1. トップ
  2. <試写室>「未解決の女」Season2の安定感! メモ1枚からひもとく波瑠たちの機転&執念にスッキリ

<試写室>「未解決の女」Season2の安定感! メモ1枚からひもとく波瑠たちの機転&執念にスッキリ

  • 2020.8.6
  • 1172 views
【写真を見る】「もーいちどころすしょーしたい」という謎のメモに朋(波瑠)と理沙(鈴木京香)が頭を悩ます
(C)テレビ朝日

【写真を見る】「もーいちどころすしょーしたい」という謎のメモに朋(波瑠)と理沙(鈴木京香)が頭を悩ます

ミステリー作品の魅力といえば、謎解きである。

ドラマを見ながら一緒に難事件と向き合い、捜査一課の一員になったつもりで鑑賞する。そんな推理好きの視聴者を満足させる作品が、待望のSeason2に突入する。

各局で放送されているドラマやバラエティーなどを事前に視聴し、オリジナルレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト ザテレビジョン流「試写室」。

今回は、8月6日(木)からスタートする波瑠主演の連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回は夜8:00-9:48)を取り上げる。

「未解決の女 警視庁文書捜査官」Season2とは

「未解決の女 警視庁文書捜査官」でバディを組む朋(波瑠)と理沙(鈴木京香)
(C)テレビ朝日

今作は、警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)に所属する熱血刑事・矢代朋(波瑠)と、文字フェチの刑事・鳴海理沙(鈴木京香)がバディを組み、“文字”を糸口に未解決事件を捜査するミステリー。

2018年4月に連続ドラマとして放送され、平成最後の日曜日=2019年4月28日放送のドラマスペシャルも好評を博した。

脚本は、連続テレビ小説「あさが来た」(2015-2016年、NHK総合ほか)、2021年放送の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)などで知られるヒットメーカー・大森美香が手掛ける。

初回2時間スペシャル『灰の轍』ストーリー

「未解決の女 警視庁文書捜査官」
(C)テレビ朝日

売れっ子弁護士の有田(大鶴義丹)が不倫で世間を騒がす中、撲殺体となって見つかった。奇妙なことに、遺体の周辺には破られた紙片が散乱。貼り合わすと「もーいちど ころす しょーしたい」という不穏な一文が浮かび上がる。警察は、有力な容疑者を特定できず、時は過ぎていった。

この事件から5年。刑事の岡部(工藤阿須加)が、未解決事件の文書捜査を担当する「文書解読係」こと「特命捜査対策室」第6係を訪問。新たな事件の文書を解読してほしい、と頼みに来る。

被害者は建築現場の日雇い労働者・幸坂(宮川一朗太)。現場から逃亡した男に火をつけられたと思われる幸坂は、指紋も取れないほど無残な焼死体で見つかった上、彼の部屋には「もーいちど ころす しょーしたい」と書かれた紙が落ちていたのだ。

5年前の事件との関連性を疑う朋(波瑠)と理沙(鈴木京香)ら「文書解読係」の面々。理沙は「しょーしたい」という表記が、どうも引っかかる。だが、有田と幸坂の接点は見つからず、捜査は難航する。

幸坂の従兄だという岸川(石丸幹二)は遺体を引き取るため、警視庁へ。彼の話から、2つの事件をつなぐ“驚愕の事実”が明らかになる。

その頃、理沙は“新たな文字”に激しく反応。“とんでもないこと”を察してしまう。

「刑事たちのキャラクター」が明確!

「未解決の女 警視庁文書捜査官」
(C)テレビ朝日

刑事モノの“Season2”にハズレなし。

こんな仮説を、テレビ誌記者新人のときに先輩から聞いた。先輩は「踊る大捜査線」(フジテレビ系)で織田裕二が着ていたのによく似た、緑色のコートを愛用していた覚えがある。

続編が作られるほどだから、1作目から良作だったのでは?と思い、聞き流してしまったことを後悔している。先輩が考える理由は何だったんだろう。しかし、十数年がたち、ドラマの視聴回数も当時より格段に増えた筆者は、その仮説の根拠に気付けたような気がする。

今夏スタートの「未解決の女 警視庁文書捜査官」も、刑事モノの“Season2”。初回の2時間スペシャルを一足先に視聴したのだが、私はそのテンポの良さに驚いた。

体力と柔術に自信のある“肉体派”刑事の朋と、「文字の神様が下りてきた!」が口癖の文字フェチ“頭脳派”刑事の理沙というキャラクターがしっかりと確立しているためか、難事件の解決という物語の本筋に集中することができ、あっという間の2時間だった。

人気の刑事ドラマというのは、「練られた謎解き」「刑事たちのキャラクター」「事件関係者に秘められた心情」という3要素がバランス良くまとまっていることが多い。今作も条件にピッタリとハマっている。

朋と理沙以外にも、警視庁捜査一課「特命捜査対策室」の室長・古賀清成を演じる沢村一樹を筆頭に、工藤阿須加、山内圭哉、高田純次、遠藤憲一ら、おなじみの濃厚男性キャスト陣が続投。

さらに、以前放送されたドラマスペシャルに京都府警捜査一課の刑事・国木田役でゲスト出演した谷原章介が“6係の新係長”となって再会したり、皆川猿時がコメディー魂全開で、イヤミ室長・古賀を補佐するなど新レギュラーもズラリと顔をそろえている。「刑事たちのキャラクター」は説明不要の安定感だ。

基本的に刑事ドラマは、事件発生から解決までが1話完結で描かれる。前後編に分けられている特別編などもあるが、レギュラー放送の多くは、その回を見れば視聴者が内容に置いていかれることなく楽しめるものがほとんど。

刑事モノの“Season2”になぜ、ハズレが少ないのか。それは、物語の設定やキャラクターの説明要素を簡略化して、すでに整った状態から「謎解き」部分を真っ向勝負で描ける点にあるのではないだろうか。

「謎解き」の爽快さを得られる“名コンビ”

「未解決の女 警視庁文書捜査官」
(C)テレビ朝日

「もーいちどころすしょーしたい」と書かれたメモから、理沙は「もう一度殺す、焼死体…しょうしたい、ショーしたい…一種の殺人ショー?」など、頭の中で文字をグルグルと組み替えては、その意味や記した人物の本意をひもといていく。

一方、朋は「“もーいちど”というわりに、5年後の犯行は時間がたち過ぎてますよね」と鋭い視点で機転を利かせ、事件関係者の部屋から今一度、事件とつながる品を見つけていく。2人の共通点は決して諦めないことだ。

謎の文字が書かれたメモたった1枚から、事件解決までをあれよあれよと鮮やかに、しかし執念深くつなげていく朋と理沙のバディは、Season2にして“名コンビ”として描かれている。

それにしても、倉庫番とも揶揄(やゆ)される“6係”に、「未解決」のハンコが押された段ボール資料が多いこと。まだあと何話分も用意されていると思っていいのかな?と期待してしまう。(ザテレビジョン・文=ザテレビジョン ドラマ部)

元記事で読む