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Netflixで話題沸騰「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」出演者が語る驚きの内情

  • 2020.7.30
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ゲイとストレートの複婚をフィーチャーしたショッキングで癖になる真の犯罪ドラマ、自己同一性を求めるレッドネック(アメリカの農村部に暮らす保守的な貧困白人層)、カルトリーダー、そして重罪を犯した犯人たちと殺し屋が次々登場するNetflixのドキュメンタリー番組「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」に登場する不安定なキャラクターの出演者は悲劇的ではあるものの視聴者を楽しませています。

彼らを結びつけるものは何でしょうか。

結局のところ、地球上で最も凶暴な大型ネコ科動物たちを育て、飼いならすことはそれほど物珍しいサブカルチャー的なことではないのかもしれません。

飼っているジャガーのオンカとインカとポーズを取るドク・アントル 写真:ドク・アントルのプライベート・コレクション
飼っているジャガーのオンカとインカとポーズを取るドク・アントル 写真:ドク・アントルのプライベート・コレクション

「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」の第2話では、サウスカロライナ州マートルビーチに拠点を置く絶滅危惧種または希少種の研究所(T.I.G.E.R.S.)の創設者で通称ドク・アントルとして知られているバガヴァン・ケヴィン・アントルについて詳しく知ることができます。人気のグル、スワミ・サッチダナンダ(1914〜2002年)の信奉者であるアントルは、バージニア州中央部にあるサッチダナンダのインテグラル ヨガ アシュラムにも80年代に暮らしていました。ヨガヴィルと呼ばれるアシュラムには、彼が初めて飼った虎を何頭か、そして子牛と思って救出したアフリカゾウ(名前はバブルス)が暮らしていました。インテグラルヨガの創設者であるスワミは、頻繁にアントルのトラとも一緒に写真に写ったり、ヨガヴィルで行われるパレードや一般公開の祝賀会などにも登場したりしました。

アントルの東洋哲学のルーツは奥深いものです。彼の曾祖母は、世界的に「あるヨギの自叙伝」の著者として知られる作家で20世紀にアメリカを旅した初めてのインド人のグルの一人、パラマハンサ・ヨガナンダの信者でした。また、彼の祖母はタロットやセアンス(高霊会)のような神秘主義に関心を持ち、母親はカリフォルニアのヒッピーで、アントルの言葉を借りれば「ウッドストックなライフスタイル」を送っていました。アントルの母親は息子にバガヴァンと名付けましたが、おおまかに訳せば「祝福された人」または「悟った人」を意味します。「私たちは居間や他の場所でもキルタンはしていませんでしたが、それが非常に魅力的であることは知っていました」とサウスカロライナ州マートルビーチにある彼の自宅からの電話でアントルは語りました。

18歳(1978年頃)を迎える目前、アントルはコネチカット州のアシュラムでスワミ・サッチダナンダによるヨガティーチャー・トレーニングを修了しました。そして一年後、彼はヨガヴィルへと引っ越しました。アントルは、当時のサッチダナンダについて、自ら現場で陣頭指揮を取り、積極的に携わっていたと述べています。当時、ヨガインストラクターのハルバジャン・シン・カルーサや詩人のティク・ナット・ハンなど、多くのスピリチュアル・リーダーやティーチャーたちがアシュラムを次々に訪れていました。

タイムラインの記憶が少しあやふやではあるものの、アントルによれば、1989年に彼の飼っている動物たちをマートルビーチへと移し、1992年頃、ドク・アントルのマートルビーチ・サファリを正式にオープンし、一般客を有料制で受け入れるようになりました。彼はオペレーションを助けてくれる「実習生たち」を積極的に募集するようになりました。その実習生の一人がバーバラ・フィッシャーであり、彼女のことは「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」の中でも特集されました。

ドク・アントルのマートルビーチ・サファリで赤ちゃんの虎を抱く若き日のバーバラ・フィッシャー 写真:バーバラ・フィッシャーのプライベート・コレクション
ドク・アントルのマートルビーチ・サファリで赤ちゃんの虎を抱く若き日のバーバラ・フィッシャー 写真:バーバラ・フィッシャーのプライベート・コレクション

中西部のティーンエイジャーから虎のトレーナーへ

アイオワ州エイムスで生まれ育ったフィッシャーは、慢性的なアイオワ州エイムスで生まれ育ったフィッシャーは、慢性的な強迫性障害に対処するため、16歳から超越瞑想をプラクティスし始めました。「インターネットで[T.I.G.E.R.S.]を検索しました。アントルがヨギでベジタリアンであるという事実に惹かれ、きっとここが私の場所になるに違いない、と思いました」とフィッシャーは語りました。そして、彼女は1999年、19歳のときにこの地に足を踏み入れました。

ドキュメンタリー番組によると、200匹の野生動物が生息するドク・アントルのマートルビーチ・サファリでの生活は、週末の休みはなく、毎日16時間働き、厳しいものでした。しかし、バガヴァンは、時間を見つけては実習生と社員にサッチダナンダの教えを説き、外部のハタヨガのプライベートクラスに連れて行ってくれました。この施設でのフィッシャーの2つの主な責任は、アントルの前妻との子供たちの世話、そして毎3時間おきに餌やりが必要な赤ちゃん虎にミルクを与えることでした。

