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大切な会食の前に、5分で学べる「正式テーブルマナー」3つのステップ

  • 2020.7.24
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いざというときに迷ってしまうのがテーブルマナー。食事と時間、どちらも味わう敬意表現の方法を解説します。

レッドのディナーテーブルのセッティング
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Eshma)
着席までは……
会の趣旨をしっかり理解する

会食の日時、場所はもちろん、主催者、参加者、開催目的をきちんと理解してから臨むこと。するとどんな服装がふさわしいのか、どんな会話が場を盛り上げるのかなど、事前準備が万全になる。遅刻はもってのほか。余裕をもって少し早めに会場へ。

身だしなみをきちんと整える

会場に入る前に、レストルームを賢く利用すること。食事の邪魔にならないようにヘアをまとめたり、パンをちぎって食べることを考えて手洗いをするのも重要。またワイングラスに口紅の跡が残らないよう、軽くティッシュオフしておくのもマナー。

着席後は……
姿勢を正して美しく座る

着席は、椅子の左側から入るのがルール。自分で椅子を引かず、サービス担当に任せること。バッグは足元に置き、小さければヒザの上に置くのが正解。腰の後ろに置くのはNG。テーブルと自分との間は、握りこぶし1個から1個半を目安に。

「事始め」は周囲を見ながら

メニューに目を通す、ナプキンをヒザの上に置く……などは、自分のタイミングで行うのではなく、周囲を見ながら倣うこと。プロトコールでは序列に配慮するため、社会的上位者、年長者を見て、彼ら彼女らのタイミングに合わせるといい。

食事中は……
飲めなくても乾杯は全員で

アルコールが苦手な人も、最初からノンアルコールのドリンクを頼むのではなく、乾杯のグラスは全員と同じものを掲げるのがルール。その後、ワインを注がれそうになったら、グラスにフタをするように軽く手を添え、「結構です」と断るとスムーズ。

食事中は音を立てない

食事中は極力音を立てないのがマナー。特にスープをすする音は気になるもの。スプーンを自分のほうに近づけ、口の中に静かに流し込むようにするとエレガント。最後は皿を奥に傾け、手前から奥にすくう。

左からカットし、ひと口で食べる

魚も肉も、すべて左からカットする。大きさはひと口大にし、カットした分は歯でかみ切ったりせず、ひと口で食べ切る。食べ物を頬張ったまま話すのは厳禁。残してしまったら、フォークで皿の右奥に寄せておく。

つねにナイフの刃は自分側に

「食事中」はナイフとフォークをハの字に、「食事終了」はフォークの背を下にして、ナイフとそろえて置くのがサインに。ナイフの刃はくれぐれも自分側に向けること。相手に向けるとトラブルのもとに。

料理を褒めるより、時間に礼を言う

会食のお礼は「ごちそうさま。おいしかったです」よりも「楽しい時間をありがとうございました」が正解。前者は、食事以外は楽しめなかったのかと思われる。後者にして、演出や会話、出会いなどに触れながら感謝の思いを表情豊かに伝えたい。

構成=本庄真穂 写真=iStock.com

鈴木 忠男(すずき・ただお)
一般社団法人日本プロトコール&マナーズ協会顧問
株式会社オフィスSUZUKI代表取締役。東京サミット、昭和天皇の崩御、上皇陛下の即位や立太子の礼などに伴う国賓への接遇を担当するなど、わが国における国賓接遇の第一人者。

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