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黒マスクは白マスクより暑いのか気温34度で着用、道を歩いて比べてみたら

  • 2020.8.27
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白マスクと黒マスクで暑さはどう違う?

連日の猛暑でも、外出時にマスクは欠かせない。では、その色には注意を払っているだろうか。ツイッターには「黒マスクは体感暑い気がするから夏は白マスク」、「暑い日に黒マスクは余計に暑いよね」との書き込みがある。

白と黒のマスク、実際に暑さの感じ方は異なるのか。J-CASTトレンド記者は2020年8月26日、それぞれ着用して外を歩き、暑さの違いを体験した。

日陰なし、強い日差しの中で歩くと違いが

使用した白のマスクは、一般的な不織布の使い捨てマスク。黒のマスクはポリウレタン製で、繰り返し洗って使えるタイプのものだ。どちらも冷感機能はない。

まず、ビルが立ち並ぶ東京都内の主要駅周辺を、それぞれ10分ずつ着用して歩いた。気温は33度。白マスクで歩いた10分は、時折風が吹いたこともあり、じんわり汗が出てきたくらいだった。ただ、マスク内は蒸し暑い。休憩を挟み、次に黒マスクで歩いた。着けた瞬間ぴたっと顔に密着し、白マスクよりも息苦しさを感じたが、色が違うせいなのかは分からない。

白と黒のマスクで暑さの違いを感じたのは、日陰の無い歩道を10分ずつ歩いたときだ。この場所の気温は34度で、日差しが強烈だった。まず、黒マスクを着用すると、太陽の熱が顔にじりじりと当たる感覚がした。さらに、汗がマスクに張り付いて、窒息しそうな息苦しさを感じた。一方で白マスクは、じわじわマスク内が蒸れる暑さ。黒マスクのような焼き付ける暑さは感じなかったが、歩き始めて5分もすると、汗が止まらなくなった。

ただ、太陽を直接浴びながら外を歩き続けるのは、マスクの色に関係なく危険だと感じた。時折マスクを外して水分補給しないと、すぐにぐったりしてしまいそうだった。

「炎天下で黒いマスクを着用する場合...」

「FNNプライムオンライン」2020年8月21日付記事では、KTSウェザーセンターの実験を紹介している。色による暑さの違いを調べたもので、気温が35度の猛暑日に温度計をそれぞれ白と黒のタオルで包んで放置。15分後に温度を見ると、白いタオルの温度計は40度だったのに対し、黒いタオルのほうは45度を示していた。

国立環境研究所の公式サイト上で公開されている、社会環境システム研究センター主任研究員の一ノ瀬俊明氏の記事では、「屋外で黒いマスクを使用する場合は、なるべく日陰を歩いたり、日傘を使ったりして、マスクの表面を直接日射に当てないような工夫をしていただきたい」と説明している。

ただし、「炎天下で黒いマスクを着用する場合、色で悩むよりもむしろ、適宜マスクをはずして呼吸することが重要になってくると考えます」との記載もある。

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