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生きるのって正直しんどい。それでも「なるべく楽しく」生きるためのヒント

  • 2020.7.7
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生きていると楽しいこともあるけれど、しんどいこと、つらいこともたくさんあります。それでも私たちは生きていかないといけない。「自分はとてもネガティブ」と語るDrまあやさんに、それでもできるだけ楽しく生きていくための考え方を綴っていただきました。

「なんのために、生きているんだろう」
「私ひとりがいなくなっても、世の中は何も変わらない」

と、街の中を歩いていると、ふっと考えてしまうことがあります。

生きるのって、けっこうツラいです。楽しいことなんて、普通に生活していたらほとんどないですよね。平凡な毎日。特に忙しいときは追われるように働き、くたびれて家に帰って、寝るのみ。次の日また仕事。

もちろん「平凡な日々が実は一番幸せなんだ」と災害や事件などが頻繁に起こる世の中で心から感謝しつつも、なにか心踊るようなことがないか、期待してしまうのもまた仕方のないことです。

■人生の幸せを構成する要素

毎日楽しいと思って過ごしている人がどれだけいるのか?

単純にポジティブ思考かネガティブ思考の問題なのか?

考え方次第で、一見退屈に思える日々が華やかに思えるようになるのか?

人生を楽しくさせる要素はなにか?

仕事
健康
自分の時間(趣味、ひとりで過ごす)
人間関係(友人、恋愛など)
家族
住宅環境
お金
三大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)

上記が幸せを構成する要素かと思われます。この要素が、バランスよく整っていることが、幸福度を上げるのではないでしょうか。このバランスが均一になっていることが実は重要で、ひとつでも欠けると、充満感が満たされなかったり、どれかがずば抜けて高いのも、他の要素をもっと上げたい、と欲深くなったりするのではないでしょうか。

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でも、バランスの良い生活というのも難しく、仕事がうまくいっていても、健康が保てないとしんどいし、お金があっても、人間関係や家族との関係がうまく行ってないと、心が苦しくなることもある。バランスが整って幸福に生きている、というのは奇跡です。

■暗闇の向こうに「光」が見えるから生きている

私は、基本的にネガティブ思考の人間です。ネガティブ思考の人間が、できるだけ人生を楽しく過ごす方法というのはあるのか?

全員がそうではないかと思いますが、日々の生活のイメージは暗いトンネルの中をひとりで歩いているイメージ。足元がはっきりしないため、つまずいたり、突然脇からなにかが飛び出してきてアクシデントが起きたりして、不安と恐怖が訪れる。私はひとり毎日暗闇を歩いています。

それでも生きている理由は、暗闇の中に「光が見える」ことです。決して、強い光ではないし、いつ消えてしまうのかもわかりません。私にとっての光は、「脳外科医を続けながら、デザイナーの仕事での成功」「面白い作品を作り続けること」。これがはるか彼方向こうに光る道しるべです。

現在、暗闇の中で、もがき足掻いていますが、ときどき光が差して明るい道に進めるかも! と思いきや、暗闇に戻る。この繰り返しです。暗闇の時間が長いのですが、わずかに光が当たったときに、「生きてて良かったかも!」と思えるんです。

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この光を見出せず、暗闇がどこまで続くのか、暗闇の先に何があるのか、つまり何を目指して生きているのか、何が楽しいのか? 今までの人生で楽しいと思ったことがあったか? あの頃に戻りたい! こんな風に思ったとしても戻れないわけで、これからどうしたらいいのかわからなくなります。

結婚している方だと、子どもの成長や就職、結婚、出産など、自分以外のことで、光を見出すことがあるかもしれません。でも、独身40代以上になると、どんどん孤独化していく恐れが高く、闇が深くなる一方です。

現代日本は、夢や希望を持つことも難しく、明るい未来を描きづらい環境があると思います。しかも1回しくじったら、這い上がるのが難しい世の中。

ごく一部の、「戦う強さ」もしくは「鈍感力」の高い人だけ、許してもらえる状況に持ち込むことができます。出る杭は打たれますが、出すぎてしまえば、むしろ讃えられるんですね。しかし、残念ながら、多くの一般人はそんなに強くない……。それでも体は生きているわけで、これからも生きないといけない。生きないといけないのであれば、少しでも明るさが欲しい。

暗闇を抜けたい場合、どんな方法があるのか考えてみました。

■楽しく生きるためのヒントを考えてみた

目標を見つける。たとえ、小さな目標でも光になり得る

仕事でも趣味でも健康でも。

自分の幸せ要素に足りないものを埋めて、バランスを整えてみるのもひとつの方法です。

暗闇に電気をつけてくれる、強い光を持つ「超ポジティブ思考」人のそばに寄ってみる

日本人はネガティブな人が多いと言われますが、それでも強い光を持って、ポジティブに過ごしている人がときどきいらっしゃいますよね。

その人と一緒に過ごしてみることで、考え方が変わり、自分の人生にも光が当たっているように感じるかもしれません。

考え方を変える

そもそも、今自分が歩いている道は、本当に暗闇なんだろうか?

暗闇だと思っているだけで、気のせい、勘違いかもしれない。暗闇にさせている原因さえ除去できれば、視界が一気に広がる可能性はあります。

自分が妙なことにこだわりすぎていないか、自分の思考が凝り固まっていることで、首を絞めていないか、考え直してみるしかない。なんだかもがいているうちに、晴れてくることもあるし、視野の高さや見る方向を変えてみると、光が見えるかもしれません。

しかし、何十年も過ごす中で培われた考え方は、すぐには変わりません。考え方を変えるには、ひとりだと闇が深くなり、悪い方向に進む可能性が高いので、誰かに助けてもらった方が良いです。

自分の起きている状況を素直に話せて、客観的な意見をくれる「誰か」を。まずは、この「誰か」をたくさん探すところから始めましょうか。

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と、ここまで書いていても、気持ちが暗くなりますねぇ(笑)。

私自身、闇の住人なので、楽しく生きられる方法を教えてほしいもんです。きっとポジティブな人間には、この文章を読んでも理解できないし、「しょーもなっ!」で終了です。

この記事を書いている2018年の日本は、災害や暗い事件が多い社会。それでも、少しでも誰でも自由に夢や希望を持って暮らせる日本になってほしいなぁ。

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