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トマトの保存方法!常温・冷蔵・冷凍のコツとおすすめアレンジも紹介!

  • 2020.9.5
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夏野菜といえば真っ赤なトマト。この季節になると冬場と比べ値段も買いやすく食卓に登場することも増えるので、大袋に入ったものをまとめ買いする方も多いのではないかと思います。ちょっと買いすぎてしまったときのために今回はトマトの保存方法を冷蔵・冷凍・常温と3つにわけてご紹介します!




■トマトはどうやって保存する?
鮮度が大切なトマト。傷むのが早く、ある日冷蔵庫をのぞくとシワシワに…。なんてこともありますよね。いろいろある保存方法の中でトマトはどうやって保存するといいのでしょうか?

・常温・冷蔵・冷凍ができる




トマトの保存方法で一番多いのは冷蔵保存だと思いますが、皮も丈夫で水分量が多いトマトは冷凍保存や常温保存をすることも可能なんです。保存方法によっておいしさが増したり保存期間がぐっと伸びたりと、うれしい効果もたくさんあります。保存方法を変えることで作れる料理も変わってきますので、調理方法や保存したい期間で上手に使い分けましょう。


・ヘタを下に向けると長持ちする




それぞれのご説明をする前に、トマトの保存方法で共通するポイントがあります。それは≪ヘタを下に向けて保存≫すること。トマトは非常に水分量が多い野菜ですので、実1つずつにしっかりと重みがあります。そしてヘタのある上の部分よりも、おしりのほうに近い下の部分のほうが実がやわらかくできているのです。そのため身が固い上の部分、つまりヘタを下に向けると身がくずれにくく、長持ちする状態で保存することができるのです。

■トマトを常温保存する方法とメリット




トマトの常温保存は保存期間が一番短い保存方法です。しかし、それ以外のメリットがたくさんあり実が固いトマトもおいしく変化させることができるお得な保存方法なのです。手順も基本的にはカットせずにそのまま保存するだけなので、手間をはぶきたいかたにもおすすめです。

・リコピンが増える




常温保存のトマトは、追熟をおこない栄養素を高めるはたらきをします。「リコピン」はトマトに豊富に含まれる栄養素のひとつであり、体の老化の防止・肌の活性化を促す効果が期待できるので、常温保存をおこなうだけで栄養たっぷりのトマトに変化するんです。

・青いトマトは常温で追熟する




スーパーで安売りしているトマトを買ってみると、まだ色も青く実が固いものがあります。これはトマトがまだ熟していない状態なので、こんなときは常温保存でトマトを追熟させましょう。室温20度~25度程度がトマトの追熟に適した温度になるので、室内で3日~4日保存しておくだけで色が赤くなり食べごろのやわらかさになります。数日分の食材を買いだめするときにはあえて固いトマトを選び、自宅で追熟させるのもいいかもしれません。

・新聞紙に包む



常温のトマトを新聞紙で包むと、適度に水分を吸収してくれる上に、皮に傷がつくのを防ぐことができます。また、常温保存していると、窓からの直射日光での傷みが気になりますが、すこし厚めに新聞紙でつつむことにより、そちらもカバーできるので安心です。もし新聞紙がない場合はキッチンペーパーでも代用が可能ですよ。

・トマトの常温保存は冬場がおすすめ




トマトの追熟に適温とされるのは20度~25程度ですが、夏場の室内は30度を超える場合も。その状態で常温保存すると追熟よりも先にトマトが傷んでしまう可能性があるので、トマトの常温保存には室温が高すぎない冬場がベストです。

・傷のあるトマトの常温保存は要注意




トマトを買ったときに傷をつけてしまったり、もともと傷のあるトマトを常温保存する場合は、傷から水分がでてしまい痛むスピードがはやくなるので、3日以内に食べてしまうことがおすすめです。食べきれない場合は冷蔵保存か冷凍保存にきりかえましょう。

・常温保存期間の目安




常温保存の保存期間は3日~5日程度です。この期間であれば生のままでもおいしくたべることができますが、追熟がすすむと実がやわらかくなり包丁で切りにくくなってしまうので、その場合は加熱調理に使いましょう。ある程度追熟してきたなと思ったら、カットしたり下味をつけたりして冷蔵保存や冷凍保存にきりかえるのもいいかもしれません。

