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原宿駅前で北欧トリップ。IKEAで幸福度アップ【辛酸なめ子の東京アラカルト#40】

  • 2020.7.11
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(2Fには巨大ソファがあって、映えスポットとなっていました。都心型店舗ですが意外とソファの展示数が多いです)

行けば必ず楽しい買物ができるとわかっていながらも、幕張か新三郷か立川か......と思うと往復での体力の消耗を予測して躊躇してしまいます。

年を重ねるとIKEAから足が遠ざかってしまう傾向にありますが、全てを解決してくれる店舗がオープンしました。IKEA原宿店です。

なんと駅前で、徒歩1分の距離。新商業施設、ウィズ原宿内に6月に開店して以来、連日賑わっています。こんな都心なのに2フロアで2500平米の広さを確保しています。大きな家具などは後日配送になりますが、雑貨はその場で買って持ち帰ることができるとか。そんな時に駅の目の前という地の利が生きてきて、体力も省エネできます。

理想的な接客形態

オープンしてから2回ほど訪問し、最初は店内の混雑ぶりにおそるおそるでしたが、スウェーデンの集団免疫の風潮に染まってきたのか、買物の興奮の渦とともに気にならなくなってきました。

「眠る」「整える」「くつろぐ」「料理する」といった暮らしのニーズに応える商品がジャンル分けされて並んでいます。コスパとデザイン性を兼ね備え、スウェーデンの幸せヴァイブスをまとった魅力的な品物の数々。まず入り口近くにはIKEAのショッピングバッグの超ミニサイズのクノーリグバッグが大量に積み重なっていました。

(IKEAの買物袋の超ミニ版、クノーリグバッグがなんと99円で販売! キーホルダーとチャックがついているのにこの価格とはコスパ高いです)

99円という安さとかわいさで買う人が多く見受けられました。黄色が原宿店限定カラーだそうです。

安さでいえば、マグカップ99円、ボウル79円といった値段にも驚かされました。家具系ではサイドテーブル999円、というものもありました。

(驚きの価格破壊。マグカップ一個99円でした。デザイン性が高いです。よく割ってしまう人には良さそうです)

楽しく買物しながら、感心させられたのがこんなに人口密度が高いのに店員さんがお客さんのことをちゃんと見てくれていることです。

商品を大量に抱えていたらカゴを取ってきてくれたり、まちがえて展示用の収納具をレジに持っていこうとしていたら、気づいて商品を持ってきてくれたりしました。放っておいてくれながら適宜サポートしてくれる理想的な接客形態です。

IKEAの意識の高さと味のレベルの高さを食べて実感

ところで今回IKEA原宿で楽しみにしていたのが、スウェーデンコンビニスウェーデンカフェです。

1階にはコンビニっぽいコーナーがあり、低アルコールビールや植物由来のカップラーメン、チョコやクッキーなどが並んでいました。また単独レジで、ドリンクやパンが買えるようになっていました。

(1階のスウェーデンコンビニにはパンも売っています。ほうれん草とフェタチーズなどさり気なく体に良さそうなパンが目を引きます)
(コンビニでは化学調味料を一切使用していない体に優しい植物性成分のカップラーメン、プラントラーメンが販売。スウェーデン、意識高いです)

健康意識の高さを感じさせたのは、度数0.3%という低さのクラフトビール(スウェーデンで人気のブルワリー、オムニボロのもの)や、植物系で化学調味料無使用のカップラーメンなど。ビールはリンゴンベリー味とか、パッケージもフレーバーもおしゃれです。こういうものが自然に売られているスウェーデンってすごい......というか日本が遅れている気がしてきました。

2階のスウェーデンカフェも想像以上でした。IKEAだからまた冷めたミートボールか......なんて思いながらカフェに行ったら「ツンブロード」という新たなメニューが展開。スウェーデンの伝統料理的なラップサンドです。

(スウェーデンカフェのセルフレジ。メニューを選んで現金やキャッシュレスなど様々な決済法で支払えます。マシーンも妙におしゃれです)

タッチパネルでオーダーしてしばらく待ち、番号が表示されたらカウンターに受け取りにいきます。席は結構埋まっているので、待っている間に運が良ければ確保できる感じです。

(ツンブロードは食事系からスイーツ系まで充実。ベジチーズソーセージは、本物のソーセージと遜色ない食べごたえでした。250円と安いです)

具は、ソーセージやエビ、サーモンなどの食事系からクリームやチョコなどスイーツ系まで、400円前後でお手頃です。そしてここにも、肉ではない「ベジソーセージ」という意識の高いメニューが。

サーモンのツンブロードも食べたのですが、スモークサーモン好きとして、かなりフレッシュな味わいでしかも普通に買ったら400円ぶんくらいのサーモンが惜しげもなく入っていて感動

(初回訪問時に食べた北欧風ラップサンドのツンブロードのサーモン味。サーモンがすごい大量に入っていて驚きました。500円でした。ドリンクもエルダーフラワーソーダとか絶妙なメニューが)

向かいの席でスイーツ系のツンブロードを食べている十代の女子が「やばい。全種類食べたい」と言っていました。ツンブロードという名称、しっかりインプットしました。このご時勢、手を使って食べるメニューでしたが、これもスウェーデンの集団免疫作戦かもしれないと自分に言い聞かせました。旅行に行けない今、スウェーデンを疑似体験できて良かったです。

また、原宿駅近辺は、さっと食事できる場所があまりなかったのですが、IKEAのスウェーデンカフェはひとり食事スポットとしても重宝しそうです。前、この地にあったGAPやコムサなどに思いを馳せつつ、IKEAは末永くこの場に存在してくれることを祈ります。

(初回訪問で購入した商品たち。USBケーブルや文房具、カップラーメン、そしてショッピングバッグなど......。プチプラなのにテンション上がります)

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

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