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大人になってもまた観たい! 海外の青春映画&ドラマ 6選

  • 2020.6.27
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数ある映画やドラマの中で、心底好きといえる作品に出合うことはきっと奇跡に近いこと。

そんな作品と巡り合った選者が、愛する作品の魅力をナビゲート。鑑賞するときに欠かせないおともも要チェックです。

青春映画の上映会を積極的に開催する映画集団、グッチーズ・フリースクール。

その教頭(主宰者)を務める降矢 聡さんが偏愛する青春映画は、ジャンルとしての定石を変化球的にひねって描く作品たちでした。


◎脇役のドラマも見応えあり

素晴らしい青春映画は、脇役の人間ドラマまできっちり描かれている。

全力疾走シーンは 青春映画に欠かせない要素

『アメリカン・パイ』

「登場人物たちがみんな生き生きとバカなことをやっているのが、『これぞ青春映画!』って感じで最高。

しかも、この作品に関しては高校生だけでなく、その父親までネジが外れた行動をします。

個人的に偏愛しているのは、主人公のひとりがセックスできそうだってときに全力疾走するシーン。

青春映画においてダッシュシーンは欠かせない要素ですが、ここまで痛快に描くとは!」

●ストーリー

ボンクラな童貞高校生4人組は、モテないはずの同級生が初体験を済ませたと知りショックを受け、ある協定を結ぶ。

それは卒業までに、女子と一夜をともにすること。かくして、4人は行動を起こし始める。

『アメリカン・パイ』

監督 ポール・ワイツ
出演 ジェイソン・ビッグス、ジェニファー・クーリッジ、シャノン・エリザベス、アリソン・ハニガン、クリス・クライン、ナターシャ・リオン、トーマス・イアン・ニコラス、ユージン・レヴィ
1999年

大人の視点も入る、一夜のパーティもの

『待ちきれなくて……』
©1998 GLOBAL ENTERTAINMENT PRODUCTIONS GMBH & CO.FILM KG AND SPE GERMAN FINANCE CO. INC. ALL RIGHTS RESERVED.

「高校の卒業パーティの夜を描いた青春ラブストーリーですが、脇役の人間ドラマまでとても丁寧に描きこまれています。

主人公に人生の教訓を教えてくれる天使の衣装をまとったストリッパーとか、高校時代はブイブイ言わせていたけど大学に入って落ちぶれてしまった先輩とか、そういう大人の視点の入れ方が上手くて、高校生じゃなくても楽しめる作品です」

©1998 GLOBAL ENTERTAINMENT PRODUCTIONS GMBH & CO.FILM KG AND SPE GERMAN FINANCE CO. INC. ALL RIGHTS RESERVED.
●ストーリー

クラスメイトが開催する高校卒業パーティに集った学生たち。そのひとり、プレストンは想いを寄せるアマンダに告白するつもりだが、彼女はスポーツマンの彼氏と別れたばかりで……。

『待ちきれなくて……』

監督 ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン
出演 ジェニファー・ラブ・ヒューイット、イーサン・エンブリー
1998年
DVD 1,410円
発売元・販売元 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

◎がんばる女子がかわいい!

ティーン・エイジャーが自分の人生を邁進しようともがく姿にはエバーグリーンな魅力がある。

リンジー・ローハンのかわいさが炸裂

『彼女は夢見るドラマ・クイーン』
©2020 Disney

「主演を務めたリンジー・ローハンのかわいさを引き出そうという、制作陣の心意気が伝わってくるあたり、リンジー好きとしてはグッとくる(笑)。

彼女もそれに応えて、さまざまなファッションに挑戦したり、ボロボロになったり、がんばっています。

青春映画は女優が魅力的に見えれば、十分に成立するということを示した作品です」

©2020 Disney
●ストーリー

女優を夢見る少女が、家族の都合でニューヨークから郊外の街に引っ越すことになる。失意のどん底の彼女は、果たして新天地に上手く馴染むことができるのだろうか。

『彼女は夢見るドラマ・クイーン』

監督 サラ・シュガーマン
出演 リンジー・ローハン、アリソン・ピル、ミーガン・フォックス、アダム・ガルシア
2004年
DVD 1,429円
発売元 ウォルト・ディズニー・ジャパン

