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付き合う前にエッチしてしまえば都合のいい女になるしかない?【ひとみしょうの男ってじつは】

  • 2020.8.15
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付き合う前にエッチしてしまって、なんか都合のいい女になっているのですが……といった相談をいくつもいただくので、今回は、付き合う前にエッチしてしまえば都合のいい女になるしかないのか?という問いに対して、一緒に考えてみたいと思います。

そもそも男がいう「セフレ」とは?

付き合う前にエッチして、なんとなくなし崩し的に付き合っているような、いないような関係になっているとき、男は彼女のことを「セフレ」と呼ぶことがあります。

が、この「セフレ」が、じつはセフレでなかったりするのです。

実際には男は、彼女のことを「ヤラせていただける稀有な存在」だと思っていますが、その先が問題なのです。

ヤラせていただける稀有な存在と、なにかきっかけがあれば彼氏彼女の関係になりたい――こう思いつつも、付き合うとかそんなマジメくさったことを言えば、彼女がめんどくさがってヤラせてくれるものもヤラせていただけなくなるかもしれない、だから「セフレ」という、割り切ったドライなかっこいい(?)言葉でふたりの関係を濁しておこう――これが彼のホンネだったりするのです!

あのときの彼女の答えを、彼は忘れていない

本当は彼氏彼女の関係になりたいくらい彼女に気持ちが入っていることを、なぜ彼は正直に彼女に言えないのでしょうか?

答えは「女子のほうが強いから」です。

彼はこれまで、1度ヤラせてくださった女子のことが好きになったことがあります。男って、自分のをやさしく温かく包み込んでくれた相手に、簡単に情が入るから。

なので、彼は過去に「ヤラせてくださってありがとうございました。ところで、ぼくは君のことが好きになったのですが、付き合っていただけないでしょうか」と、彼女に言ったことがあります。

そのときの彼女の答えを、彼は忘れていないのです。

すなわち「付き合うとか、そんなめんどくさいことを言うのなら、わたしはあなたと二度とエッチしないから」という彼女のご意見を、彼はいまだに覚えているのです。

だから、彼は「おれたちセフレ」と言って、クールな、彼女にハマっていないような、誰とでもセフレの関係を気軽に結べるような、そんな素振りを見せるのです。

本当は存在しない心配

つまり、付き合う前にエッチしてしまって、都合のいい女になってしまったかも、という女子の心配は、本当は存在しない心配だということです。

男は、あえて、わざと、彼女に対して「都合のいい女に接するように」接しているのです。

うそだと思うのなら、その彼に「もうヤラせてあげないよ」と言ってみるといいです。彼はみるみる情けない顔になるはずです。

――もうヤラせてくれないって、それどういうことよ?ああ、正直に、誠実に、「付き合ってください。ぼくは君のことが好きになってしまいました」と言っておけばよかったなあ。今からでもまだ間に合うかなあ……彼はこう思うから。

じつは女子のほうが立場が上

恋愛における男女の立場は、男のほうが上とか、いろんなことが言われている世の中ですが、でも実態は女子のほうがずっと立場が上なんです。

そもそも男は、セフレひとりと出会うのに、ものすごく大変な思いをします。かっこつけてみたり、高価な洋服を買ってみたり、マッチングアプリに多額の課金をしたりします。

対して女子は、行くべきところに行けば、セフレってわりと簡単に見つかるでしょう?もちろん「理想」が高かったり、タイミングが悪かったりすれば話はちがってくるかもしれませんね。でも、その場合であっても、男の「むずかしさ」に比べると、女子の「むずかしさ」は、それほどでもなかったりするのです(と、男には見えるのです)。

「セフレ」をゲットする前と同様、ゲットしたあとも、男の「大変さ」は果てしなく続くのです。

というわけで、付き合う前にエッチしてしまえば都合のいい女になるしかないことは、じつはないです。男は「都合のいい女」として接しているふりをしつつ、じつは「彼女を逃したら次のビッグウエーブは5年先まで来ないかもしれない。5年先?いや、10年先かもしれない」と思って、怯えているのです。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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