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便秘解消にも効果が!? 「白砂糖」よりも「黒砂糖」の方が体に良いワケ

  • 2015.4.27
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【女性からのご相談】

こんにちは。毎日更新を楽しみにしています。ところで突然ですが相談させてください。 白砂糖はよく体に悪いと言われますが、どうしてなのでしょうか。友達の中にもコーヒーに入れる砂糖を白砂糖から黒砂糖に変えている人が何人かいますが、やっぱり白砂糖よりも体に良いのでしょうか。

●A. 白砂糖は精製されているため血糖値を上昇しやすい性質があります。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

最近は、健康志向の高まりを受けて、世間でもマクロビオティックや自然食品が人気で、添加物や白砂糖を避ける人も増えてきています。ここでは、白砂糖はどうして体に悪いと言われるのか、そして健康に気を使う人に人気の黒砂糖はどうして体に良いと言われるのかをご紹介したいと思います。

●白砂糖は糖尿病や虫歯を招く

お菓子や料理、飲み物の甘味として使用する白砂糖ですが、白砂糖とはどんなものなのでしょうか。砂糖メーカーによると白砂糖は上白糖とも呼ばれており、精製されたものだそうです。

コーヒーや紅茶によく使われるグラニュー糖は、上白糖をさらに精製したものになっています。砂糖を精製すると不純物がなくなるため、非常に消化吸収が早くなり、ブドウ糖にまですみやかに分解されます。ブドウ糖は血糖値を急上昇させるので、膵臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンがどんどん分泌され、血糖値を下げようとします。

こういった血糖値の大きな上下変動を繰り返すと、膵臓が疲弊してしまい、糖尿病を招くリスクが高まってしまうのです。

また、血液中に糖分が入ると酸性に傾くので、これを中和するためにアルカリ性の性質を持つカルシウムが使われます。これによって、カルシウム不足が引き起こされ、骨や歯がもろくなって骨粗鬆症や虫歯のリスクも高まります。さらに、白砂糖は、体を冷やしホルモンバランスを崩す調味料ともいわれていますから、取り過ぎには注意したいですね。

●黒砂糖が好まれる理由

白砂糖は前述の通り、人間の体にとってさまざまな影響を及ぼすため、最近では意識して黒砂糖に変えて利用している人も多くなっています。では、黒砂糖には一体どんな特徴があるのでしょうか。

黒砂糖は日本では沖縄や九州で作られている砂糖、奄美大島で作られている場合は大島糖と呼ばれていることもあります。黒砂糖は、白砂糖(上白糖)のように精製されておらず、ミネラルやビタミンを多く含有しているのが特徴です。特に黒砂糖に含まれるラフィノースと呼ばれる天然のオリゴ糖は、腸内に存在する善玉菌のエサとなるため、腸内環境の改善に役立ち、便秘の改善も期待できるとされています。

また、精製されていないため、消化吸収に時間がかかり、血糖値の急激な上昇を防ぐというメリットがあります。消化吸収が遅くなると、腹持ちが良くなるのもポイントです。

白砂糖は、ほぼ100%が炭水化物であるのに対し、黒砂糖の炭水化物比率は90%ですので、カロリーだけで考えても同じ量を摂取するなら黒砂糖に置き換えるだけでもカロリーを制限することもできます。黒砂糖には、白砂糖にないこのようなメリットがあるため、健康や美容に気を使う人に好んで利用されるのではないでしょうか。

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いかがでしたか。今回は白砂糖が一般的に体に悪いと考えられている理由について詳しくご紹介し、代替として使われることの多い黒砂糖の特徴についてもまとめました。

白砂糖の取り過ぎは注意すべきですが、単純に黒砂糖に変えればいくら摂取しても良いというわけではないので、いずれにしても過剰摂取には注意し、栄養バランスの良い食事を取るように意識したいですね。

【参考リンク】

・黒砂糖について | BOOCSクリニック福岡

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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