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恋と愛の違いって何ですか?【ひかりの恋愛相談室】

  • 2020.7.22
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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「恋と愛の違いが分からない」という人は少なくありません。愛とは何なのか?どうしたら人を愛せるようになるのでしょうか?今回は、人を愛せるようになりたい女性からのお悩み相談です。

Yさん・30歳のお悩み

彼氏から「自己愛を押し付けるな!」と言われ、フラれてしまいました。私がワガママな性格であることは認めますが、彼のことはそれなりに好きだったので、ショックでした。愛と恋の違いとは何でしょうか?どうしたら人を愛せるようになるのでしょうか?

Yさんへの回答

恋と愛は似ているようで、違うものなんですよね。「恋と愛の違いを知りたい」と思えるようになったことは、とてもいいことだと思います。それによって、今後、Yさんの恋愛も変わってきますしね。

恋と愛の違いについては、「人を愛せるようになるためにできていたほうがいいこと」と共に説明しますね。

では、「人を愛せるようになるためにできていたほうがいいこと」は何でしょうか。主にこの2つです。

(1)愛を理解すること

(2)自分を愛せるようになり、精神的に自立すること

1つずつ、紹介します。

できていたほうがいいこと(1) 愛を理解すること

恋と愛の違いは何かというと、「相手の幸せを願えるかどうか」です。恋は、“自分の幸せ”を重視し、愛は、“自分と相手の幸せ”を大切にします。

恋は、「自分が相手を気に入っている状態」です。例えば、可愛いバッグがあったときに、「欲しい!自分のものにしたい」と思いますよね。それを購入することができたら、しばらくはそのバッグを持ってウキウキ気分で出かけるでしょう。でも、だんだんそのバックが汚れたり、古くなったり、もっと他のバックが欲しくなったりしたら、「もういらないから、捨てちゃおうかな~」となりますよね。恋とは、恋人に対して、このバックと同じような思いを抱くことです。

逆に、バックが汚れたり、古くなったりしても、「それでも私は、このバックがいい」と思って、洗ったり、修理したりしながら大事に使う人もいます。そういう人は、バックに愛情があります。愛があればあるほど、そのバックが“いい状態になる”ように手入れをするものです。

愛とは、「相手の幸せを願う状態」です。このバックと同じように、恋人に対しては、彼がどんな欠点があっても、“ありのままの相手”を受け止め、さらに彼が良くなるためにサポートもするのです。

できていたほうがいいこと(2) 自分を愛せるようになり、精神的に自立すること

人を愛せるようになるためにも、自分を愛することができ、精神的に自立できていることは重要です。なぜなら、自分をきちんと愛せない人が、人のことを愛せるような心の余裕はないからです。また精神的に自立していないと、相手に依存するようになるので、純粋に愛せなくなるのです。

「愛すること」は、“無償の行為”です。だから、相手に見返りを求めている時点で、純粋な愛とは言えません。その場合は、「愛されるために、相手に奉仕しているに過ぎないこと」もあるからです。それは、自己愛です。

また、自分を愛していない人は、自己犠牲をしてまで、相手に尽くそうとします。でも、聖人君子でない限り、犠牲になっている分、相手に見返りを求めるようになるものです。そうすると、純粋な愛とは程遠くなってきます。

だから、自分を愛している人は、自分を犠牲にしてまで相手に尽くそうとはしません。それが、“自分も相手も愛する方法”だと分かっているのです。でも、さらに深い愛を持てるようになると、「相手の幸せ=自分の幸せ」になるので、相手が幸せになることに対して、「自己犠牲にしている」とは思わなくなるのです。

もし相手に尽くしていて、「自分を犠牲にしている」と思う場合は、“犠牲だと思わない範囲”での尽くし方をしたほうがいいでしょう。相手にとっても、“見返りを求められる行為”は、重苦しいものですしね。

では、「自分を愛する」ためにはどうしたらいいでしょうか。一番シンプルな方法は、“自分が好きになれる自分”になることです。

例えば、人に意地悪をしていて、自分のことを「大好き!」とはなりにくいものです。だから、自分を好きになるためにも、「人に優しくなろう」と思えるようになることは大切です。

ただ、完璧な人間などいないので、どうしても欠点はあるものです。さらに、多くの人が少なからず劣等感を抱えているものです。だからこそ、「こういう欠点があるから、自分を愛せない」と思っている人も少なくないでしょう。

劣等感に対しては、見て見ぬふりをしないで、きちんと向き合って解消していくしかありません。自分を愛するというのは、「“ありのままの自分”を受け止め、成長を願うこと」です。だから、今の“完璧ではない自分”を見放さずに、大切に育てていくことが大切なんですよね。

愛を理解して、人をきちんと愛せるように!

相手を「気に入っている状態」や「必要としている思い」は、愛だと勘違いしやすいものですが、それはまだ自己愛に過ぎません。自分が幸せになるために、相手を求めているだけだからです。

そうではなく、相手が幸せになることを願えるようになったとき、ようやく“本物の愛”に近づいてきたと言えるのです。

“本物の愛”を抱けるようになるのは、簡単なことではありません。一生かけて学んでいくことだとも言えます。だから、少しずつ愛せるように成長していくしかないのです。

まだ完全に“本物の愛”を抱けない自分を受け止めながら、自己嫌悪に陥ることなく、本当の愛に近づけるように成長していきたいものですね。

コラムニスト・ひかり

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