・コーヒーミルの代用もできる

フードプロセッサーは、コーヒー豆をひくこともできるので、コーヒーミルの代用にもなるんです。ただし、コーヒーミルのように、中細挽きや粗挽きなどといった挽き方の調整ができないので、コーヒーにこだわりをお持ちの方にはおすすめできません。

また、コーヒー豆に対応していない機種もありますので、機種を選ぶ際にはご注意ください。

・購入に迷ったらフードプロセッサー

フードプロセッサーとミキサーのどちらを買おうか迷ってしまったら、フードプロセッサーを買うことをおすすめします。

上記でご説明したように、フードプロセッサーはミキサーの代わりにもコーヒーミルの代わりにもなりますので、大変便利です。もちろん、気に入った商品があれば、両方買うというのもいい選択でしょう。

■フードプロセッサー・ミキサーと他の家電
フードプロセッサーやミキサーのように、刃の回転によって食材を調理する家電はほかにもあります。それぞれの特徴と違いをご紹介していきます。新たな選択肢として、ほしいものリストに加わるかもしれませんよ。

・ジューサーとは

ジューサーは名前のとおり、ジュースを作るための調理家電です。果物や野菜をしぼって作るのですが、そのときに繊維と液体が完全に分離されるため、さらっとした口あたりのジュースを作ることができるんです。

また、しぼりカスとなった繊維を違うお料理に活用する方法もありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

・ブレンダーとは

日本でブレンダーというと、ハンドブレンダーを指していることがほとんどです。ハンドブレンダーとは、スティックタイプのフードプロセッサーのようなもので、手に持って使用します。

スティックの先端についたブレードと呼ばれる刃の回転によって、食材をまぜたりつぶしたりすることができるんです。付属のアタッチメントに付けかえれば、泡だて器やみじん切り器になるなど、調理の幅がひろがります。

フードプロセッサーと大きく違うのは、お鍋の中やコップの中に直接入れて使用できるということです。洗い物も少なく、少量の食材にも対応できるので、離乳食作りにもピッタリですよ。また、メーカーによってスティックミキサーやバーミックスなど、呼び名にバラつきがあり、その機能もさまざまです。

・ミキサーとブレンダーは同じ?

ミキサーという呼び方はじつは日本だけのもので、外国ではブレンダーと呼ばれることが多いようです。外国製のミキサーを購入するときには、間違えないように気をつけてください。

また、日本でブレンダーというと、上記でご紹介したハンドブレンダーを指すことが多いので、かさねてご注意ください。




■おすすめフードプロセッサーとミキサー8選
ここでは、おすすめのフードプロセッサーとミキサーをご紹介します。

・《フードプロセッサー》Panasonic(パナソニック) MK-K48P-W

フードプロセッサーをはじめて使う人におすすめです。

おすすめポイント

・きざむ、する、まぜるをタフにこなす、ステンレス製ナイフカッター
・大根おろしやとろろ芋が簡単にできる、おろし・とろろカッター
・傷が付きにくいガラス製の容器
・別売りの替え刃が3種類あり、スライス・せん切り・パン生地づくりなどが可能

見た目も機能もシンプルな1台。付属の替え刃も1枚のみなので、フードプロセッサー初心者の方でも迷うことなく使うことができそうです。お料理の下ごしらえや離乳食づくりなど、オールマイティに使えます。

・《フードプロセッサー》Vitamix(バイタミックス) PRO750

家族が多いご家庭や、作りおきなど一度にたくさん調理したい人におすすめです。

おすすめポイント

・1つのブレードで7種類の調理に対応
・高性能モーターと特殊なステンレスブレードで硬いものもなめらかに
・5種類の全自動プログラム搭載でめんどうな調理もおまかせ
・ホットスープがつくれる加熱機能あり
・クリーニングモード使用で後片付けも簡単

海外ドラマに出てきそうな、おしゃれで存在感のある1台。7種類の調理ができるブレードや、食材どうしの摩擦熱によってあたためることができる加熱機能など、アイデアと機能性にすぐれています。

また、一度に大量に調理できる大容量容器や、機械自身で水洗いできるクリーニングモードなど、効率的に使うための工夫も感じられます。

・《フードプロセッサー》Cuisinart(クイジナート) フードプロセッサーL DLC-192J

性能はもちろんのこと、見た目も重視したい方におすすめです。

おすすめポイント

・6種類のブレードで幅ひろい調理に対応
・業務用機種と同じモーターで、耐久性・静音・ハイパワーを実現
・3、4人分の下ごしらえができる大容量容器
・出しっぱなしでも映える、おしゃれでクールなビジュアル

