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公園に “透明トイレ”が出現。渋谷区内17の公共トイレが生まれ変わる

  • 2020.8.24
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東京、渋谷区の公衆トイレが、安藤忠雄や隈研吾、NIGO(R)をはじめとする16人のクリエイターが参画するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」によって順次生まれ変わる。

「THE TOKYO TOILET」は、日本財団が誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するためにはじめたプロジェクト。世界的なクレイエイターによるデザインとクリエイティブの力でインクルーシブな社会のありかたを提案する。

建築家、坂茂が手掛けた「はるのおがわコミュニティパーク」のトイレ。Harumari Inc.

早速SNSや海外メディアで話題となっているのが、先日、「代々木深町小公園」と「はるのおがわコミュニティパーク」に出現した、建築家、坂茂による“透明トイレ”。調光フィルムを貼ったガラス張りの建物で、利用者がいないときはフィルムに電気を流すことでガラスが透明となり、中が透けている状態に。トイレ内に入り鍵を閉めることで電気が流れなくなり、ガラスが不透明になるしくみだという。

プロジェクトの目的のひとつでもある、汚れの問題や、中に人がいるかもしれないといった公共トイレの不安を払拭するとともに、夜には美しい行灯のように公園を照らしてくれる。

建築家、イカのオブジェをイメージした槇文彦による「恵比寿東公園」のトイレ。Harumari Inc.

また、タコの遊具によって「タコ公園」と呼ばれる「恵比寿東公園」に新しく生まれたのが「イカのトイレ」だ。建築家の槇文彦が手掛けたこの公園の新しい公共トイレは、単なる公共トイレとしてだけでなく、休憩所を備えた公園内のパビリオンとして機能する公共空間を意識しているとのこと。イカの足のような軽快な屋根は、公園に明るく清潔な印象をもたらしてくれる。

このプロジェクトは、2021年の夏までに17ヶ所すべてのトイレの設置を終える予定とのことで、著名な建築家やデザイナーらによるトイレが完成を待っている。渋谷区のパブリックアート化したトイレを散歩がてらにチェックしてみては。

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