“わかりやすい女性らしさ”に抗うティーン

『ローラーガールズ・ダイアリー』

「青春映画の女性キャラって、“わかりやすい女性らしさ”を求められがち。

本作の主人公も母から美人コンテストに出ることを強要される女子高生ですが、そんな彼女がローラーゲームというスポーツと出合い、好きなように生きる姿を描いています。

メンバーの先輩女性たちも、それぞれに強い女性像を体現していて、現代的で素晴らしい青春映画です」

●ストーリー

テキサス州の田舎で鬱屈した生活をおくる17歳のブリスは、ある日、ローラーゲームというスポーツを知る。

興味を抱いた彼女は、年齢を偽り、家族にも内緒で入団テストに参加。見事に合格する。

『ローラーガールズ・ダイアリー』

監督 ドリュー・バリモア
出演 エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリステン・ウィグ、ドリュー・バリモア、ジュリエット・ルイス、ジミー・ファロン、ダニエル・スターン
2009年

◎あのスターの初々しい姿

若手俳優にとって青春映画は避けては通れぬ登竜門。あの名俳優たちも意外な作品に出ていた。

免疫不全の青年が体験する 未知との遭遇

『バブル・ボーイ』

「主人公がこれまで未知だった世界に触れて人生を一変させる。これもまた青春映画の定石。

免疫不全でずっと自宅の中のビニールハウスで生きてきたジェイク・ギレンホール演じる青年が、バブルスーツを着て初めて外へ出るという物語を通して、“外界に触れる”という定石を、比喩ではなく映像のレベルで描くというアイデアが秀逸です」

●ストーリー

免疫系の障害を持ち、家の中の無菌環境で生きてきたジミー。

彼は思いを寄せる幼馴染の女性の結婚を食い止めるべく、バブルスーツを装着して人生で初めてひとりきりの外出を決意する。

『バブル・ボーイ』

監督 ブレア・ヘイズ
出演 ジェイク・ギレンホール、スウージー・カーツ、マーリー・シェルトン、ジョン・キャロル・リンチ、ダニー・トレホ、ヴァーン・トロイヤー、デイヴ・シェリダン
2001年

◎ダークファンタジー系

体の変化に戸惑う少女の物語を、ダークファンタジーのタッチで描くと……。

少女が狼人間になるというアイデアに脱帽

『ジンジャー スナップス』

「青春映画において、“子どもから大人の体への成長”というテーマは定番。ですが、それを少女が狼人間になるという形で作品化してしまうのには驚きました。

しかも、狼人間になった少女は色気が出るという設定なんですが、画面に映っている女優さんも実際に色気があるように見えてくるのがすごい。

あと、本作に関しては、街の描写もとても気合が入っているんです。何とも言えず幻想的で。そういう異色な点も含めて、偏愛している作品です」

●ストーリー

森の中で少女が謎の獣に襲われる。傷はすぐに癒えるも、彼女の体には奇妙な変化が現れ、ついには狼人間になってしまう。

彼女の妹は、姉を元通りの姿に戻すべく奮闘するが……。

『ジンジャー スナップス』

監督 ジョン・フォーセット
出演 エミリー・パーキンス、キャサリン・イザベル、ミミ・ロジャース、クリス・レムチェ、ジェシー・モス、ダニエル・ハンプトン
2000年


◎降矢 聡さんの「映画のおとも」

左から:ブルームーン 355ml 340円、ドミノ・ピザ クラシックペパロニ M 799円~。

アメリカのティーン・エイジャーたちがパーティで食べていそうなピザとアメリカのクラフトビールが降矢さんのおすすめ。

●選んでくれたのは……
降矢 聡(ふるや さとし)

グッチーズ・フリースクール主宰。1986年生まれ。映画団体グッチーズ・フリースクールで上映会を企画。2010年代のアメリカ映画の本『USムービー・ホットサンド』(フィルムアート社)では編著を務めた。グッチーズ刊行の雑誌「ムービーマヨネーズ」第1号も青春映画特集だった。

Text=Keisuke Kagiwada
Illustrations=Miltata

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