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嘘でしょ…結婚式の当日にトイレに閉じこもる花嫁なんて!? パニック障害がわかるまで【パニックにゃんこ Vol.6】

  • 2020.8.10
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前回のあらすじ
タマオくんの付き添いで病院へ。急いでタクシーに乗り込んでドアを閉めた瞬間!背筋が凍るような感覚に…



ついに結婚式の日がやってきました(少し前に入籍済)
結婚式は現在住んでいる場所ではなく、東京でやるため前日にちょっとお高めの良いホテルを予約。

しかし親への手紙やビデオ製作が前日まで終わらずずっとホテルで作業をしました。折角の良いホテルを味わうこともなく、睡眠時間は2時間で当日を迎えるのでした…。



それでも結婚式という高揚感で睡眠不足でも元気に式場へ。

私のドレスアップやメイクがあるので私が先に式場へ入りました。


え…また例のアレが…!?


ドレスのリボンが苦しかったのか、それが引き金になったようで一気に血の気が引きました。

あの新幹線と夜間病院で起きたのと同じような感覚と震えに襲われたのです!

まさかこんな大事な日にーーーーーーーーーー!




タマオくんに、支配人の方が状況を説明。

本来なら少しだけバージンロードの歩き方などリハーサルをやる予定だったのですが、私は参加せずその間に横になることにしました…





何でこんな時に…
一生一度の晴れ舞台なのに…
今までずっと準備で頑張ってきたのに…

トイレで往復しながら頭の中は「今日はどうなるんだろう…」という不安でパニックでした。

気分が悪い中でも頭の中は意外と冷静で、中止になったらお金は返ってこないことや招待した人たちのことなどを必死に考えていました。




お医者さんを呼ぶのも…ということで、式場の方に下痢止めをもらいました。おかげで少し腹痛が収まったので立てるかどうかチャレンジ。


ここで頑張らなければ全てが水の泡…。
頑張れ私…!!




自分に気合を入れポン子出動!!


それでも結構グラグラしてましたが、「倒れるな倒れるな」と頭にずっと念じて教会まで向かいました。とにかく周りのスタッフやタマオくんが励ましてくれたのを覚えています



一番楽しみにしていた教会はぼんやりとしか記憶にありません…。
正直頭の中では「早く終われ…!」とばかり祈っていたような気がします。

もちろん招待客たちはそんなことは全く知らなかったので、あの時私は必死に体内の自分と戦っていたことを後から聞いてびっくりしていました。

この日は大女優になれたようです。


結婚式をやったことについて後悔は全くないのですが、この時にパニック障害とわかっていたら回避できたのかなあ…と思うと少し悲しくなります。


こうして、私の人生の一大イベントは終わったのです…



次回に続く


『パニック障害とは』
理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、手足の震えといった発作が起こり、そして発作が繰り返されることで、発作に襲われることに対する不安を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまう症状です。

本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。

(鳥頭ゆば)

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