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ジューシー丼ぶりや絶品カレー。コロナ禍でも盛況な沖縄飲食店の最新メニュー

  • 2020.9.9
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沖縄には、沖縄そばをはじめとする沖縄料理店はもちろん、さまざまなグルメスポットが点在している。観光客に人気の店も売上が減少するなかで、しっかりとした感染対策を行い、新たなサービスやメニューを模索している。そんな沖縄グルメ店の今をお伝えする。

コロナ禍で再スタート。地域限定の宅配サービスが好調「カフェくるくま」

沖縄本島南部、南城市にあるカフェくるくま。訪れた8月中旬の昼過ぎでも、駐車場が半分程度埋まっていた人気の店だ。

カフェくるくまはタイ出身のシェフが腕を振るうアジアンテイストのカフェ。オリジナルカレーをメインにしたセット「くるくまスペシャル」が一番人気で、そのほかタイ料理やアジアンメニューを多くラインナップしている。

カフェくるくまのもうひとつの目玉は高台から沖縄の青い海が180度のパノラマで眺められること。この日は夏の暑さもあり室内で食事をする人が多かったが、気温がもう少し下がってくれば、密を避けられるテラス席で絶景とともに食事するのがベストかもしれない。

店では感染対策もしっかり行われていて、カウンターに消毒液の設置やレジ前に飛沫防止カーテンの設置、マスク着用のお願い、そして入店時にはひとりひとりに検温も行われている。この春から店はどんな状況だったのか、スタッフの仲村 晃さんに聞いた。

「4月上旬~6月26日までは休業していました。再開後も多くて前年比の半分程度の客入りで、再び感染が拡大してからは前年比20~30%くらい程度の日もあります。Go Toトラベルキャンペーンの開始と感染再拡大が重なったため、そのキャンペーンでお客さんが増えた、という印象はないですね。」

カフェくるくま スタッフ 仲村 晃さん

キャンペーンの効果はそこまで大きく感じないと話していた仲村さん。しかし店では、積極的に様々な取り組みをすることで、お客さんの心を掴んでいる。例えば、もともとあったテイクアウト対応メニュー。今までは積極的なアピールをしてこなかったとのことで、改めてSNSなどで告知をしている。さらに、店舗のある南城市の職場向けに宅配弁当のサービスをスタート。1個から宅配を対応していて、多い時には1日50食程度出ることもあるとのことだ。

「少しでもお客さんに喜んでもらえるサービスを展開しながら、なんとか早く収束する方向に向かってほしいですね」(仲村さん)

キャンペーンの効果をただ待つだけでなく、既存のサービスを見直すなど、前向きに取り組むカフェくるくま。沖縄に訪れた際はぜひこの店で、絶品カレーを味わってみてほしい。
(2020年8月17日 午後2時頃 撮影)

沖縄そばの名店「御殿山」は、新メニューを考案中

首里城を中心とした、那覇市首里エリアにある沖縄そばの名店のひとつが御殿山(うどぅんやま)。今回取材した首里本店は築150年の古民家を利用した趣のある店舗で、このほか国際通りや那覇空港など、4店舗を運営している。

沖縄そばの麺は、一般的なそばと異なりそば粉は使わず小麦粉を使用し、灰汁を混ぜて練り込んだ麺を使用する店が多い。御殿山ではこの麺にあっさりとしたなかにも深みがあるかつおベースのスープを使用している。サイドメニューとして沖縄風炊き込みご飯「ジューシー」が用意されている店も多い。

感染対策としては入店時に手指消毒のお願いや店内の換気、テーブルや椅子の徹底した消毒、間隔を開けての席の案内などを行っている。また屋外にもテーブルを設置しており、3密にならない場所で沖縄そばを味わうこともできる。

取材した首里本店は通常営業を続けているが、休業や週末のみの営業としている店舗もあるそうだ。Go Toトラベルキャンペーンが始まってからは、若干観光客の数は増えたものの、地元客は少なめ。というのも、国の緊急事態宣言時よりも今の方が慎重になっているようで客足はなかなか戻らないらしい。

「『今日はオープンしていますか?』などの電話もかなり減って、しょうがないとわかりつつも悲しいですね」(総料理長 安座間さん)

こうした状況の中でも、どうにか多くの人に利用してもらうため、新商品として「ジューシー」を使ったどんぶりを検討中。椎茸や豚などの具材に味がしっかりついた、何度食べても飽きのこない味をめざしているとのことで、デリバリー専門業者に依頼して販売する予定だそうだ。

御殿山 スタッフ 大浜さんHarumari Inc.

「ただ、一番のおすすめは、やはり沖縄そば。状況が落ち着いたらぜひみんなで食べにきてほしいですね」(スタッフ 大浜さん)

人気メニューの沖縄そばは温かいうちに味わってほしいとのこだわりから、テイクアウトは今のところ、沖縄そば以外のメニューで検討中だ。沖縄そばは、ぜひ店で出来立てを食べに行こう。(2020年8月16日 午前11時頃、 開店前に撮影)

人気店といえど苦しい状況のなかで、各店が工夫を凝らし、今を乗り切ろうとしている。そんなお店を応援するためにも、感染対策はしっかりしたうえで看板メニューを味わおう。

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