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小樽の商店街「盛り下がってるぜーっ」訪問客激減「自虐ポスター」に込めた願い

  • 2020.7.31
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小樽堺町通り商店街が作成した、ユーモア溢れるポスター(以下、画像は商店街ウェブサイトより)

「さかいまち盛り下がってるぜーっ!!」。北海道小樽市の小樽堺町通り商店街が掲示した、こんな文面のポスターを紹介するツイッターの投稿が話題を呼んだ。

地元民らが和気あいあいと並んでいる背後には、寂し気な商店街。一見明るいながらもどこか切なさを感じさせ、ツイッターでは「まさにやけくそで好き」「笑っちゃいけないけどちょっとクスッとしてしまう」と反響が。J-CASTトレンドは小樽堺町通り商店街に電話取材し、ポスター掲示の背景を聞いた。

「小樽を忘れないでいてほしい」

「2020年の2月後半あたりから、商店街を訪れるお客さんががくんと減っていきました」

取材に応じた、小樽堺町通り商店街青年部の坂口武(あと)さんはこう話した。小樽は中国をはじめ東南アジアからのインバウンドでにぎわっていたが、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減してしまった。

状況を改善するべく、3月13日に商店街青年部の企画により第1弾のポスターを作成。冒頭に挙げた「さかいまち盛り下がってるぜーっ!!」のほかにも、「元気です!空元気です!」、「マジでタイヘンジャー」などのバリエーションがあり、7月30日現在で第10弾まで作られている。

「こういうご時世なので、『来てください』と声高には言えませんが、それでも商店街を支える為にできる限りの情報発信は続けていきたいと思っています。7月に入っても相変わらずお客さんは少ないですが、今は訪れてお金を落として欲しいというよりは、『小樽を忘れないでいてほしい』という思いで作っています」

また、坂口さんはポスターに込めたもう1つの意味として、「商店街の人々へのメッセージ」を挙げた。今は外からの観光客が少なく町は元気がないが、「せめて身内の人たちにとっての、ちょっとした話題やモチベーションになれれば」と思いを語った。

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