1. トップ
  2. イタリアの麻薬密輸人、『ジョン・ウィック』ネタを使ったせいで密輸が即バレして御用

イタリアの麻薬密輸人、『ジョン・ウィック』ネタを使ったせいで密輸が即バレして御用

  • 2020.7.20
  • 883 views

イタリアで摘発されたコカインの密輸事件。手がかりを握っていたのは映画『ジョン・ウィック』だった。(フロントロウ編集部)

イタリアでコカイン約2キロが押収

2020年7月、イタリアのミラノ警察は密輸されたコカイン約2キロを発見した。薬物は、コロンビアのメデリンからイタリアのミラノへと運ばれたコーヒー豆の粒に巧妙に隠してあり、一粒につき約150グラムのコカインが詰め込まれていたという。

荷物はフィレンツェのとあるタバコ屋に宛てられていたため、警官はそれを集荷に来た50代の男を逮捕。麻薬犯罪を未然に防ぐことに成功した。

実は、警察がコーヒー豆の中にコカインが隠されていることに気づいたのには、あの人気映画がからんでいた。

『ジョン・ウィック』が犯人逮捕の鍵⁉︎

何事もなく輸入されてきたそのコーヒー豆のパッケージに書かれていたのは「Santino D’Antonio(サンティーノ・ダントニオ)」という名前。実はこの名前、映画『ジョン・ウィック:チャプター2』で悪役として登場したイタリアンマフィアの名前と同じ。リッカルド・スカマルチョが演じたサンティーノは、700万ドルの懸賞金をかけてニューヨーク中の暗殺者にジョン・ウィックの暗殺を命じた悪い男だった。

画像1: ©️LIONS GATE FILMS
©️LIONS GATE FILMS

この名前にピンときたイタリア警察は、すぐにパッケージを開封。刑事のカンはみごと当たり、中から2キロものコカインを発見することができた。警察はこの事件の犯人逮捕作戦を「Caffe ‘Scorretto」と名付け、犯人逮捕にあたったという。ちなみに「Caffe ‘Scorretto」とは、エスプレッソと少量の酒を混ぜて作る温かい飲み物で、イタリアではポピュラーなもの。

『ジョン・ウィック』という世界的大ヒット映画に登場する犯罪者の名を軽率に使ったことにより誤用となってしまった麻薬密売人。架空の名称とはいえ、それを覚えていた警察側もお手柄といえる。

人気ノンストップ!映画『ジョン・ウィック』

『ジョン・ウィック』シリーズは2014年にシリーズ1作目が公開されたアクション映画。キアヌ・リーブスが引退した凄腕の殺し屋、ジョン・ウィックを演じ全世界で大絶賛を得て、その後2017年に『ジョン・ウィック:チャプター2』が、2019年に『ジョン・ウィック:パラベラム』が公開された。さらに現在、4作目とスピンオフ作品の計画も進行中。

画像2: ©️LIONS GATE FILMS
©️LIONS GATE FILMS

圧倒的なアクションと「愛犬のための復讐」という設定でファンを魅了する『ジョン・ウィック』シリーズは、なんといっても主演のキアヌの体当たり演技が見どころ。銃とカンフーを合わせた戦闘スタイルの「ガンフー」を操り、目にも止まらぬスピードで敵を一掃する。

シリーズの2作目である『ジョン・ウィック:チャプター2』はイタリアのローマを舞台にしており、イタリア人俳優も多数出演。それもあってか、イタリア警察も「サンティーノ・ダントニオ」という名をどうしても見過ごせなかったのかもしれない。(フロントロウ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる