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40歳女性、体重増加にシミシワ……“老化”を受け入れられない! プウ美ねえさんが教える「年を取ること」の面白さ

  • 2020.9.1
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家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「毎朝鏡を見るのがつらいです」
年を取り、体重が増え、シワやシミなどの老化現象に悩まされるようになりました。年を取ることはしょうがないのですが、どうしても若かった頃の自分と比較してしまって、落ち込んでしまいます。ダイエットを頑張ったり、エステに通ったりする気力はなく、自然なこととして受け止めたいのですが、毎朝鏡を見るのがつらいのです。若さへの執着をどう解消すればいいですか(40歳、カレンさん)

【プウ美ねえさんの回答】
若さが最高だなんて、基準がせますぎます。他人の若さなんてトゲトゲして弱々しくて受け入れたくない、やせていて肌がスベスベだからってそれがなんなの? と思うひとだっているのです。ぎゃくに「あの人は年を取ってから明るく元気になった」「若い時より寛容で、たよりがいがある」などと感じたこともあるでしょう? シワやシミがないというだけでは、一緒にいたくなる条件にはならないのです。

変化に嘆いて落ち込むなんて、もったいない。そんな様子は周囲のひとにも悲しいものです。鏡にくびっぴきになるのはやめて、ほかに目をお向けなさい。他人は、あなたのシワやシミをそんなに真剣に見ていません。もしいたらエステの勧誘か、ただの失礼なひとなので、あなたの世界から除外してよろしい。まずは身近な大人の好もしい点を、ファッションでも話術でも、真似してごらんなさい。きっといまよりもっと素敵になります。

おねえさんは現実にはおじさんですが、おじさんになってよかったことがあります。若さで張り合う気持ちがなくなったことで、10や20も年下のひとに堂々と甘えられるようになったのです。25歳の時に20歳のひとを認めるのは簡単ではありませんでしたが、今では素敵な若い人がいたらすなおに尊敬します。ベッドで「お兄ちゃん」と呼んですがりついたりします。年齢を気にせず心を伝えるのは自由でよいものです。自分が若かった時に「お兄ちゃん」と呼んでくれるおじさんに出会えなかったことが残念なくらいです。

【今月のエプロンメモ】
気持ちがラクになる物の見かたはありますが、簡単に考えを切り替えてしまうのもつまらない気がします。勃起不全・閉経・髪が抜ける・歯も抜ける、などイベントはたくさんありますから、ひとつづつ味わって新しい自分を見つけるのも楽しいものですよ。自分が納得すればどんな変化もすべて正解です。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

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