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2人目妊活「夫が消極的なのはどうして?」諦める前にできること

  • 2020.8.2
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「1人目が生まれて数年…。2人目の子どもはどうする?

厚生労働省が発表した「2018 人口動態統計」によると、合計特殊出生率は1.42。合計特殊出生率とは、出産可能とされる15歳から49歳の女性が1人につき平均何人の子どもを生むかという人口統計上の一つの指標です。

つまり、日本では女性1人につき出産している子どもの平均人数は1.42人で、子どもを2人以上持たない人が増えていることがわかります。

妻が2人目が欲しいなと思っても、夫の方が遠回しにその話題を避ける。その逆で、夫は2人目が欲しいと思っているのに、妻が1人目の育児に手一杯で考えられない様子ということもあるでしょう。2人目に対する夫婦の考え方のずれは、どのように埋めればいいのでしょうか。

今回は、妻が2人目を欲しがっているのに、夫が消極的で協力してくれない場合を考えてみましょう。

「2人目は欲しくない」そう言う夫がよく口にする2つの理由

夫婦で2人目に対する意見が合わないという場合、よく挙げられるのが次の2つの理由です。

・育児に対する不安
・経済的な不安

この2つのうちどちらか、もしくは両方が原因で、2人目が考えられないというケースがほとんどでしょう。

しかし、本気で2人目が欲しいと思っている場合、これらは根本的な原因とはなりません。というのも、どちらもたいていは「何とかなる理由」だからです。

例えば、実家が遠方で育児を手伝ってもらえないから不安というのなら、最近は行政の育児サービスが充実しているので、それらを活用する方法があります。また、仲の良いママ友に相談する、少し助けてもらうなどの方法もあるでしょう。

また、経済的な不安があるのなら、妻も働く、収入を優先して転職する、投資などでお金を増やす、親に一時的に助けてもらうなどの解決策が考えられます。

2人目が生まれたら、どんなことに一番不安を感じるかを夫婦で共有し、それに対して具体的にどうすればいいかを一緒に考え行動し、不安を払拭していく。この一連の作業は、夫婦の絆を一層強めるともいえます。

それすらもしたくない、そうまでして2人目が欲しいとは思わない、子どもは1人で十分と夫が感じているとしたら、本当の原因は別にあるのではないでしょうか。

2人目が欲しくない夫「もっとかまって」の赤ちゃん返りサインかも



もし、夫が「2人目の育児に不安」と考えているとしたら、本当の原因は「妻が1人目の育児にかかりっきりで、自分にかまってくれない不満」が隠されているのかもしれません。

2人目について話し合った時、夫の口から「子育ての手が足りないだろう」「子どもが2人になっても育児、大丈夫?」といった言葉が出るようならかまってサインです。2人目が生まれたら、今以上にないがしろにされるのではないかという夫の不安が垣間見えます。

「たまには子どもより自分を優先して欲しい」と素直に妻へ言えるくらい夫が心を許せていたらいいのですが、もしかしたら子どもに嫉妬している自覚すら夫にはないのかもしれません。それが、2人目に消極的な態度に結びついていることも。

その場合は、子どもと同じとまではいかなくても、後回しにしていた夫に対して気遣いを見せたり、行政の子育てサービスなどが利用できることも説明し安心させてあげましょう。





2人目妊活に消極的な夫、隠された本当の理由は?



前出のかまって夫の場合は原因がとてもわかりやすいのですが、はっきりしない漠然とした不安から2人目は欲しくないと考えているケースもあります。

1人目の子どもはかわいがってくれるし、育児や家事も手伝ってくれる。でも、2人目に関しては消極的という場合は、その漠然とした夫の不安が何に基づくのかを探り出す必要があるでしょう。

自分の収入では将来かかる2人分の教育費が捻出できないかもしれない、父親としての自分に自信がなく子どもをきちんと育てられないかもしれない、もっと自由な時間が欲しい、体力や健康に不安があるなど、原因はいろいろ考えられます。

また、1人目の子どもが生まれてみたら、実はそんなに子どもが好きではなかった、かわいいと思えないという夫も中にはいます。

子どもそのものが嫌なのか、子どもを持つことが嫌なのか、それはなぜなのか。そういったことを突きつめて深く話し合う必要があるでしょう。そして、具体的にそれらの不安を取りさるための行動やアプローチをしてみます。

それでも不安が残るというのなら、さらにその先にある不安はなんだろうともっと話し合い、それが解決できることなのかできないことなのかを見極めて、どうするかを2人で考えていきます。

「子どもが好きではないと気づいた」という夫に「好きになれ」というのは無理な話です。ただ、子どもが嫌いになった原因は必ずありますから、子どもがどうして好きではないのか、どういったところが苦手なのかを聞いていきます。

例えば、子ども時代の思いや経験がそういう感情を生んでいることもあるでしょう。また、子どもが生まれたことで、自分の時間が奪われ、好きなことができなくなったのが原因ということもあるでしょう。

1人目が生まれたことで、妻を女性として見れなくなった、EDになったなど、言いづらい原因の場合もあります。

そういった夫の不安や不満を努力によって解決して2人目を望むのか、そこまでする必要はないと考えるのか、それは夫婦それぞれの考え方によって異なると思います。


妊娠のタイムリミットを夫に自覚させることも必要



男性よりも、女性の方が子どもを持てる期間は短いといえます。

日本産科婦人科学会の「ART妊娠率・⽣産率・流産率 2016」によると、35歳を境に妊娠率が急速に低下しているのがわかります。そのため、1人目は自然妊娠できたのに2人目がなかなかできないということも少なくありません。

しかし、女性に対して男性は「妊娠のタイムリミット」に対する意識が低い傾向にあります。そのため、妻は「なるべく早く2人目を」と考えますが、夫は2人目をどうするかといった夫婦で話し合うべき問題を後回しにしがちです。

そのため、夫婦そろって「2人目が欲しいね」という気持ちにようやくなった時には、もう年齢的に難しいということも。「あの時、きちんと話し合っていれば」「2人目を欲しい気持ちを夫はどうしてわかってくれなかったのだろう」と恨んだり後悔しないためにも、納得するまで夫婦で話し合うことをおすすめします。




(佐藤栄子)

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