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【吉沢亮】「距離の縮め方がわからないだけで、みんなと仲良くなりたいんです(笑)」/映画『青くて痛くて脆い』インタビュー

  • 2020.8.26
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【吉沢亮】闇を抱えている役は解放感がありました

映画『青くて痛くて脆い』で吉沢亮さん演じる田端楓は、コミュニケーションが苦手で、他人と距離を置く大学生。「人との距離の縮め方がわからないからこそ一本線を引いてしまうという部分はすごく理解できる」と吉沢さんは語る。

「楓は、あまり人と近づきすぎないようにするっていうのを生きるテーマにしている男。でも実際は、人と距離を縮めた生き方をしたいけれどそれができないから、そういうのをテーマにして自分をごまかしているんだと思うんです。(杉咲)花ちゃん演じる秋好のようにズカズカと相手に近づいていくようなタイプに憧れを持っているけれど、そうなれない自分の嫉妬心や変なプライドで、ちょっと偏った見方をしている感じがして。僕もその辺は理解できるなぁと思います。撮影現場とか、本当はみんなと仲良くしたいけれど距離を取っちゃうみたいなことはよくあるから。同世代の役者さんに、仲良くなってから『吉沢とだけはどう距離を縮めたらいいかわかんなかった』って言われることも多い(笑)。でも楓は、闇の抱え方がものすごく身勝手なんですよ。自分の妄想で苦しんで勝手に落ちていっているのに、その怒りを相手にぶつけたり他人を巻き込んでいってしまう。僕はあまりそういう怒りは生まれないので、演じながらも彼にすごく同情しました。ただ、明るいか暗いかっていったら自分も暗い人間なので(笑)、闇を抱えている役を演じるのは自分を解放している感じがして楽しかったです」

もし吉沢さんが大学生だったら、どんな大学生活を送りたい?「理想としては、学園祭のときだけ目立ちたくて張り切るようなゆる〜いバンドを組みたい。でも現実は、やれることが多すぎて、結局何もやらないで卒業しそうな気がします。何がやりたいのかわからないという悩みすらなさそう(笑)。もちろん今は仕事の面で悩むことはありますよ。そういうときは、この作品をやらせていただく上で自分が何を得られるのか、自分にとって意味があるのか、ということを軸にして選ぶよう心掛けています」

VOCE2020年10月号 吉沢亮
VOCE2020年10月号 吉沢亮

「距離の縮め方がわからないだけでみんなと仲良くなりたいんです(笑)」

Q. 自分の顔の中で一番好きなパーツは?

A. 自信があるのは、“眉毛”かな。
「濃さも形もしっかりとしている眉毛は、個人的に好き。全然手を加えていないんです。わりとキレイに生えているので、撮影でもあまり描いたりもせず。(自分の顔の中で)一番自信を持てるパーツだなと思います」

Q. キレイでいるために、心掛けていることは?

A. ストレスを溜めないようにする。
「食事制限や軽い運動はするんですけれど、他に特に努力はしていないんです。ただ、ストレスのない生活ができるように、漫画を読んだりお酒を飲んだり、とにかく現実逃避できることはしています(笑)」

Q. VOCE読者にオススメしたい漫画は?

A. 『圕(としょかん)の大魔術師』。
「物語はファンタジーなんですけれど、言葉やストーリー展開がすごくカッコいいし泣けるんですよ。ぜひ読んでいただきたいです!」

VOCE2020年10月号 吉沢亮
VOCE2020年10月号 吉沢亮
VOCE2020年10月号 吉沢亮
VOCE2020年10月号 吉沢亮

【PROFILE】吉沢亮
よしざわ りょう●1994年2月1日生まれ、東京都出身。2009年に芸能界デビュー。2011年、ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』朔田流星/仮面ライダーメテオ役を演じ注目を浴びると、2013年にドラマ『ぶっせん』で初主演を果たす。その後、ドラマ『水球ヤンキース』(ʼ14)、『トモダチゲーム』(ʼ17)、映画『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』(ともにʼ17)、『キングダム』(ʼ19)などに出演。今後は映画『さくら』『東京リベンジャーズ』の公開が控えている。

◆映画『青くて痛くて脆い』
映画『青くて痛くて脆い』
映画『青くて痛くて脆い』

©2020映画『青くて痛くて脆い』製作委員会

人付き合いが苦手な大学生・田端楓(吉沢亮)と周囲から浮いている秋好寿乃(杉咲花)は“世界を変える”という目標を掲げた秘密結社“モアイ”を作る。しかし、秋好は“この世界”からいなくなってしまった。秋好が叶えたかった夢を取り戻すため、楓のモアイ奪還計画が始まる――。8月28日(金)より全国公開。

撮影/峠雄三 ヘアメイク/西岡達也(leinwand) スタイリング/九(Yolken) 取材・文/高橋夏実

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