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石垣島の小さなパン屋-地元の人に愛される秘密

  • 2015.4.28
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沖縄県石垣島の静かな住宅地に、製造から販売まで一人で行っているパン屋さんがあります。子供からお年寄りにまで愛されている「こぐまパン」の、こだわりと秘密を紹介します。

製造から販売まで、ひとりで行うこだわりのパン屋さん

新石垣島空港から車で35分。石垣島の繁華街から少し離れた住宅地に「こぐまパン」があります。店主の棚橋さんは、2009年にご主人と石垣島に移住してきたのをきっかけに、以前からの夢であったパン屋を始めました。子どもから、年配の方々にも覚えてもらえるようにと、親しみを込めて名付けた店名は「こぐまパン」。店主が一つひとつていねいに作る旬の野菜や果実、島の素材を多く取り入れたパンは、地元の人たちに愛されていて、売り切れてしまう日もあります。

パンの種類によって変わる発酵方法

パン生地で使われている酵母は自家製。一晩かけてゆっくり発酵させるカンパーニュや、イーストをできる限り使わずに発酵させて作るバゲットなど、冷蔵発酵、ストレート法など発酵方法を変え、そのパンに合った風味や食感にこだわっています。

生地だけでなく、パンに入っている餡やクリーム、お惣菜も自家製のものを多く使っていて、誰でも安心して食べてもらいたいという店主の思いが込められています。

旬のおいしさや島の素材を味わえるパン

見た目も華やかな「さちのか苺とブルーベリーのデニッシュ」(270円)は手作業でバターの折込みをしています。そのため、気温の高くなる夏は作ることが難しく、4月末までの限定販売です。カスタードには、赤卵や八重山ゲンキ乳業の「ゲンキ牛乳」といった島の素材を使い、濃厚な味わいがデニッシュによく合います。

また、お酒にも合いそうな「島唐辛子ソーセージパン」(210円)は「石垣島ハム・ソーセージ十五番地」のソーセージを使用。ピリ辛でしっかりと味わえるソーセージを、全粒粉入りの歯ごたえのあるベーグル生地で包んでいます。

季節に合わせたお菓子は手土産にぴったり

季節に合わせて焼かれているクッキーやパウンドケーキなどのお菓子は、地元の人の手みやげとしても人気が高いそう。春には桜のパウンドケーキ、夏にはマンゴーやパッションフルーツ、シークワーサーなどを使った冷たいデザートなどが並び、旬のおいしさを感じることができます。

「お客さんにおいしくたべてほしい」という、店主のこだわりがつまったパンやお菓子は、数に限りがあります。お昼前に訪れるのがおすすめです。

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