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お金で解決!? フルタイムママの「手抜き家事」は許されるのか

  • 2015.5.5
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【女性からのご相談】

フルタイムで仕事をしていますが、手を抜くところがわかりません。朝は早い時間からご飯を炊き、おかずを作ってお弁当を用意、さらに掃除をしています。そして、帰ればまたご飯を作って後片付けをして…… 寝るまで何かと動いています。

みんなには、「すごい」と褒められますが、やっぱり疲れます。心の余裕がなくて家族に当たってしまうときもあります。時々、「何をしてるんだろう?」と自分の忙しさを振り返ってため息が出ます。

●A. 「やらなければならない!」という既成概念に縛られているかも? やらなくても案外暮らしていける!

ご相談ありがとうございます! ライフオーガナイザー阪口ゆうこです。

家事はやろうと思えばどこまでもできること。ということは、手を抜こうと思えばどこまでも手を抜けるのです。これまできちんと家事をしてこられたことは素晴らしいですが、発想を変えて、どこまで手を抜けるか考えてみましょう。

●サービスを買えば、家事はどこまでも楽にできる

家事の手を抜く例としては、以下のように炊事・洗濯・掃除のサービスを買ってしまうことが挙げられます。

・朝は買ってきた菓子パンやおにぎりを食べる

・洗濯はクリーニング店にまかせる

・掃除はサボって、週に1度ハウスクリーニングに来てもらう

・お弁当も毎日買ってしまう

・夕飯は外食にして片付けの手間をなくす

どこまでもお金を出してサービスを買えば暮らせる時代です。極論ですが、家事はやらなくても暮らせます。

●「家事をしなければならない」という思いはどこからくるのか

それでは、なぜ家事を“しなければならない”という思いになるのでしょうか。

それは、既成概念が原因だと思います。まず、1つ1つの家事に対して、なぜ“やらなければならない”と思うのかを考えてみましょう。

食事の準備を“しなければならない”のは、毎食買えばお金がかかるからですよね。しかし、必ず“毎食私が作らなければならない”のでしょうか? 時には家族の手を借りたり、1週間に1度くらいは外食ですませたりしてもいいのではないでしょうか? 手の抜きどころは一人ひとり違います。

●妻が家事をする時代から、夫と分担する時代へ

時代は変化しています。かつてのように、“妻が家事をやらなければならない”などというようなガチガチの時代ではありません。旭化成の共働き家族研究所による夫の家事進出についての調査結果では、ここ25年で夫の、「家事を手伝う」という認識は、「家事を分担している」という認識になってきているそうです。

暮らしをよくするために仕事や家事を頑張っているのに、家族に当たってしまうのは少し違う気がします。漠然と、「やらなければならない」と思っていたら、しんどくなって当然です。「なぜ働いているか?」「なぜ家事をするのか?」を既成概念ではなく、自分の価値観できちんと見直してみましょう。

【参考文献】

・『メンタル・ブロックバスター ―知覚、感情、文化、環境、知性、表現…、あなたの発想を邪魔する6つの壁』ジェイムズ・L・アダムス・著

・『インポッシブル・シンキング 最新脳科学が教える固定観念を打ち砕く技法』ヨーラム“ジェリー”ウィンド/コリン・クルック/ロバート・ガンサー/高遠裕子・著

【参考リンク】

・洗濯物をたたむようになった夫たち:25年の変化 夫の家事編 | 暮らしノベーション研究所(旭化成ホームズ)

●ライター/阪口ゆうこ(ライフオーガナイザー)

大雑把で面倒臭がりな働く母親をしています。要領の悪さには定評があり、それをカバーするためライフオーガナイザーに。日々の暮らしを根本から考え直し、自分らしく組み立てながら滋賀県で家族と毎日笑って暮らしています。

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