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ポテトチップスの原価率はいくら?ジャガイモ農家と考えてみた

  • 2020.6.27
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カルビーといえばポテトチップスが有名です。気が付けば一袋全部食べてしまったなどという方も多いのではないでしょうか。多くの種類があるポテトチップス、原価率はどれくらいなのでしょうか。産地や製造工程など共にジャガイモ農家さんと考えてみました。

■ポテトチップスの原料、ジャガイモの産地は?

まずは、産地を確認していきます。カルビーのポテトチップスの原料となるジャガイモ、国内の工場では国産ジャガイモと米国産のジャガイモを使用しています。初夏から秋にかけては北海道から九州まで幅広い産地のジャガイモを使用、冬から春にかけては低温貯蔵庫に貯蔵した、北海道産のジャガイモを使用しています。

■ポテトチップスができるまで

私たちが目にする時点では薄くスライスされた形状ですが、もちろん原料はあのぼこぼこしたジャガイモ。製造工程では、最初にジャガイモの泥を洗い流し、皮むき器で回転し皮をむいていきます。洗ってきれいにしたジャガイモを程よい厚さにスライス。この段階で、私たちが目にする状態に近くなります。その後、オートフライヤーでフライし、さまざまな味の味付けを行います。

■カルビーのポテトチップスを徹底分析

カルビーはポテトチップスをメインにさまざまなスナックや食品を作っています。ポテトチップスだけでも15種類(商品名がポテトチップスというもの)。もっともポピュラーな「ポテトチップスうすしお味」をはじめ、コンソメパンチやのりしお、変わり種では、瀬戸内レモン味、九州しょうゆなどがあります。

また、細長い円形の筒に入った「クリスプ系」、「堅あげポテト」「ピザポテト」「ポテトチップスギザギザ」など、形状や食感などの異なるものもあわせると、さらに種類が豊富です。ジャガイモ系スナックだけで19カテゴリ、種類は69種類もあるのです。

種類も味も実に豊富なポテトチップスですが、カルビーの2020年3月期の決算によれば、全体の売上にかかる原価率は55.3%。約半分が原価にかかっているということになります。カルビーには他にもさまざまな商品がありますが、ザックリ1袋当たりに換算すると、約100円のポテトチップスの場合、原価は50円程度ということになります。

味も食感も豊富なカルビーのポテトチップス。カロリーはというと、100gあたり554kcal。少しポテトチップスにまつわる数字を考えながら、食べてみるのも面白いかもしれません。

文・しらいはるか

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