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宇宙を目指した男・高松聡が初の個展を開催。

  • 2020.9.3
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初となる個展を開催する高松聡氏は、宇宙飛行士訓練を受け、実際に宇宙を目指した一風変わった経歴を持つ。

高松氏はクリエイティブディレクターとして、世界で初めて宇宙空間でのCM撮影を実現し、計3回の宇宙のCMを制作した。その舞台となったのが、国際宇宙ステーションの「ロシアモジュール」だった。以来、高松氏とロシアは宇宙を通じて関係を深め、2014年、民間人では日本初となる国際宇宙ステーション滞在を前提とした宇宙飛行士訓練をロシア「星の街」で受けることを決意した。英国歌手サラ・ブライトマン氏のバックアップクルーとして、ロシア宇宙庁公認の宇宙飛行士として認定される予定だった。

しかし、ブライトマン氏は突然の訓練中止と飛行辞退を申し出る。この前例のない事件の結果、高松氏は正式クルーから外れることとなった。それでも最後まで訓練を続け、すべての試験を好成績で合格し、卒業式を迎える。だが、バックアップクルーという立場を失った彼が手にした卒業証書には「宇宙飛行士として認定する」という文字はなかった。

何度も希望を失いかけたが、状況が悪くなればなるほど「星の街」での撮影にのめり込んでいく。「ロシア公認の宇宙飛行士になる」という「夢」はついえたが、高松氏は、「国際宇宙ステーションに滞在し、宇宙から見る地球の姿を写真と映像で撮影し、地上で再現する」という新しい夢を見つけ出した。そして「何を成し遂げるために宇宙にいくのか」こそ、唯一意味があると認識するに至る。

宇宙を目指した高松聡氏の初個展「FAILURE(フェイリァ)」は、彼が「失った夢」と「発見した夢」を表現したものであり、宇宙での撮影に向けたプロジェクトの第一歩でもある。

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FAILURE(フェイリァ)

開催期間/2020年9月4日(金)~27日(日)

開催場所/「スぺース フィルムス ギャラリー(SAPACE FILMS GALLER)」 東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル 2F

開催時間/11:00~19:00

定休日/月

Tel./03-6434-9029

http://spacefilms.jp/

Text: Aya Hasegawa

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