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これからのトレンドを いち早く知る事で、時代の波に乗る!【黒川伊保子】

  • 2014.7.25
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流行やトレンドは誰がどのように決めているのか、不思議に思ったことはないでしょうか。実は、それは誰かが作ったのではなく、私たちの脳が自ら作り出しているものだということを脳科学者の黒川伊保子さんが解明しました。

人の脳は“一定の刺激に対し7年で飽きる”というブレインサイクルがあります。たとえばどんなに愛し合った恋人も、残念だけど7年で飽きる。それは、他の異性と生殖行為をして、なるべく多くの遺伝子を残すためでもあるのです。ただ、それを知っていればこの時期を乗り越えられるから大丈夫なのですが(微笑)。

さて、7という数字には根拠があり、7つの記号はヒトが容易に短期記憶できる最大数といわれているのです。正確には8つの人もいれば、6つの人もいるのですが、7つである人が人類の大部分を占めます。このため、ヒトは、とっさに何かの世界観をつかもうとするとき、7つの情報が取り揃うと完全性を感じます。

ラッキーセブン、七福神、七不思議、七つ道具、七つの海、世界七大○○、聖書の「知恵の七柱」「七つの大罪」などなど、7を使ったことばは世界中に多く存在します。虹が七色に見えるのも、音階が七音(ドレミファソラシ)であらわされるのも、脳科学上の深い意味があります。

7日に一巡した感じがあるのも、単なる習慣だけではないようです。キリスト教の神様も、イスラム教の神様も1週間で暮らせと言っているし、仏教でも初七日、二七日…と、49日(7週間)で故人をあきらめていきますものね。

また、7日は太陽暦の一週間の単位でもあるし、4倍すれば月の公転周期にも近い。女性の月経の周期の目安でもあり、7日×4の周期が私たちの脳と身体を刻む単位であることは間違いありません。

人が求める完成にはハード期とソフト期があり、これも7年×4ブロックの変化を経て、28年周期でやってきます。

ソフト期は自然体が心地よく、共感が好きで、ふっくらとした丸いラインなど女性的な要素が反映される時代です。人々は物よりも用途を重んじるようになり、生活に関わる身近なものに関心が集まります。

ちょうど2012年までの28年間はソフト期で、人間と人間の関係性が成熟してくるので、SNSが流行ったり、インターネットが配備されたりしました。また、意識が「癒し」に向いて、自然体の飾らないアイドルや女優達が人気を博し、自然の最もたるもの=宇宙とつながりたい欲求が高まるのでスピリチュアルブームが起こります。

反対に、ハード期には冒険やサバイバル気分に駆り立てられ、皆が競争しゴールを目指す時期。合理化が進む時代でもあり、視覚的にもモノトーンや直線的なデザインが心地よく、分かりやすく必然性のある展開が好まれます。去年からこのハード期に入り、目に見えて合理的でカッコいいことが重要視される時代になりました。

例えば車だったら、家に車をはめたらすごく綺麗な造形のデザインになり、そのままトランクを開けて冷蔵庫に食品をしまえるなど、思いも寄らない展開に住空間も変わっていきます。また、ロボットも疑似人間型だけではなく家そのものが人工知能的に機能し、日の光を入れるために勝手にシャッターを開けてくれるとか、あらゆる形で進化していきます。

インターネットは会員制になり、常に情報を垂れ流すのではなく、吟味して評価された記事のみ掲載されたり、雑誌や新聞のように、評価される空間に変わって行くようになります。しかも、素人がブログのように書くのではなく、しっかりした評価機関によって客観的に書かれるようになるでしょう。

特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方

このように、ブレインサイクルでトレンドを捉えることで、仕事も生き方も時代の波に乗る事ができるのです。

毎週金曜更新

(安田光絵)

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