■トマトを冷蔵保存する方法とメリット




冷蔵保存ではトマトの向きはもちろんですが、温度がかわることによるトマトの変化にも注意しましょう。いつもの冷蔵保存よりも少し手間を加えるだけで、トマトの新鮮さを保つことができます。

・生のまま食べるなら冷蔵がおすすめ




トマトは冷やされることで甘みが増し、トマトスライスやトマトサラダなど生で食べる状態の保存にはもってこいです。冷蔵保存のトマトは歯ごたえもよくなるので、キンキンに冷やしたトマトは暑い季節にたべるのにぴったりです。冷蔵保存をするときは冷蔵室ではなく野菜室での保存をこころがけ、カットしたトマトを保存する場合は断面から菌が繁殖しやすいので1つずつラップにくるむか早目に食べてしまいましょう。

・キッチンペーパーで包む




トマトを冷蔵保存をするときはひとつずつキッチンペーパーでつつんで保存するのがおすすめです。キッチンペーパーに少し水を含ませてつつむことにより、水分の蒸発を防ぎさらに細胞の中にも水分がしみこむので、みずみずしいままの状態で保存することができます。1つずつ包むのはすこし手間と感じる方は、水洗いをしたあと保存容器に入れ、上からしっかりフタ(ラップ)をすることで水分の蒸発を防げます。


・トマトを冷蔵保存するときの注意点




トマトを冷蔵保存するときの注意点は「エチレンガス」に注意することです。エチレンガスは野菜や果物から生成されるもので、成長を促すはたらきをします。したがって、トマトをそのままの状態で冷蔵保存していると、トマトが生成したエチレンガスにより、同じ庫内にある野菜や果物も成長してしまうのです。

ほかの食材に影響がでないように、必ず袋やラップでエチレンガスがもれないよう密閉した状態で保存しましょう。


・トマトの冷蔵保存期間の目安




冷蔵保存の保存期間は1週間程度です。日が経つごとに皮の水分がなくなり身もやわらかくなってきますので、生のままたべるようであれば5日以内に食べるのがおすすめです。冬場であれば1週間までは生でもおいしくたべることができます。

ただ、トマトをつつむ新聞紙やキッチンペーパーをまめにかえることで少し保存期間が長くなりますよ。


■トマトを冷凍保存する方法とメリット




冷蔵保存や常温保存は耳にされたことがあるかもしれませんが、トマトの冷凍保存はすこしめずらしい方法ですよね。生で食べるのとは一味ちがう食感が楽しめて、さらに長期保存することもできます。おこさまのおやつや、ちょっとアレンジするだけで晩ごはんの1品にもなる保存方法なので、こちらもぜひお試しください。

・トマトの旨味がアップする




トマトは凍らせると細胞壁が破壊され、そこから解凍して調理することでトマトに含まれるうまみ成分の「グルタミン酸」が外にとけだしやすくなるのです。そのため冷凍トマトは生のままたべるよりも、そのうまみを楽しめる煮込み料理や焼き料理など加熱調理するものがおすすめです。

・丸ごと冷凍する方法




トマトは冷蔵保存や常温保存と同じように冷凍保存でもまるごと保存することができます。まるごと保存する場合はヘタの部分を包丁でくりぬき、水洗いして水分をしっかりとふきとりましょう。あとは保存袋に入れ空気をしっかりと抜いて冷凍庫で保存するだけです。青いトマトであればそのまま冷凍すると追熟ができないので、常温で追熟してから冷凍しましょう。丸ごと冷凍すると、そのままおでんの具や冷やしトマトに使えてとっても便利なんです。

・丸ごと冷凍は皮むきの裏ワザにも




トマトの皮むきといえば湯むきが有名ですが、わざわざお湯をわかさなくても冷凍保存すれば簡単に皮をむくことができるのです。ポイントは、トマトをまるごと冷凍するときに、トマトのおしりの部分に十字の切り込みをいれておくこと。あとはそのまま冷凍保存し、解凍するときにトマトを数分水につけておくと切り目から皮がういて、つるんと皮がむけるようになります。

