1. トップ
  2. お仕事
  3. 「仕事に行きたくない…」のストレスとどう付き合うか|臨床心理士に聞く対処法とは

「仕事に行きたくない…」のストレスとどう付き合うか|臨床心理士に聞く対処法とは

  • 2020.7.6
  • 121663 views

仕事に行くことに抵抗感…なぜ?

仕事に行くことに対してストレスを感じる」そんな相談は多いものですが、その原因やメカニズムが何か考えたことがありますか?米国立労働安全衛生研究所が示した【NIOSHの職業性ストレスモデル】では、ストレスが起こるプロセスが以下のように説明されています。

仕事のストレス要因 (仕事の負荷量や質、身体的負担、対人関係、やりがいなど)

急性ストレス反応(睡眠不足、やる気の低下など)

疾病(うつ状態、燃え尽き症候群など)

さらにNIOSHの職業性ストレスモデルによると、仕事のストレス要因から急性ストレス反応を引き起こす過程の中で、以下の3つの要因がどう重なり影響するかによって、ストレスの度合いが決まると考えられています。

個人的要因

個人の性格や属性によるもの

例:年齢、性別、婚姻状況、勤続年数、職種、性格傾向や自己評価など

環境的要因

仕事には直結しないものの、環境や個人的な事情によって引き起こされるもの。

例:通勤までの時間や混み具合、近隣とのトラブル、家庭問題、友人問題、金銭問題など

緩衝要因

ストレスを軽減させてくれるもの。

例:趣味、親しい人との触れ合い、周囲からのソーシャルサポートなど

仕事へのストレスは、仕事そのものだけが要因ではなく、実はプライベートや環境の充実具合によっても大きく左右されるということ。そしてこの3つの要因の中でも特にキーになるのは、【緩衝要因】だと言われます。どんなにストレスになることが起きたとしても、それを聞いてくれる、発散させてくれる、あるいは励ましてくれるものや人の存在の有無によって、ストレスのレベルが大きく変わると言われているのです。

仕事への抵抗感、その対処法とは?

ストレスへの対処法を知る

臨床心理学では、【ストレスコーピング(ストレスへうまく対処するスキル)】を身に着けているかどうかが、健康的なメンタルを維持する上で大きく影響すると言われています。例えば、職場の人に自ら助けを求め、積極的に問題を解決していく【問題焦点型コーピング】や、考え方をネガティブとポジティブでバランス良くしていく【情動焦点型コーピング】があり、この2つのコーピングを持っていると、ストレスへの対処がこれまでも上手になります。

環境を見直してみる

家族や友人など人間関係が絡む問題はすぐに解決するのが難しいものです。しかし、環境的なもの(通勤時間や住む場所など)はそれに比べて変えやすいもの。今あなたが置かれている環境がストレスになっているようであれば、一度見直してみるのも良いかもしれませんね。

自分の応援者になる人を見つける

仕事のことを相談できる人がいるかどうかも大切なことです。これは、仕事に関わる人だけではんく、家族や友人などの身近な人も当てはまります。「すぐに解決するわけではないけれど、話して少しすっきりした!」その感覚がストレスを重症化しないための秘訣。どうしても身近な人に相談できない場合は、カウンセリングなどの専門機関による支援サービスを使うのもオススメですよ。

自分で自分を癒す方法を見つけておく

趣味やリラクセーションなど、自分を癒してくれるものを持っておくことをお勧めします。外でできることでも、家でできることでもどちらでも大丈夫。周囲を変えるのはなかなか難しいけれど、自分の好きなことや心地よいことは自分で選択することができますよね。

『仕事に行きたくない』と思う気持ち自体は誰にでも起きる可能性があること。その気持ちやストレスが深刻化する前に、原因を理解して対処する、専門家に相談するなどして、解消していきましょう!

ライター/南 舞

臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

Instagram: @maiminami831

元記事で読む