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話が通じない…「リモート」でのコミュニケーション、どうすればうまくいく?

  • 2020.9.7
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リモートは話がかみ合わない?
リモートは話がかみ合わない?

在宅勤務が常態化し、多くの人が「Zoom」や「Skype」などのシステムを使い、リモート会議に参加するようになりました。筆者はビジネススキル向上のための双方向演習をリモートで実施していますが、「リモートだと話がかみ合わないし、そもそも気持ちが通わない」という相談をよく受けます。それも「リモートだから仕方がないですよね」と諦めている人が多いのです。

カメラにアイコンタクト

筆者は、諦める必要は全くないと思います。誰でも簡単に、すぐにできる方法で相手を引き付け、相手と気持ちが通うようになれる方法を紹介したいと思います。

リモートで対話や会議をしていて、「相手がこちらを見ていない」「相手がよそよそしい」「相手の顔が暗くてよく見えない」と感じたことはないでしょうか。

対面であれば、相当程度アイコンタクトをして話をしているのに、リモートだと途端にアイコンタクトがしにくくなります。カメラの位置関係でアイコンタクトの方向が偏ってしまうことで、よそよそしさを感じさせてしまうケースが多いのです。対面だと相手の顔が見えない状態で話すことはほとんどありませんが、リモートでは光の加減で、相手には顔が見えていないという状況が生じてしまいます。

アイコンタクトの仕方やカメラの位置、明るさという、とても簡単な要素がリモートでのコミュニケーションを阻害しているのです。それも、相手のビデオを見て、そう感じることがあるということは、自分のビデオも相手からみると、そのように映っている可能性があります。相手も自分も同じような状況ですと、お互いにコミュニケーションが阻害され、話や気持ちが通わないことになります。

対面では、相手の目を直接見ることでアイコンタクトが成立しますが、リモートの場合、パソコンの画面に映る相手の目を見ても、相手からは目を見ているように思われません。パソコンのディスプレーの上にカメラがある場合、ディスプレーに映る相手にアイコンタクトをしても、相手からは下を向いているように見えるだけです。

リモートでのアイコンタクトは、カメラに向かってアイコンタクトすることが鉄則ですが、つい、「ディスプレー内の相手」を見てしまう人が多いのです。その場合は、カメラのできるだけそばに、相手が映る画面を配置することがおすすめです。ビデオに映る相手にアイコンタクトした場合も、カメラがすぐそばにあれば、誤差は極小化することができます。

ノートパソコンの場合、ディスプレーのフレームの中央にカメラが配置されていることが多いと思います。その場合は、ディスプレーの上部中央に画面を配置するとよいでしょう。

カメラを目線に合わせ、光を当てる

画面越しに相手を見た際、自分がうつむいているように見えたり、逆に見上げているように見えたり、斜めの方向を向いているように見えたりすることがあると思います。その場合、カメラの位置の調整が必要です。

カメラの位置が高過ぎると、うつむいているように見えますし、低過ぎると見上げているように見えます。パソコンによってはカメラが中央ではなく、斜め横の位置にある場合もあります。いずれも、アイコンタクトができないばかりか、相手に抵抗感を与えてしまいます。

単にカメラの位置がそうさせているだけなのですが、うつむいて話しているように見られると「自信がなさそうだ」と思う聞き手が多いのです。一方、見上げて話しているように見られると、本人はそのようなつもりはないのに、何か思い出そうとしているような印象を与えます。横を向いて話していると、相手や相手が話す内容を否定していると捉えられることも多いです。本人にはそのようなつもりはないのに、単にカメラの位置が原因で誤解を招くのは損なことです。

この問題を解決するには、カメラを自分の正面に、目の高さに配置すればよいだけです。机の上にパソコンを置いていて、パソコンのディスプレーのフレームにカメラが配置されている場合はたいてい、カメラの位置が自分の目の位置より低くなるため、相手からは見上げて話しているように見られ、首筋ばかりが強調されてしまいます。その場合は、ホームセンターなどで販売している台にパソコンを載せて、カメラの位置と目線を合わせることが必要です。

このほか、部屋の明かりを付けているのに、顔が影になっていて暗かったり、顔の表情がほとんど見えなかったりするケースもあります。その際は、スタンドライトなどで顔を照らすだけでも相手に好印象を与えますし、話がかみ合う度合いも格段に高まります。今回、紹介した方法はいずれも簡単な方法ですので、試してみてはいかがでしょうか。

モチベーションファクター代表取締役 山口博

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