湯むきが困難でけんえんされがちなトマトの皮むきですが、薄皮が簡単にむけることでカットしやすくなり味もしみやすい状態になりますので、さらにいろんな料理に使うことができますね。

・カットして冷凍する方法




まずトマトをお好みの大きさにカットし保存袋にいれます。そして少し平たくしてから保存します。平たくすることで冷凍庫の場所を最小限に抑え、解凍するときに好きな分だけ使うことができます。

ただひとつ注意することはトマトの水分量です。水分が多すぎると解凍するときにトマトどうしがくっついて固まってしまったり霜がおりる原因にとなります。もし熟しているトマトを冷凍するときは、キッチンペーパーで軽く水分をふきとるといいでしょう。ただし、水分が多いトマトの種やゼリー部分には栄養とうまみがたっぷりとつまっていますので、捨てるのはNGです。

・トマトの冷凍保存期間の目安


トマトの冷凍保存の保存期間は3週間程度です。ほかの野菜であれば1ヵ月程度もつ冷凍保存ですが、トマトは水分が多いため、霜がおりやすいのですこし早めに食べるようにしましょう。

■保存向き!おいしいトマトの見分け方




トマトをおいしいままで保存するのも大事ですが、まずはスーパーで買うときにもいい状態のものを買えるようになりましょう。おいしいトマトを見分けるポイントは≪全体の形≫と≪色つや≫のふたつです。このふたつを意識して、あとは重さがしっかりとある身のつまったトマトを買うことができればお買いものはばっちりです!

・色つやでの見分け方




色つやでトマトを見分けるときは、まず皮の色ムラがないものを選びます。まだ追熟しきっていないものはところどころ緑色の部分があるので、全体の色がまんべんなく赤いものを選びましょう。そしてヘタの色は濃い緑であるほど新鮮な証拠です。あとは皮にしっかりとハリが出ていてツヤがあるかを手に取って見比べながら確認しましょう。

・全体の形での見分け方




状態のいいトマトは、全体の形がきれいな丸みをもっており、トマトのおしりが大きいものです。トマトを手にとりひっくり返してお尻の形をよく見て選びましょう。

形がすこしへこんでいたりするものは、中身が腐っていたり空洞の可能性がありますのでご注意を。

・尻の中心から白い線が放射状に伸びている




トマトの≪スターマーク≫というのはご存じですか?新鮮なトマトは、トマトのお尻の部分から白い線が放射線状にのびており、これをスターマークと呼びます。このマークがでているトマトはみずみずしく皮にもはりがある証拠なので、新鮮なトマトを一目でみわけることができます。色や重さなどで判断しにくいときはまずこのスターマークを見つけてみましょう。

・お尻にシミがあるものは注意


手に取ったトマトのヘタの近くがひび割れているものや、お尻部分に白い斑点が浮き出ているものも注意しましょう。そういった状態のトマトは糖度が落ちていて、味が悪い可能性があります。ほかのトマトよりも痛むのが早いので保存向きではありません。


■トマトのおすすめ保存食




最後はトマトのおすすめ保存食レシピです。そのままでも充分おいしいトマトですが、少し手を加えて長持ちさせてみましょう。調理方法によっては簡単なのに1年以上保存できるものもあります。基本的な調味料があればできるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。

・トマトの塩漬け




材料
トマト 2個
にんにく 1片
たまねぎ 2分の1
塩 小さじ1
砂糖 ひとつまみ

  1. ヘタを取ったトマト・たまねぎは1センチ角にみじん切りする。
  2. 調味料をすべて混ぜ、トマトとたまねぎとよく混ぜ合わせる
  3. アルコール消毒した瓶につめて冷蔵庫で保存する


薬味好きにはたまらない、トマトの塩漬けのレシピです。基本はトマトにたまねぎやにんにくを加えるのですが、夏場は生姜やミョウガ・大葉をたしても季節感があり、そうめんのつけダレにぴったり。お肉やお魚とも相性がいい万能だれですので、冷蔵庫に常備しておくと使えるお助け調味料です。塩気やにんにくはお好みで調整しましょう。保存期間は1ヶ月程度です。


