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名店仕込みの確かな味、三条会商店街近くの和食店「征木(まさき)」

  • 2020.7.4
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三条会商店街近くの和食店「征木(まさき)」で、おまかせの和食ディナーなり。日本酒も充実のラインナップ

確かな技と日本酒を堪能

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三条会商店街の近くで和食店、お店の名前は「征木」で、知り合いが良いですよ~と言うので、前から気になっていたお店。ご店主は「和久傳」のご出身で、本店は少々財布ダメージが厳しいので行ったことは無いのですが(汗)、京都市内で和久傳出身の料理人さんがやられている和食店は数多くあり、またタマにしか行かないのですが、我が家では周波数が合うので好きなお店ばかりなのだ。これは行かないと~ということに。
お店の場所の説明がなかなか難しい。三条商店街を西側から入って東に進むと、フレスコ三条店があるのですが、その角を南(右)に。次の次の路地を東に向くとポツンとある隠れ家的なお店。 カウンター席のみ9席のこじんまり店。まだ開店4年目で、白木のカウンターが清々しいのですが、今日はコロナの影響で我々の貸し切り営業!

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メニューは予約時におまかせ¥10000(税別)をお願いしておいたので特に悩むことなく。お酒メニューがこちらですが、結構色々と在庫されているようですので、日本酒もお任せのほうが正解かも。御店主は、間違いなくかなりの日本酒好きですな。実直で気軽に話しかけやすいタイプの方。

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まずは瓶ビールなど頂きつつ、このお店にたどり着いたご縁についてご披露し、本日はよろしくお願いいたします!ということに。

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これが一皿目なのか!と少々驚いたのですが、小豆入りのおこわに、香ばしい揚げ桜海老が超たっぷり。更に空豆を添えて、自家製からすみもしっかり!という一皿。からすみの塩分で頂く趣向なのですが、程良い塩梅。食べるほどに腹が空く構成(汗)

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で、速やかに日本酒にスイッチ。一合でもグラスでも出せますよ~とのお話だったのですが、呑む気満々なので今日は2人ともグラスで。まずは、滋賀酒から美冨久酒造「三連星 渡船六号 純米大吟醸生原酒」なり。最近、美冨久酒造の製品を呑む機会多しですが、純米大吟醸は久々。美味しいですな~。

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お次は椀物でホワイトアスパラのすりながしなのですが、かなり巨大な春キャベツの葉が、しこしこと歯ごたえが残る程度に茹でられ、ぺろんと入っているのだ。美味しいダシにキャベツの旨味も加わってなんだかほっとするお味に。ある種、自らのスタンスを白状する超攻めた一品だと思います。

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つい、お料理ごとに半合呑んでしまうというイケないパターンに突入。。。。おつぎは青森から、西田酒造店謹製「田酒 特別純米」なり。京都でもファンが多い酒蔵ですがフルーティな旨味、コスパ半端なし。御店主が青森ご出身だそうで、青森酒が色々呑めるのもこのお店の美点。この後のお酒は、お料理に合わせてお任せします~、ということに。(酒好きのご店主が居られるお店では、一番間違いない選択)

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お刺身は、イサキの炙り、それに鯛の湯引きなり。イサキの皮の香ばしさ、見事なエージングにうっとり。鯛のポン酢おろしの上に小さな野菜がのっているので、これはなんですか?と質問したら・・

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ネタ晴らししてくれました。ネギ坊主の皮を剥くと、中にこういう小さな蕾が入っているのだ。ちゃんと濃厚なネギの風味がします。あー、こういう使い方をすると面白いかも!と想像力が膨らむ食材。

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で、更にお酒。御店主に、寒いところで取れる日本酒は美味しいものが多いですねえ~、京都のお店で見つけると呑んでいます!というと、これはどうですか?と出してくれた、更に青森の三浦酒造謹製「豊盃 特別純米酒」なり。この酒蔵だけで使われている「豊盃米」で醸されているそうな。もちろん初めての体験。。。

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お次は焼き物ですが、これまたちょっと変化球。焼き琵琶鱒と鯛の白子、下に敷いてあるのは菜種(菜の花)ソースなり。鱒の脂ののりっぷりにうっとりしつつ、鯛の白子の独特の食感を楽しむのですが、イタリアンでもOK!な味付け。これまた日本酒激進み系。

