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まるでテーマパーク。体験型店舗「UNIQLO TOKYO」の魅力

  • 2020.7.27
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日本を代表するアパレルブランド、UNIQLO。その国内最大となるグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」が6月19日、銀座にオープンした。最大の特徴は、他のUNIQLOにはない、「体験型」のコンテンツが揃っていること。また、ここには、UNIQLOが目指す「LifeWear」のすべてを集積している。一体どんな店なのか、ここだけの魅力を中心に、紹介していこう。

科学実験のように機能美を体験できる展示が新しい

「マロニエゲート銀座 2」1~4階の計4フロアを使いオープンした「UNIQLO TOKYO」。売り場面積は約5000平方メートルと、事実上国内屈指の規模である。さらに、トータルクリエイティブディレクターは佐藤可士和氏、デザインチームはプリツカー賞受賞歴を持つスイスの建築家ユニット「ヘルツォーク&ド・ムーロン」、外装のデジタルサインはインターフェースデザイナーの中村勇吾氏が手掛るなど、「このUNIQLOはちょっと違うぞ」という期待感に満ちあふれている。

1階は定番を中心に、服の開発に込めた想いや、素材のストーリーなどを視覚的に楽しめるディスプレイが、フロアの随所で展開されている。なかでもシンボリックなのは、その名も「LifeWear SQUARE」という中央のエリアだ。ここは特に旬であったり、注目度が高かったりするアイテムを入れ替えで展示するスペースとなっている。

たとえば、現在フォーカスしているのは「AIRism」。手前にはインスタレーションと機能を実体験できるコーナーが設けられ、奥にはランウェイをイメージしたエアリズムファッションが展示されている。体験コーナーには、「AIRism」の風合い、通気性、吸水速乾の機能美を科学実験のような形で触れられる、ユニークな仕掛けが満載だ。

また1階には、話題のコラボレーションも多く陳列。なかでもここだけの商品が、銀座の人気店とのコラボTシャツとトートバッグだ。こちらは地元の個性豊かな名店の協力を得たもので、今後も入れ替わっていくという。これらのアイテムはオリジナルのデザインを施せるアプリ「UTme!」を使ったもの。「UTme!」は同館4階の専門コーナーで注文可能だ。

そして、1階のマロニエ通り沿いの出入り口付近には「UNIQLO TOKYO Flower Shop」を展開。季節の生花が10種類以上用意され、一束390円、三束990円で組み合わせは自由となっている。自分用にもプレゼントにもおすすめだ。

新作をいち早く購入できる先行販売品が充実

2階はウィメンズ、3階はメンズとなっている。両フロアで注目すべきは、6月5日に開業した「ユニクロ 原宿」の人気コンテンツでもある、着こなしアプリ「StylleHint」と連動した売り場を導入していること。

壁に並べられたディスプレイは「StyleHint」に投稿されたコーディネート画像で、タッチするとそのアイテムの色展開やサイズ・在庫・売り場を確認することができる。

これはまさに、ネットとリアル、デジタルとアナログの融合。最先端のショッピング体験も、ここには用意されているのだ。

また、「UNIQLO TOKYO」は先行販売商品が豊富にそろっていることも特徴。つまり、UNIQLOのアイテムをどこよりも早く入手できるというわけだ。UNIQLOの旬を知りたければ、まずはここへ来てみよう。

メンズのおすすめは、2000通りを超える豊富なサイズパターンをそろえる「オーダーメイド感覚で選ぶ、ジャストサイズ」シリーズのジャケットを、その場で試着できるコーナーだ。その場でジャストなサイズを確認し、セットアップやジャケット単品はもちろん、シャツもオーダーできる。

また、スポーツウェアコーナーにも注目。ここにはUNIQLOのグローバルアンバサダーとして活躍する、世界中のアスリートの着用アイテムが、サインやメッセージとともに展示されている。彼らの著書も展示販売されているので、トップランナーの哲学などに触れてみるのもいいだろう。

なお、全フロアを通してサステナビリティに関する展示スペースが用意されている。UNIQLOとグループブランドのGUでは、2006年から各店舗で衣類のリユース・リサイクル活動を行っているが、その服がどのように活用されているのか。また、どんな手法でサステナビリティに取り組んでいるのかがわかる内容となっている。

オンラインで品薄の人気商品を唯一展示販売

4階にはUNIQLO TOKYOだけの特別コーナーを用意。たとえば、現在展開されているのが雑誌「GINZA」とのコラボで、銀座の街とリンクしたスタイリングを提案するブースだ。街の今昔をたどる誌面を交えたディスプレイは、どこか懐かしいのに新しい。コーディネートの奥深さをぜひ体験してみよう。

そして、UNIQLOのTシャツブランド「UT」の大規模な販売展示も。ここにはアーカイヴスペースが設けられ、2002年のブランド誕生時からのTシャツの歴史や、過去の人気コンテンツなどを展示するほか、注目アーティストとのコラボUTも販売されている。また、書籍やグッズなど、アーティストの関連商品も特別販売されているので要チェックだ。

また、ここにはオンライン限定で発売され、人気が殺到している「エアリズム寝具」が唯一展示販売されている。毎日使うものだけに、直接生地の肌触りなどを確かめられるのはうれしい限り。購入を悩んでいた人は要チェックだ。

銀座には、2012年に誕生した中央通りのグローバル旗艦店「ユニクロ 銀座店」もあるが、こちらはアイテムの種類や数を重視した圧巻の品ぞろえが魅力。一方今回紹介した「UNIQLO TOKYO」もラインナップは豊富だが、こちらはUNIQLOに慣れ親しんだ人でも新たな発見ができ、同社の考え方や世界観に触れられる体験型コンテンツとなっているのが特徴だ。近隣には無印良品やLOFTの旗艦店もあり、ショッピングの楽しさを満喫できることは請け合い。やはり、いつの時代も銀座は楽しい街なのだ。

取材・文:中山秀明
撮影:南方篤

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