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大好きな芸能人が他界してしまい、ショックです【ひかりの恋愛相談室】

  • 2020.9.2
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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好きな芸能人がこの世界からいなくなってしまうと、悲しいものですよね。単にファンとしてだけではなく、心から愛している場合は、大切な人を失ったショックからなかなか立ち直れないものでしょう。

そんなとき、どうやって乗り越えたらいいのでしょうか。

Mさん・29歳のお悩み

本気で好きだった芸能人が突然、他界しました。事故や病気なら受け止めたのですが、そうではないのでショックです。学生のときは、彼と付き合うために上京しようと思っていました。大人になるにつれ、現実が見えるようになり、本気で好きな気持ちは落ちつき、いちファンになりましたが、一度だけ彼に直接会いに行き、ほんの一瞬ですが、会話をして握手をしたことがあります。

私は彼にご縁を感じていたのですが、こんな感じでは、「縁があった」と言えるしょうか?自分から会いに行ったから出会えただけですし、相手に自分のことを知ってもらわなければ、「出会いがあった」とは言えないのでしょうか。

こんなショックなお別れするなら、彼のこと知らずに生きていきたかったです。どうやって立ち直ればいいでしょうか?

Mさんへの回答

大好きな芸能人はもちろんのこと、大切な人が亡くなってしまうと、言葉では言い表せないほどの苦しみがあるものです。そういうときは、悲しい気持ちを抑え込まずに、泣きたいだけ泣いたほうがいいと思います。そうやって思いを発散することで、気持ちが落ち着いてくるものですしね。

ご縁の話で言えば、世の中にはさまざまなご縁があるので、単に恋人になったり、結婚したりする相手だけが「ご縁がある」わけではありません。例えば、「同じ時代に生きている」ことだって、ある意味、ご縁です。生まれた時代がズレていたら、今のように惹かれたかどうか、ですよね。

それに、Mさんにとって、その芸能人の方の存在があったことで、色々な面で励みになったものでしょう。だから、「彼がいることを知り、心が惹かれたこと」は、Mさんにとって重要な出来事であり、大切なご縁です。

「相手にとって、自分との出会いがどうだったか」ではなく、「自分にとって、その出会いはどうだったのか」のほうが大切だと思います。

今、これだけ悲しいということは、逆を言えば、「彼の存在がこの世界にあったことで、たくさんの幸せを与えてもらったこと」の証拠でもあります。もし幸せでなければ、目の前からいなくなくなったらせいせいするものですしね。それほどまで心をトキめかせてくれたことに感謝の気持ちを抱けるようになると、より心が安らかになっていくものです。

大切な人の死は、残された人の試練

私の友人で、パートナーと死別をした人が何人かいますが、そのなかにはパートナーが自殺をしてしまった人もいます。急なお別れだったこともあり、残されたほうとしては、現実を受け止めるのに時間がかかったようです。

「自分に何かできることはなかったのか」と責めてしまいますしね。

個人的には、死別というのは「残された人にとっての試練」だと考えています。亡くなった人のほうは、肉体がなくなり魂の存在になったので、もう痛くもかゆくもないでしょうしね。

「自分で命を絶つのはよくない」というのは前提ではありますが、どんな形であれ、そこで命を失うときは、「それが寿命だった」とも思うものです。そうでなければ、たとえ自殺を試みても誰かに発見されたりして、助けられることが多いからです。

だからどんな形であれ「亡くなった方は、この世界を卒業する段階になったから、この世を去った」のです。あとは、残された私たちが「大切な人の死を通して、何を学ぶのか」が大切なんですよね。私たちの試練はここからですしね。

大切な人との死別で学べること

大切な人の死を通して、私たちが学べることは何でしょうか。

1つは、「命は永遠ではない。生きていることは当たり前ではない」ということです。私たちは普段、「いつか死ぬこと」を忘れて生きています。だから、生きているのを当然のこととして、時間を無駄にしてしまうこともあります。

闇があるから、光の明るさを感じられるように、死を意識することで、「命があることを認識し、どう生きるのか?」を自分に問うことができます。

「生きているうちにできることはなにか」「自分は何のために生きているのか」を改めて考えることは、人生においてとても大切なことです。今のこの時間だって、永遠にあるわけではないですしね。

Mさんは、「こんなショックなお別れするなら、彼のこと知らずに生きていきたかった」とおっしゃっていますが、彼の死を無駄にしないためにも、Mさんは「その出来事を通して、なにか大切なことを学ぶこと」が大切なのです。それが、「Mさんが彼にできる供養」だと言ってもいいでしょう。その彼だって、ファンのMさんが自分の死をきっかけに、より人として成長し、輝いていったらうれしいと思うはずですよ。

これは話半分でいいのですが、スピリチュアル的なことで言うと、亡くなった方は肉体がなくなった分、こちらの思いがより届きやすくなっているかもしれません。もしよかったら、その好きな芸能人の方に、今までの感謝の気持ちと天国で安らかに過ごされるように、思いを送ってみてはいかがでしょうか。

死別を経験した人の多くは、大切な人が亡くなってからの方が、より自分の近くにいるような感じがするようですよ。

コラムニスト・ひかり

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