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Netflix映画『オールド・ガード』のゲイカップルは「観客が見る必要がある」と脚本家が熱弁

  • 2020.7.15
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Netflixで2020年7月10日より配信が始まったシャーリーズ・セロン主演の映画『オールド・ガード』の脚本家が、本作でゲイカップルを描写したことの重要性についてコメント。(フロントロウ編集部)

※この記事には、映画『オールド・ガード』のネタバレが含まれます。

女性監督が仕掛ける超絶アクション『オールド・ガード』

Netflixオリジナル映画の『オールド・ガード』は、2020年7月10日にNetflixで配信が開始されたアクション映画。『ウルヴァリン』や『バットマン』などのシリーズを手掛けたアメコミライターのグレッグ・ルッカが制作した同名のグラフィック・ノベルを原作としており、監督は、映画『フェリシティの青春』や『リリィ、はちみつ色の秘密』のジーナ・プリンス=バイスウッド。

本作は、何世紀にもわたって歴史の影で暗躍し、誰にも知られることなく人類の歴史を築き上げてきた秘密の特殊部隊、“オールド・ガード”が直面する危機をスリリングに描いた作品。オールド・ガードの5人のメンバーは不死身の肉体を持っており、そんな特徴を利用した独特な戦闘スタイルが見どころの一つ。

最も長寿のリーダーである主人公、アンディを演じたのは映画『アトミック・ブロンド』や『タリーと私の秘密の時間』など、幅広いジャンルで活躍するシャーリーズ・セロン。本作では、スパイアクション映画『アトミック・ブロンド』で見せた超絶アクションにさらに磨きをかけ、ファンを魅了している。

『オールド・ガード』でしっかり描かれたLGBTQ+

映画『オールド・ガード』は、キャストが演じるテクニカルなアクションシーンはさることながら、メインキャラクター2人が演じたゲイカップルの描写も大きな要素を担っている。

画像: Netflix映画『オールド・ガード』7月10日(金)より独占配信開始
Netflix映画『オールド・ガード』7月10日(金)より独占配信開始

演じたのは、ジョー役としてオランダの俳優マーワン・ケンザリと、ニッキー役としてイタリアの俳優ルカ・マリネッリ。2人はどちらも第一回十字軍の頃から生き続ける傭兵で、当時は敵として何度も殺し合いながらも、オールド・ガードとして生きる中で愛を見つける。

近年アクション映画では、サブ的な要素でLGBTQ+のキャラクターが映画かれることは多いけれど、本作ではかなりしっかりとジョーとニッキーの愛が描かれている。

原作のグラフィック・ノベルを執筆し、映画『オールド・ガード』でも脚本を担当したグレッグは、この2人の描写がいかに重要であるかを米EWに明かした。

「見る必要がある」と『オールド・ガード』脚本家

「幸せなLGBTQ+のカップルを描きたかった」と話したグレッグは「観客が見る必要があると感じたんだ。「幸せなLGBTQ+のカップルを描きたかった」と話したグレッグは、2人が不死身である点に触れて、「観客が見る必要があると感じたんだ。この2人は、そう(※不死身)でなければお互いを見つけられなかった、そんな2人だ。彼らは、そのギフトがあったからこそここにいる」と言った。

画像: 「見る必要がある」と『オールド・ガード』脚本家

ジョーとニックは、9世紀ごろに起きた第一回十字軍で敵同士だった。ジョーはイスラム教徒の兵士として、ニックはキリスト教徒の兵士として、何度も何度もお互い殺し合ったという背景を持つ。グレッグは「互いを殺せないという発見の中で初めて、宗教的な憎悪や文化的な義務についての本音を打ち明けたとき、お互いを見て『なあ、お前は俺にとって魔法のような存在じゃないか? 神様が俺にくれたのは、永遠の命を得ることじゃなかったんだ。お前を見つけることだったんだよ』と思うんだよ」と語った。

画像: グレッグ・ルッカ
グレッグ・ルッカ

ジョーとニッキーは、数百年も行動を共にしているというのにもかかわらず、明らかにお互いに恋し続けている。こういった関係性は、ストレートのカップルの描写ではよく見られるけれど、そのほかの形のカップルの間では滅多に見られない。とくにハリウッドは、LGBTQ+キャラクターを起用しても悲観的な描き方をしがちと批判され続けているため、『オールド・ガード』は、そんな映画界のステレオタイプを打ち破る作品でもある。

ちなみに、『オールド・ガード』に登場する唯一のロマンチックなカップルはこの2人だけ。だからこそ、グレッグは特に訴えたかった重要な要素を2人の関係に入れ込んだという。

そんな映画『オールド・ガード』は、ネットフリックスにて配信中。(フロントロウ編集部)

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