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で、更に青森酒。八戸酒造謹製「裏陸奥男山 超辛純米 生原酒」なり。京都でたまーに見かけるのですが裏版を呑むのは久々なような。しっかり辛口ですが、一本調子ではなく、ボディもしっかり奥深い味かな。

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先の焼き物の付け合わせで出して貰った感のある、野菜の焼き物に自家製のもろみ味噌を合わせて。この小芋の唐揚げのぬったりとした旨みったら!なのですなあ。焼き万願寺唐辛子、生の紫人参や赤カブにも、程良い甘さの濃厚もろみ味噌を付けると、見事な酒のアテに。いやー、色々とお持ち帰りしたい!

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お次は広島酒。竹鶴酒造謹製「竹鶴 生もと純米」なり。広島も意外に酒処で、美味しいお酒が多いですな。御覧のように熟成酒で何年モノでしたかねえ。で、これに合わせるのが・・・

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なんと中華!と思ったら、中に入っているのが蛍烏賊と蕗!という意外な組み合わせ。山椒塩で頂くのですが、蛍烏賊のワタの旨味がぱりっとした春巻きの皮と程よいマッチングで、香ばしさに蕗の独特の風味と苦みが花を添える感じ。熟成酒にナイスマッチ!と言わざるを得ないという絶妙な組み合わせ。ちなみに、蛍烏賊の断面が見えるよう置きなおしたのは私です(汗)

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流石にお酒のペースはゆっくり目に。これも非常に印象に残った皿で、山芋とろろにじゅんさい、胡瓜と芽紫蘇、炒りたての金胡麻ぱらぱら、という只の口直しではない一品。そろそろ結構お腹いっぱい?と思ったのが、またちょっと胃に空間が出来る感じ。

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更に青森酒!で、またまた八戸酒造謹製「陸奥八仙 ホワイトナイト」なり。 調べてみると田酒、陸奥八仙、鳩正宗が同じスペック(華吹雪の精米55%、特別純米生原酒) で醸してる企画モノらしいですが、これまたちゃんと美味しかったように記憶。

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「ジビエです!」と、御店主。これも非常に印象に残った皿ですが猪バラ肉の煮込みで、どことなく上品な薄口すき焼き的甘口の味付け。添えてある野菜が、うるいや牛蒡など癖の強いものなのですが、見事に合うのだ~。ご飯の上にぶっかけて喰いたい系。

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もう食事になりますが、どうされますか?と確認されたので、仕上げに私だけ、もう一杯!ということで。(結局7種類制覇・・・汗) これだけ四合瓶ですけれど、呑んでみます?と再び青森から、西田酒造店謹製「田酒 純米大吟醸 秋田酒こまち」を。つい勢いで。 色々呑みましたが、いやー、外れ無しのおいしさでした。

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で、土鍋の炊き立てご飯!なのですが・・・

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玉子の黄身の醤油漬けが、なんともとろけるお味で超ウマ。。とは言え、流石にご飯のお替りは不可能・・・

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で、お汁代わりに先の猪ダシのつるんつるん麺が出てきて、これがまた美味しくてするんとお腹にはいってしまう危険度。いやはや、超充実! お腹ははち切れんばかり。。(といいつつ残さず頂いてしまう)

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最後に水菓子で、とろとろんのわらび餅と、それに日向夏を頂いて、お薄で〆!という見事な構成。いやー後半は相当酔っ払っていたので、美味しかった!以外覚えちゃいないのですが、総合的にも大満足なりでした。
お料理の見た目の華やかさよりも、季節の食材で美味しいものをストレートに!という方針だとお見受けしましたが、我々の嗜好にやっぱ合っているのですな。とは言え、純米大吟醸を呑みすぎだ~なので、〆て¥37000ほどという、なかなかリッチなお支払い。7合近くも呑んでしまい、、

確実にまた来ます~

店舗情報

店名:征木(まさき)
住所:京都市中京区壬生馬場町15-20
営業時間:12:00~ 18:00~最終入店20:00
定休日:不定休
TEL:075-777-4556
関連ページ:https://kyoto-masaki.jp/

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