ドク・アントルの“ライフスタイル”の内情

フィッシャーが働いている間、アントルは約12名を雇っており、半分以上が女性でした。そして、ドキュメンタリー番組によると、彼女たちの多くはアントルと性的関係を持っており、「彼の妻たち」と見なされていました。アントルは私たち取材班との会話の中で、これに異議を唱え、彼は数人の「ガールフレンドたち」を「単一」であると認識していると語りました。「私たちは彼をグルのように扱っていました。彼は常に従業員たちによる心の底からの忠誠心を期待していました」とフィッシャーは述べました。実習生の女性たちは皆、アントルからスピリチュアルネームをもらっていました。フィッシャーはヒンディー語で「女性の子供」を意味する「バラ」に改名しました。「アントルによれば、バラは9歳の女神の名前です。彼は私のことを子供のように扱いましたが、私はそれが気に入っていました。私は子供たちが好きですし、子供時代が好きでした」。その後間も無く、フィッシャーは法的に改名しました。

豊胸手術を強要されたり、最終的にはアントルの家に引っ越させられたりしたにも関わらず、フィッシャーは彼女と彼との間に性的な関係がなかったと断言しています。しかしながら、なんども彼のせいでひどく不快になったことも認めています。アントルは不適切な行為については否定しており、ドキュメンタリー番組の中での彼に関するネガティブな描写について公の場で発言しています。また、アントルはフィッシャーが“ファンタジーの世界”に生きていると信じています。

「私はアントルの人間関係、そして動物との関係は全て、相手が自分に何をしてくれるかということに基づいていると思っています。彼と付き合うことにメリットがあるから側にいるのです」とフィッシャーは発言しました。「彼が実習生や社員について話しているのを聞いていると、まるで虎たちのことを説明するように容貌のことを話します。彼は、彼女たちにとって最も大切なことを考えているとは思えません。彼は彼のアジェンダだけを考えているのです」。フィッシャーはさらに話します。45分間の電話中、彼女はアントルを「サイコパス」と何度も呼んでいました。そしてT.I.G.E.R.Sでの経験について、カルトの中にいることと比較しました。彼女は、2007年に施設を去った後、PTSDの治療がいかに必要であったかを語りました。「カルトにいるときは、自らの脳全体を使うことはできません。 生き残るためには脳の一部を閉鎖しなければならないのです。まるで彼が私の思考を見透かすように、彼が私の頭の中に存在しているように感じていました」と彼女は述べました。

フィッシャーは以前の制限された生活環境から逃げる手助けをしてくれた家族や友人と耐えず連絡を取り続けています。「家族や友人はいつもそばにいて話を聞いてくれました。私は決して裁きを感じたことはありません。なぜ名前を変えたのか、なぜ豊胸手術を受けたのか、それはあなたらしくないと言って、真実を私に伝えてくれました。でも私はいつも家族や友人から受け入れられていると感じていました。私があの地を去ったとき、彼らは感激してくれました」と彼女は語りました。彼女はドク・アントルの従業員たちは何十年もそこに暮らし、外の世界で生きる方法も待っている人もいないので、あの地を去ることはないと確信しています。

アイオワ州にある自宅で「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」のためのインタビューを撮影中のバーバラ・フィッシャー 写真:アサ・フィッシャー
アイオワ州にある自宅で「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」のためのインタビューを撮影中のバーバラ・フィッシャー 写真:アサ・フィッシャー

新たな現実

今日、フィッシャーはアイオワ州の幼稚園の先生として働き、高校時代の恋人、アサ・フィッシャーと結婚しました。そして3人の子供がいます。「私は人々と話したり、やり取りしたりする方法を何年間にも及んで学びました。かつては一日のほとんどを動物や同じ人々と過ごしていたので、いまだに奇妙に感じています」と彼女は言いました。彼女は幼児教育の学士号の取得を目指しており、子供たちのために働きたいと考えています。「いつかバガヴァンのような子供に会い、他人を思いやる気持ちを育む手助けをしたいと思っています。なぜかって、それは大人になってからでは難しいと思うんです。でもおそらく誰もが小さな子供の時であれば、一般的な人が持つ愛情のキャパシティを育むことができると思います」と彼女は述べました。

フィッシャーは不安な感情が沸き起こることが原因でヨガのプラクティスはもうしていません。しかし、彼女は今も動物が好きでベジタリアンを続けています。一方、3月に60歳になったばかりのアントルは、毎日のプラクティスに専念しています。「私はいつもヨガをプラクティスしています。そして瞑想も常に行っています」とアントルは言いました。「私はヤントラがあるところに簡単な祭壇を設置しています。ろうそくを灯し、毎朝、毎晩、瞑想しています…そうすることで、人は平和的で、安らかで、優れていると感じることができます。それこそが人生に必要な全てなのです」。

教えてくれたのは…ジェニファー・デイヴィス−フリンさん
ジェニファー・デイヴィス−フリンさんはクンダリーニヨガのティーチャーで、ジャズヴォーカリストとしても活躍し、ヨガジャーナルでも定期的に執筆している。詳しい情報は:jenniferdavisflynn.com.

ヨガジャーナルアメリカ版/「The Yoga and Spirituality at the Center of Tiger King」

By JENNIFER DAVIS-FLYNN
Translated by Hanae Yamaguchi

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