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一夏の恋に浸れる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】

  • 2020.8.16
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一夏の恋に浸れる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp

クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。第29回目のテーマは「一夏の恋に浸る映画」。夏の夜、虫の鳴き声に聞き入るように、情熱的な一夏の恋に浸れる映画をご紹介します。

 

Do it Theaterのユーコンです。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。
第29回目のテーマは「一夏の恋に浸る映画」ということで、『キッズ・イン・ラブ』『エブリデイ』『それでも恋するバルセロナ』の3作品をセレクトしました。

長いようで短い夏。気温の高まりと共に盛り上がる夏の恋は幸せな関係を築くのか、夏の終わりと共に恋にも終わりが訪れるのか。年齢や舞台が全く異なる一夏の恋愛映画3本をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

 

ロンドンのカルチャーシーンを通して描かれる、甘くて切ない一夏の恋。

一夏の恋に浸れる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
title:『キッズ・イン・ラブ』

【story】
大学入学を控えた夏休み。親の期待に応えるため大学へ進学し弁護士になるか、それとも写真家の夢を追うか、ジャックは人生に迷いを感じ、モヤモヤした日々を送っていた。ある日、自由奔放に生きるフランスから来た少女・イブリンと出会う。自分の芯をしっかりと持ったイブリンや周りの友人たちに感化され、ジャックは次第に”自分の道”を見つけ始めるが、深まるイブリンへの愛情にも翻弄され、心が掻き乱されていく…。

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欧米の学生達は、大学入学前にギャップイヤーという長い夏休みを設け、人生について考えたり、やりたいことを思う存分経験したりします。年齢的にもちょうど子供から大人への転換期で、生活や恋愛面などで様々な変化が起こる時期。そんな複雑な時期を生きるティーンが主人公の本作。自由恋愛したい子もいれば、腰を据えて本気の恋愛をしたい子もいるなど、様々なティーンの恋愛模様が描かれています。
自分の好き放題に恋愛しがちな中高生時代。そこから少し成長して、恋愛がお互いに納得のいく形で終わらなくても、それを許容できるようになる20代の少し手前。一夏を通して変化する、大人の恋愛と子供の恋愛の狭間を見せられハッとする映画です。
カルチャー都市・ロンドンの魅力を詰め込んだようなクラブシーン、登場人物たちのファッションやシェアハウスのインテリアも見所。花冠とビビッドカラーのアイシャドウでキメて、路上フェスで騒ぎまくる、なんて憧れすぎます!

 

 

決して叶わぬ恋だからこそ、強く深い絆が生まれる。

一夏の恋に浸れる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
title:『エブリデイ』

【story】
一日置きに別の人間の身体に乗り移って生きる霊体A。ある日Aは、彼氏とあまり上手くいっていない少女・リアノンに恋をする。リアノンは霊体という存在を受け入れ、真っ直ぐに自分を愛してくれるAに惹かれていくのだが、愛が深まれば深まるほど、Aが「自分自身の身体を持たない」ということが2人の障害になっていく。
そんな中、愛する人に幸せに生きて欲しいと願うAはある事を決意する。

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人気ジュブナイル小説作家のベストセラー本が原作となっている本作。男子にも女子にも乗り移るジェンダーレスの霊体Aが恋をする、という不思議な設定が魅力です。
優秀な若手役者陣が代わりがわりAを演じているのですが、男子女子、イケメン、ぽっちゃりなど見た目関係なくみんな「A」という一人の人物に見えるところがすごいんです。性別や見た目、肩書きなどには構わず、「A」という一人の存在だけを愛すという、普通の恋愛を超えたリアノンとAの深い絆が心を打つ映画。
映画の恋に障害はつきものですが、本作の障害はとてつもなく大きな障害。身体を持たない存在との愛は実るのか、リアノンとAは幸せになれるのか、とハラハラしつつも、若い二人の純愛に見惚れます。
夏の夜空の下、広大な芝生のグラウンドで二人きりで花火を持って駆け抜けるシーンにキュンとせずにはいられません。
サントラも恋人とダンスしたくなるナンバーが揃っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

真夏のバカンスで燃え上がる大人の四角関係。

一夏の恋に浸れる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
title:『それでも恋するバルセロナ』

【story】
仲良しだけど恋愛感に関しては正反対の意見を持つヴィッキーとクリスティーナ。夏の休暇でバルセロナにやってきたが、押しの強いセクシーな画家・アントニオに二人揃って口説かれ、一緒にバカンスを楽しむことに。そこにアントニオの前妻・マリア・エレーナも加わり、女3人と男1人のいざこざだらけのドタバタ恋愛劇が幕を開ける。

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コミカルで込み入った男女関係を描いたら右に出るものはいないとも言えるウディ・アレン監督作品。日常であり得そうなシチュエーションと男女の会話が、スペインの非日常的な空間で繰り広げられるのがこの映画の面白いところです。
本作は女3人対男1人のハーレム設定。婚約者のいるお堅いヴィッキーと自由恋愛を楽しむクリスティーナ、感受性が人一倍強い元妻のマリア・エレーナという見た目も性格も全く異なる美女3人が、一人の女たらしに尽く惹かれていくのが滑稽で、女性は男が絡むと理性より本能が働くんだな、と痛感させられる映画です(笑)。
ウディ・アレン監督の作品は街並みを素敵に撮るのも特徴の一つ。ガウディ広場や街中のバルなど、夏のスペインの賑やかさな雰囲気が感じられる点も、この映画の魅力です。

 

一夏の恋にじっくり浸れる恋愛映画3本、いかがでしたでしょうか?よく「夏は恋の季節」と言われますよね。実際、気温が高いとホルモンの分泌が盛んになり、気持ちが高揚するので恋愛気分が高まるらしいですよ。女性が最も関心のある映画ジャンルはラブストーリーだそうですが、夏が舞台になる恋愛映画は特に情熱的なラブストーリーが多い気がします。withコロナのご時世柄大胆な行動はしづらいですが、今回紹介した3作品を観て、恋愛への情熱を忘れず、素敵な夏をお過ごしくださいね。

一夏の恋に浸れる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
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