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「歯ぁ食いしばれ!修正してやる!!」 妙にガンダムっぽい工具が話題に→まさか狙った?メーカーを直撃すると...

  • 2020.6.26
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ある工具のパッケージが話題となっている。まず目を引くのが、そのキャッチコピーだ。

「歯ぁ食いしばれ! 狭所のネジ、修正してやる!!」

話題の発端となったのは、2020年6月24日に投稿された、こちらのツイートだ。

写真は、その工具のパッケージである。「ネジザウルスZ(ゼータ)」というのが商品名だ。このツイートには、「いつ見てもこの工具カミーユで草」という、投稿者・スガタ=キョン(@sonsaku02)さんのコメントが添えられている。

カミーユとは、アニメ「機動戦士Zガンダム」に登場する主人公、カミーユ・ビダンのことらしい。この工具のキャッチコピー「歯ぁ食いしばれ! 狭所のネジ、修正してやる!!」というのが、カミーユの台詞を連想させ、思わず笑ってしまう、ということのようだ。

ツイッターには、ガンダムファンからのさまざまな声が寄せられている。

「Zってついてるのがまたカミーユ出てるwwwwwwwwww」
「Zだけにゼーターネタなんでしょうね」
「この工具作った企業はガンダム好きなんだろうね笑」

この「ネジザウルスZ」という工具を製造販売しているのは、大阪市東成区に本社を置くエンジニアという会社だ。

この会社は本当にガンダム好きなのか? Jタウンネット編集部は社長を直撃した。

技術者たちのリーダーはガンダム世代だった

 ネジザウルスZ スガタ=キョン(@sonsaku02)さんのツイートより

Jタウンネット編集部の取材に応じたのは、エンジニアの代表取締役・高崎充弘社長だ。ずばり「ガンダム好きなのか?」を聞いてみた。

「やあ、気が付かれましたか? そのとおりです」と、高崎社長は笑いながら答えた。

「このネジザウルスといのは、10数年前からの弊社のヒット商品です。2009年、ちょうどリーマンショック直後でしたが、ネジザウルスGTという製品を開発しました。その年の、グッドデザイン賞を獲得しています。

この開発を手がけた若手技術者たちが中心になって、その後のネジザウルスシリーズとも言うべき商品群を生み出してきたのですが、ネジザウルスZ(ゼータ)が開発されたのは、2016年です。

この技術者たちのリーダーは、現在、40代前半ですが、ガンダムが相当に好きだったようですね。パッケージのコピーにもガンダムを意識して作っています。まあ、パロディなわけですが、私は、モノづくりには『遊び心』が大事だと考えていますから、ガンダミックな表現は、大いに奨励した方です」

 進化してきたネジザウルスシリーズ(画像提供:株式会社エンジニア)

ネジザウルスはプライヤーという工具の一種だ。

ただ他のプライヤーと違うのは、「つかむ」だけでなく「回す」動作にもすぐれていること。だ。先端部分に施された特殊な加工などによって、さまざまな形態のネジをぐっとつかんで、その状態をぐっとキープしたまま、左右に回しながら引き抜くことができるという。機能が優れているだけでなく、デザインの良さも評価されている。

ネジザウルスZの場合は、狭く奥まった所にあるネジも、「歯ぁ食いしばれ! 狭所のネジ、修正してやる!!」というわけだ。

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