「豚しゃぶ＆バジルペースト」が正解！　使い切れない調味料、ズバリ解決レシピ

あれもこれもとつい買ってしまう調味料。新しい味覚にワクワクしたのに、気づけばお蔵入り……。そんな調味料をカンタンおいしく使い切る方法を、調味料ソムリエ／野菜ソムリエのMICHIKOが伝授！ 今回は、「バジルペースト」または「ジェノベーゼソース」の意外な使い方です。

バジルペーストとは？

バジルペーストはおいしい!! バジルペーストとは、バジルの葉、ニンニク、松の実、パルメザンチーズ、オリーブオイルなどをすり鉢やミキサーでペースト状にしたもの。ジェノバで生まれたことからジェノベーゼソースやペストジェノベーゼとも呼ばれ、パスタには必須アイテム。濃厚な味わいを作り上げてくれますね。

イタリアではそれぞれの家でホームメイドペーストを作っているとか。この中には必ずバジルの葉と松の実が入っているのは、なぜなのでしょう？ イタリア人のトマトやオリーブ好きは想像がつきますが、木の実も大好きなようです。確かに、木の実やバジルの自然な風味が口いっぱいに広がり、まろやかな旨味を味わうことができますよね。松の実にはレモンがよく合うので、仕上げにひと絞りするがおススメです。抜群の味わいにしてくれますよ。

解決レシピ：豚しゃぶのバジルバケットサンド

豚しゃぶは電子レンジでチンするだけ！ 豚肉と玉ねぎの組合せは、夏バテ防止にも♪

【材 料】（ひとり分）
・バケット 1╱4本
・豚しゃぶしゃぶ肉 50g
・（紫）玉ねぎ １╱8個
・レタス類 適量
Ａ・バジルペースト 大さじ１
・マヨネーズ 大さじ１╱２

【作り方】
1）豚肉は耐熱皿に広げて、水（小さじ１、分量外）を全体に回しかけ、ふんわりとラップをして、電子レンジ（500w）で3分ほど加熱して冷ます。玉ねぎは薄切りにする。
2）ボウルに、１とＡを加えて、和える。
3）バケットは縦に切り込みを入れ、レタスと2をサンドする。

☆ミニトマトのカプレーゼ
ミニトマトの真ん中に切り込みを入れ、薄切りにしたモッツァレラチーズとバジルの葉を挟み、バジルペーストを上からかける。

編集部員が作ってみました！

早速、「豚しゃぶのバジルバケットサンド」レシピをサイゾーウーマン編集部員が作ってみました！

材料はこちら。豚しゃぶ肉は頻繁に特売セールをしているので、今回も安くゲットできました。玉ねぎは紫ではなく、普通のタイプ。ジェノベーゼペーストは瓶詰めタイプです。パスタにしか使ったことないので、久々に冷蔵庫から取り出しました。

豚しゃぶ肉を3分レンチン。しっかり火が通ってました。玉ねぎとソースと合える前はこんな感じ。

完成！ ここまで大体7分くらいでしょうか。玉ねぎはスライサーでシャシャッとやって、豚肉も切らずにレンチン、葉っぱも手でむしり取り、包丁の出番はパンを切るときだけ。

食べてみると、豚肉にバジルの香りがマッチしていておいしい〜！ マヨネーズのおかげか、ジェノベーゼ特有の青臭さみたいなものが抑えられている感じ。玉ねぎのシャキシャキ感も歯ざわりが気持ちよくて、あっという間に完食しました。それにしても、豚しゃぶにバジルマヨのソースが合うとは知りませんでした。いつもポン酢で食べてた豚しゃぶですが、これからはバジルマヨも新定番に加えます！

MICHIKOメモ

バジルペーストの美しい色合いを生かして、サラダやカルパッチョにかけたり、スープに加えたり、肉や魚にもみ込んで焼いたり、野菜等を炒めて最後の味付けにしたり、塩や胡椒とはひと味違ったコッテリとした絶品ソースを楽しめます。マヨネーズやケチャップ、ソース、柚子胡椒等と合わせるとまた違ったおいしさのとりこに。バジルの香りを生かしたいなら、あまり熱を入れずに、仕上げに加えましょう。

ビンから取り出すときは、きれいな水気のないスプーン等を使い、しっかり蓋をして冷蔵庫で保存します。手軽で便利なバジルペーストですが、輸入品、国産品と沢山の種類があります。同じようなものに大葉ソースというのもあります。料理の手間が省け、栄養価も高いので、レパートリーを広げてみてください。

これ1本あれば、あなたも料理上手に♪

MICHIKO（みちこ）
調味料ソムリエ、野菜ソムリエ。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』（フジテレビ系）『教えてもらう前と後』（TBS系）ほか、テレビ出演多数。食養生士・料理研究家・調味料研究家