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抽選で「精子」をプレゼント レズビアンYouTuberの斬新な試みに意見が割れる

  • 2020.8.19
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カナダ在住のレズビアン・インフルエンサーが告知した抽選で「精子」を贈呈するというプレゼント企画が物議を醸している。(フロントロウ編集部)

抽選で「精子」をプレゼント

カナダ・ノバスコシア州ハリファックスを拠点とする女性の同性愛カップル、アリーとサムは、「Allie & Sam(アリー・アンド・サム)」という名前でYouTuberとして活動。

同性婚に関する情報やレズビアンカップルの日常などを発信する動画が評判となり、チャンネル登録者数が24万7千人を突破するほどの人気となっている。

インスタグラムのフォロワー数も20万人を超え、SNSインフルエンサーとしても頭角を現しているアリー&サムが、先日、新たに発表したある斬新なコンテスト(プレゼント企画)が世間から大きな注目を集めている。

それは、応募者の中から抽選で人工授精に使用できる「精子」が入った小瓶を贈呈するというもの。

この企画は、アメリカやカナダで不妊治療中の異性カップルや同性カップルのためにドナーから寄せられた精子を審査・厳選し、提供している精子バンク「フェアファックス・クライオバンク(Fairfax Cryobank)」との協賛で実施されるもので、フォロワーたちは、アリー&サムと同精子バンクの公式インスタグラムアカウントをフォローしたうえで、プレゼント企画の告知投稿に「いいね」し、コメント欄で友人などをタグ付けしてこの企画について広めれば、エントリーできる(※)。

※アメリカかカナダ在住であることが応募条件。

アリーとサムは、2019年9月に結婚して以来、子供を持ち、母親となる計画を進めており、これまでにYouTubeで公開した動画やインスタグラムへの投稿でも、体外受精や養子を迎える可能性について言及している。

前例が無いこの企画は、LGBTQ+インフルエンサーであるアリー&サムの知名度や影響力を活用して、認可精子バンクであるフェアファックス・クライオ・バンクを使った人工授精に関する知識や情報を広める目的があるよう。

世間では意見が割れる

アメリカでは、精子バンクを通じてドナーから精子提供を受ける場合にかかる平均費用は900~1,000ドル(約9万5千~10万5千円)。カナダでは400~650ドル(約3万2千~約5万2千円)とアメリカと比較すると半額程度だが、それに加えて、人工授精の実施にも費用がかかるため、決して安価ではない。

そのため、精子バンクが厳正に審査した優良な精子を無料で進呈してくれるというアリー&サムとフェアファックス・クライオ・バンクによるプレゼント企画には、「私と妻は不妊治療中なんだけど、ものすごくお金がかかる。当たったら、すごくありがたい」、「IVF(体外受精)を始めたばかりだけど、もし当選できたら経済的にだいぶ救われる」といった応募者たちからのコメントがいくつも寄せられている。

画像: ※イメージ画像
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しかし、その一方で、インスタグラムを通じて精子をプレゼントしようという前代未聞の試みには「少々、安易すぎないか」、「いいアイディアだとは思うけど、インスタグラムで精子プレゼントって…そんな時代になっちゃったの?」などと動揺を隠せない意見も多数。この件は、ツイッターにも飛び火し、熱い議論が交わされている。

なお、当選者は8月20日までに決定し、DMを通じて告知されるそう。

フェアファックス・クライオ・バンクは、欧米に多数存在する先進的な精子バンクと同様、センターでのカウンセリングに基く精子の提供に加えて、オンラインで希望するドナーの条件(人種、髪の色、目の色、身長、血液型、学歴、星座、写真の開示の有無などが選択可能)や人工授精の方法を指定すると、それにマッチした精子を見つけて自宅に発送してくれるというサービスも行なっている。(フロントロウ編集部)

※トップ画像はイメージです。

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