海外製品らしい、おしゃれな見た目がきわだつ一台。しかし魅力はビジュアルだけでなく、替え刃の多様さや、ハイスペックなモーターなど、機能面にも感じられます。

・《フードプロセッサー》recolte(レコルト) カプセルカッター ボンヌ

むずかしい操作は苦手という方におすすめです。

おすすめポイント

・材料を入れたらふたを押すだけの簡単操作
・3種類のブレードで下ごしらえからデザートまで対応
・氷もくだけるパワフルなモーター
・収納場所にこまらないコンパクトなサイズ
・フードプロセッサーとは思えない、かわいらしいフォルム

メーカーがもともとデザイン制作会社だったというだけあって、デザインへのこだわりが感じられる1台。それだけでなく、操作のしやすさや収納のしやすさなど、機能面が充実しているのもうれしいところです。

・《ミキサー》T-fal(ティファール) ミックス&ドリンク ネオ BL13AEJP

手づくりドリンクを毎日楽しみたい方におすすめです。

おすすめポイント

・チタンでコーティングされた耐久性の高いブレード
・パワフルなモーターで氷もくだける
・場所をとらないコンパクトな設計
・軽くてお手入れしやすいプラスチック容器

ティファール独自の4枚刃とチタンコーティングにより、耐久性にすぐれたブレードをそなえた1台。毎日でも使いたくなるタフなミキサーです。収納しやすいコンパクト設計なのも、うれしいポイントですね。




・《ミキサー》TIGER(タイガー)ミキサー SKT-A100

ミキサーの運転音が気になる方におすすめです。

おすすめポイント

・生活になじむ音にこだわったやさしい設計
・ブラックチタンコーティングされたステンレス製カッターで切れ味が長持ち
・アボカドの種もくだけるパワフルモード搭載
・軽くて丈夫な樹脂製カップ
・収納時にうれしいコードリール付き

会話やテレビの音をじゃましない心地よい運転音や、使わないときにきれいにコードがしまえるコードリールなど、日本のメーカーならではの心配りが感じられる1台。ブレードが6枚刃であることから、パワーの面でも期待できそうです。

・《ミキサー》アイリスオーヤマ ボトルブレンダーPBB-330

つくったジュースを外でも楽しみたい方におすすめです。

おすすめポイント

・専用のふたに付けかえると容器がそのままタンブラーに変身
・軽くて食洗機でも洗えるTritan(トライタン)製ボトル
・ボタンを押すだけの簡単操作
・氷もくだくチタンコーティングされたステンレス製カッター

あっと驚くアイデア商品でおなじみのアイリスオーヤマらしい1台。ミキサーでつくったジュースが、容器はそのままに、ふたを付けかえるだけでタンブラーになるなんて驚きです!ボトルの素材も機能性ばっちりで、外出のたびに使いたくなるかもしれませんね。

・《ミキサー》siroca(シロカ)crossline ミル付きミキサー SJM-180G

ミキサー機能だけじゃものたりないという方におすすめです。

おすすめポイント

・コーヒー豆がひける付属のミルで、ふりかけや少量の離乳食づくりも
・パワフルなチタンカッターで氷や硬い食材も粉砕
・食材の後入れに便利なセンターキャップ付き
・タフで清潔なガラス製容器

見た目も機能も「ザ・ミキサー」といった印象の1台ですが、ミルが付属しているので使いみちはさまざまです。ミキサーからミルへの付けかえもワンタッチででき、どちらも厚みのあるガラス製容器なので、安心して使えそうです。




■フードプロセッサーやミキサーで楽しい食生活を!
使うのがむずかしそう、と感じてしまいがちなフードプロセッサーやミキサーですが、じつは操作が簡単なものが多いんです。

一度使い方をおぼえてしまえば、今度はあれをやってみよう、これをやってみよう、といろいろ試してみたくなるかもしれません。

そして気づけば、お料理のレパートリーがグンとひろがっていたりして。また、今までは既製品をつかっていた食材なども、手づくりできると新しい楽しみがふえそうですね。

私たちの食生活をランクアップさせてくれるフードプロセッサーやミキサー。楽しんで使ってみてはいかがでしょうか?

(AYA)

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