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1ヶ月の食費、平均いくら?世帯別に解説

  • 2020.9.9
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「貯金をしようかな」「今度バッグがほしいな」などと考えたときにまず考えるのが、家計の見直しではないでしょうか。生活費にはさまざまな費用がありますが、なかでも削りやすそうなのが食費です。そこで今回は、総務省が2019年に実施した家計調査をもとに世間の食費事情をチェックし、世帯別月平均食費や節約ポイントを解説していきます。

■世帯別月平均食費はいくら?

総務省が2019年に実施した家計調査を参考にすると、総世帯の平均食費は年間819,064円で、1ヵ月で計算すると約68,255円です。2人以上世帯の年間平均食費は965,536円で、1ヵ月単位にすると約80,461円となります。

単身世帯の年間平均食費は531,153円で、1ヵ月単位で見ると約44,262円でした。

■単身世帯と2人以上世帯の食費の特徴

ここからは総務省が2019年に実施した家計調査の項目をいくつかしぼって、単身世帯と2人以上世帯の食費の特徴をそれぞれ紹介していきます。

●それぞれがどんな結果なのかチェックしよう

まずは単身世帯の食費とその割合です。外食支出は154,525円(約29%)、調理食品支出は82,187円(約15%)、調味料支出は15,028円(約3%)、菓子類支出は42,742円(約8%)でした。

次に2人以上世帯です。外食支出は176,917円(約18%)、調理食品支出は128,386円(約13%)、調味料支出は38,923円(約4%)、菓子類支出は87,469円(約9%)という結果になっています。

●単身世帯と2人以上世帯の食費の特徴

上記の結果を見ていくと、単身世帯の方が外食に支出する割合が2人以上世帯と比べて10%以上高いのが特徴です。また調理食品の支出も単身世帯の方が高く、調味料の支出割合は2人以上世帯よりも低くなっています。

これらを総合すると、単身世帯は外食や調理食品を購入していることが多く、2人以上世帯では自炊している割合が高いことがわかるでしょう。

■地域によって違いはある?

次に総務省が2019年に実施した家計調査から、地域によって年間の食費に違いがあるか見ていきましょう。都市階級別に年間食費をチェックすると、大都市は826,315円、中都市は827,117円、小都市A(人口5万以上15万未満の市)は809,536円、小都市B・町村(人口5万未満の市および町村)は799,135円でした。都市の規模が小さくなるほど、食費も低くなる傾向にあるようです。

エリア別で確認すると、関東が881,627円でもっとも高く、次いで東海822,919円となります。反対にもっとも低いのは沖縄の630,243円で、次に低いのは四国の720,956円です。この違いには、物価の違いや外食が多いか少ないかも関係してくるでしょう。

現に、外食費が多いのは大都市世帯で、小都市B・町村世帯がもっとも少ないという結果が出ています。

■食費の節約ポイントを押さえよう

最後に食費の節約で、ぜひ知ってほしいポイントを紹介していきます。

●家計の理想割合を把握しよう

1ヵ月の手取り金額から割り出した、食費の理想的な割合を知っておくことも大切です。単身世帯であれば、食費を手取り金額の15%ほどに抑えるのが理想です。

単身世帯では外食が多くなりがちなため、食費が高くなりやすい傾向があります。逆にいえば、単身世帯でも自炊を心がければ食費の削減ができるでしょう。

●食品ロスを起こさないために事前に買うものを考える

自炊や夜食で食べようと買ったものを、消費期限が過ぎたという理由で廃棄していないでしょうか。食品ロスは食費にかけるお金の中ではとてももったいない部分です。食品ロスが起こらないように、買い物の前になにが必要か書き出しておくと便利でしょう。

また、飲み会帰りのコンビニやスーパーでは不要なものを買いがちです。買い物の際にひと呼吸置いて、本当に食べるか考えるのがおすすめです。

●野菜やお肉は冷凍を活用しよう

節約のポイントは、できるだけ安い食材を買うことです。しかし、安いからとたくさん買ってしまうと、廃棄にもつながります。それを防ぐためにおすすめなのが、冷凍庫の活用です。野菜やお肉を安いときに買って、使いやすいように小分けしておくと便利でしょう。

冷凍しておくことで、冷蔵で保存するよりも保存期間が長くなります。少し手間だと感じる人もいるかもしれませんが、ちょっとした工夫が食費の節約につながります。ぜひ実践してみてください。

■収入と食費との割合を知って現状を把握しよう

まずなによりも大切なことは、現状把握です。現在の食費を、単身世帯平均や2人以上世帯平均と比べてみてください。次にすることは、収入と食費の割合把握です。このふたつを確認すれば、自分の食費が多いのか少ないのかが見えてくるでしょう。そこから食費の節約ポイントを探っていけば、調整しやすいはずです。

文・山村望愛

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