・トマトのオイル漬け




材料
トマト 1個
オリーブオイル 50ml
塩 ひとつまみ

  1. トマトを5mmの角切りにして、消毒した瓶にいれる。
  2. そこにオリーブオイル・塩をいれれば完成。
  3. オリーブオイルにトマトが浸かっていなければつかるまで足しましょう。


普通の調味料に飽きたとき、ちょっとこのオイルがあれば普段の料理がガラッとかわります。サラダはもちろん、ピザや冷奴とも相性ピッタリです。あつあつのバケットにチーズと一緒にのせたらお店みたいな朝食を作ることも。

生のトマトを漬けるのもおいしいですが、ドライトマトにかえてもさらにうまみがアップし、香り高いオイルになります。こちらは1年以上保存可能です。ただし瓶は必ず消毒し、中身を取り出すときは清潔で乾いたスプーンなどで取り出しましょう。

・ドライトマト




材料
トマト 2個
塩 ひとつまみ

  1. トマトを半分に切り、種とゼリー部分をとりのぞくいてから5mmの薄切りにする。
  2. キッチンペーパーに切り口を下にして置き、10分ほど放置してトマトの水分を抜く。
  3. 天板にクッキングシートを敷き、切り口を上にしてトマトを並べ塩をふる
  4. 140度に余熱したオーブンで1時間ほど加熱し、とりだしたら水分をとって表面が乾くまで乾燥



トマトの大きさで加熱時間がかわりますので、様子をみつつ温度や時間を変更してください。ドライトマトはオーブンを使用する方法のほかにも、ベランダで天日干しする方法があります。しかし天日干しは天候に左右されるのと、トマトをひっくり返したりなど少し手間がかかりますので、今回は簡単なオーブンでの方法をご紹介しました。

ドライトマトは、ゆっくり低温で加熱するので甘みもうまみもたっぷりになり、ちょっとしたトッピングやお菓子にもつかうことができるんです。加熱することで追熟され栄養価もあがりますので、ダイエット中のおいしいおやつにもおすすめですよ。

・トマトソース




材料
トマト 4個
にんにく 1片
たまねぎ 1つ
塩こしょう 小さじ1
オリーブオイル 適量

  1. オリーブオイルをしいた深鍋に、にんにく・たまねぎを入れ火がとおるまで炒める。
  2. そこに角切りにしたトマト・塩こしょうを入れ10分程度中火で煮込む。
  3. トマトから水分が出てたまねぎにもしっかりと火が通っていればアルコール消毒した瓶に入れて保存する。


和洋折衷なんにでもなれるトマトソースです。今回はアレンジが効きやすいようにあまり味をつけないレシピでご紹介しますが、作りたい料理が決まっているのであれば、そこにプラスで下味をつけると解凍してそのまますぐに食べることができます。冷蔵庫にある中途半端な野菜を入れてもおいしいですよ。

作ったトマトソースは冷凍も可能ですので、たくさんつくって小分けにして冷凍しておくと便利です。ひき肉と合わせてミートソースにしても○。

・トマトのピクルス




材料
トマト 3つ
だし 100cc
お酢 50cc
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ3

  1. まるごと冷凍したトマトを解凍し、湯むきする。
  2. 調味料を全て鍋にかけ、ひとにたちする。
  3. 2のあら熱がとれたら保存容器にトマトを2を入れ冷蔵庫へ。


お酒のおつまみやおやつにもってこいのピクルス。今回は冷凍トマトを使っての時短レシピです。ピクルス液はお醤油を使ったレシピですが、お好みで好きなハーブや調味料に変えてもいいでしょう。1年中たべられる常備菜としておすすめです。食べ頃は漬けてから3日で、保存期間は1ヶ月程度です。

■いろんな保存方法を楽しもう!




常温・冷蔵・冷凍と3通りの保存方法があり、さらに保存食としてもたくさんのレシピがあるトマト。いろどりも綺麗なので夕食の一品としてはもちろん、お弁当のおかずとしても活躍することができて、やり方しだいで味も食感も変わるたのしい食材ですね。安いときにたくさんまとめ買いしていろんな保存を試しておくと困らずにすみそうです。

自分にあった保存方法を見つけて、おいしいトマト料理をぜひ作ってみてくださいね。

《参考》
・KAGOME「トマト大学」

(AYA)

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