「としまえん」閉園後に豊島園駅は「ハリポタ駅」に？最寄り駅名の行く末は

東京都練馬区の遊園地「としまえん」が2020年8月いっぱいで閉園する。その一部敷地内で、「ワーナー・ブラザース・スタジオツアー東京・メイキング・オブハリー・ポッター」の開発の契約を締結したと、西武鉄道が8月18日、公式サイトで発表した。さっそくツイッターでは反響がある。

そんな中、「としまえん」の最寄り駅、西武豊島線・都営地下鉄大江戸線の「豊島園駅」の駅名がどうなるか、興味が寄せられている。閉園した遊園地の最寄り駅名について、過去の事例を調べてみた。

二子玉川園駅は二子玉川駅に

千葉県習志野市の公式サイトによると、同市内にある京成本線「谷津駅」は、以前は「谷津遊園駅」の名称で営業していた。1925年に京成電鉄が開園した遊園地・谷津遊園へ訪れる観光客のために、1948年に当時の「谷津海岸駅」から「谷津遊園駅」に名前が変わった。その後、谷津遊園の閉園に伴い、1984年に現在の「谷津駅」へと変更した。

東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」の以前の名称は「二子玉川園駅」だ。同駅を営業する東急電鉄公式サイト上の2000年3月28日付けの資料によると、「二子玉川園駅」の駅前には、1922年から遊園地「二子児童園」（後の二子玉川園）があった。その後、1985年に同園が閉園したこと、地元からの駅名変更の要望もあったことなどから、2000年8月6日に現在の「二子玉川駅」へと名称変更したという。

「向ヶ丘遊園駅」はそのまま

一方、遊園地が閉園したあとも名前が変わらない駅もある。小田急小田原線・向ヶ丘遊園駅だ。

三井住友トラスト不動産（東京都千代田区）公式サイト上にある「このまちアーカイブス」によると1927年、神奈川県川崎市に「向ヶ丘遊園」が開園した。同遊園地は2002年に閉園したのだが、最寄り駅の「向ヶ丘遊園駅」は1955年に当時の「稲田登戸駅」から名称変更して以降今日まで、そのままの駅名で営業している。